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旧世代勇者の物語(仮)  作者: キュルビス
本編だけどここから先に進む気はまだ無い
9/43

リタイアに着く前にPart1

「ご主人様!買って来ましたモー!」


「ゴュジンサマ!ウマモテニイレマシタブヒブヒ!」


「よぅし、ご褒美のムチだ!オラオラオラオラオラオラオラオラ!!」


「「アン!叩いてもらって!あ、ありがとうございますーーモー!ブヒブヒ!」」


ふぅ…皆さんどうも、近藤渡です。え?誰だって?アークです。遂に今日このララシェトを旅立ちます。ここから早馬を使って約一ヶ月の所に『海洋産業都市リタイア』この世界の六大都市、あんまり、異世界らしい名前じゃないよね。ここで賞金稼ぎの試験を受ける事が出来る。一体どんな試験何だろ?まぁ、行ってからのお楽しみという事で…それじゃ、リタイアへの招待状を貰いに行こうか。


「さて、俺ギルドマスターのとこ行って招待状貰って来るから。」


「着いていきますモー!」


「ツイテイキタイデスガ、シゴトガアルノデ…スイマセンブヒブヒ!」


因みに、今俺がいる所はおっさんが用意してくれた新人冒険者の為の寮みたい所だ。新人冒険者にしてはいい所に住んで居る。最初、休む為に用意すると言われた時は、馬小屋だと思った。そんな事どうでも良いか。


~~~~~~~~~


「受付嬢さん、ギルドマスターの部屋はどちらですかね?」


「あれ?アークさん早いですね。まだ日が登って間もないですが。」


「街を早めに出ようと思いましてね。」


この世界に、時計は無い正確な時間なんて分からない。まぁ、二百七十年も経てば日時計位作れても良いがな。今の所はそう言った物は見ていない。なら、朝早く起きて夜は早く寝れば良い…体感的にも、この世界の一日は地球よりも随分と長いからね。日が出てるうちに、眠くなることだってある。俺は地球にいた頃、基本的には昼寝などはした事が無い。でも、こっちは時々してしまう。そこら辺は難しくて良くわからん。


「あちらの通路をひだ…あっ、逃げるから階段下の部屋にしたんだっけ。では、此方に来て下さい。」


受付嬢さんが、カウンターを開けてくれる。う~ん、想像しにくいかな?ギルドの構造を、ララシェト最終日に説明しようか。外見は三階位まである左右対称の大きい建物だ。扉を入ると目の前には大きな階段がある。階段の左右には受付が二つずつそれより先は奥につながっている。階段に行くまでの両サイドはテーブルなどが並んでおり、階段の上には剣をモチーフにした様な旗がある…その上は、行った事が無いから分からん。

階段の下には部屋があり右側からしか入れない。サッサと入ろう。


「勝手に入りますよ。失礼。」


「失礼だと思うなら、しっかり待たないか?普通…」


おいおいおい………窓が無いぞ?しかも、石造りの部屋飾りも何にも無い。あるのは、机と椅子大量資料あとは灯りの着いた蝋燭…まるで独房だ。いや、もっと酷いか。おっさん、昨日一日ここから出てないんだろうな。目が死んでる…おっといけない。何故か鞭に手がいっていた。


「そんな事より、招待状はどうですか?」


「あぁ、出来てるよ。ここに…あっ!」


このおっさん…資料倒しやがった。


「あああぁぁぁ!招待状は何処だ!?」


「ハァ、俺も探すの手伝いますよ。その間に聞きたい事が…」


「ああ、ワザワザすまない。で?聞きたい事と言うのは?」


「昨日の事です。何故、剣を使わなかったんですか?一度も使いませんでしたよね?」


「その事か…一応言っておくが、あれは剣では無い。木剣だ、塗装してあるだけ。ワシはな、剣が大好きだ。毎日でも振って居たい。」


そんな事言ってたな。仕事もほおって起きたいほど好きとかなんとか…


「しかし…ワシ自身には剣の才能がこれっぽっちも無いんだ。」


『剣闘団』なんて辞めちまえーーーーーー!!!!何でそんな奴がギルドマスターなんだよ!ありえねぇだろ!?はっ!まさか、いや、まさかな?


「顔に出ておるぞ。その通り、この『剣闘団』に居るメンバーは、街最大のギルド、『剣聖の城』と言う所の試験に合格が出来ず落ちてしまった者を集めてワシが作ったんだ。」


いや、全然その通りじゃないよ?なんだよ、『剣聖の城』って…どうでも良いか?基準がレベッカだから間違えかもしれんが、恐らくここのギルドメンバー全員が剣術音痴…じゃあ、なんで俺を入れたんだ?あぁ、答えは簡単だったな。多分、別に剣士とか関係無くわけ隔たり無く誰でも入れたんだろうな。このギルドマスターだし…


「おお!あったぞ!招待状だ!ほれ、これでリタイアに入れるぞ。」


「やっと見つかったか…じゃあ、俺はこのまま街を出ます。お世話に成りました?」


「うむ、頑張…なんで疑問形?お世話になったぞ。お前か・な・りお世話になったぞ?…ハァ、まあ良い試験頑張れよ。じゃぁな。」


「えぇ、それじゃ。」


「もう、行ってしまわれるのですか?」


ギルドマスターの部屋から出ると受付嬢さんが、話しかけて来た。


「はい、もう直ぐにでもこの街を出るつもりです。お世話に成りました。」


「そう、ですか…では!薬草とか魔獣とか気になったら、この本をお読み下さい。」


そう言うと、カウンターから三冊本をくれた。どれも広辞苑よりデカイ、マシで?でも、折角のご好意だありがたく受け取ろう。…かさばるな。


「あ、ありがとうございます。」


貰って直ぐ!直ぐギルドを出た。これ以上いたら面倒ごとになる。気がする。


~~~~~~~~~


「門兵さん、もう行くんで門開けて下さい。」


「ああ、ん~仕事にしては荷物多くないか?馬も早馬じゃなく、馬車とかを引く為の足腰が強いタイプだし…」


ふん、ガタイの人には関係ないじゃないか。全く、無視無視


「ご主人様!本当に連れて行ってくれないのですかモー!?お願いです。私も私もお供にモー!」


「レ、レベッカちゃん?」


ガタイの人が不思議そうだな…そりゃそうか。レベッカが目覚めてからまだ五日位しか立ってないものな。


「ダメだ、連れて行かない。絶対に!俺に着いてくるにはお前は弱過ぎる。足手まといだ。それに、招待状も俺一人分しか無い。」


「……………………分かりました。では!私が賞金稼ぎに成ったらまた、また一緒に旅をしてくれますか!?」


「賞金稼ぎに成ったら?………分からんその時の気分しだいだ。」


「あ、兄ちゃん門開いたぞ。」


「ありがとうございます。それじゃあ…そうだ、おいレベッカ!」


「はい!なんでしょうご主人様!」


「語尾のモーがさっきからぬけてんだよ!!」


「あっ!ああ!ありがとうございますモー!」


これにて、ララシェトの話を終わりにする。


~~~~~~~~~丸三日


「ハァ~、昨日からの雨で馬が上手く走れない。」


べ、別に狙って無いんだからね!…辞めようキャラじゃない気がする。その前に、俺性格に特徴とか無いしね。

ん!?


「ありゃ、馬車か?車輪がスタックしてる。半分位ハマってんな。…馬車はスタックと言うのか?」


取り敢えず、道の真ん中で止まるのは迷惑だ。手伝おうかな?どうしよう…高そうな馬車だし、もしかしたら謝礼金が貰えるかも。良し!手伝おう!


「おーい!そこの馬車!まずは、その武器をしまってください。別に盗賊じゃ有りません。道のど真ん中では他の人に迷惑になるでしょうから、お手伝いしますよ。と言うだけです。」


「本当か?なら、まずは腰の物を地面におけ!」


ふぅ、警戒心が強いね。まぁ、いい事か。馬から、汚れてもいい布を取り出しそれを敷いて刀を乗せる。


「うむ!分かった!手伝ってもらおう!しかし、変な気は起こすな。殺すぞ!」


おお!物騒だね。馬車、デカイな。馬は四頭か、護衛が二人と運転手が一人、馬車の中には何人入ってるのかな?どうでも良いか。


「では、よろしく頼む!合わせろー!せー…」


「ちょっと待ってください!見知らぬ人にやらせて、俺らがやらないなんて出来ません!」


馬車から声がして人が降りてくる音が聞こえた。コッチに来るな、どんな奴らだ?言っている事はとても素晴らしいがな。


「ゲッ!」


因みに、言ったのは俺だ。なんで言ったか?それは…降りて来た五人の人間が、黒髪黒目だったから!

この世界に黒髪黒目の人はいない。髪は金髪、赤髪、青髪、茶髪、あと、白髪がほとんど、目は、金、赤、青、緑、大体この色だ。俺は、前来た時ウパールーパーみたいに見られたから、もう慣れて気にも止めてない。…話がおかしくなったな戻そう。じゃあなんで黒髪黒目なのか、考えられる可能性は二つあるが…こいつら五人の男女は、十中八九『勇者』だ。残りの可能性は、もし俺以外にも勇者を召喚したのだとしたら、その子孫かもしれない。しかし、馬車の高価さ、さっきの警戒心、間違いなさそうだな。バレた時、どう誤魔化そう。


「あ、あれ?貴方、黒髪黒目?」


ちぃ!!勇者の一人がもう気が付きやがった!俺を見るな!見ないでくれ!俺は、何処のアイドルだ?


「あれ?本当だ…」


「嘘…なんで?」


「そ!そんな事より!今は、馬車を出すのが先ですよ!」


「「「「「あっ、そっか。」」」」」


「勇者様方!雨に濡れてしまいます!中へお戻りください。」


「大丈夫です。もう、殆ど雨は降っていません。俺たちも手伝います。」


「………分かりました。では、早く終わらせましょう!旅の者!心優しい勇者様方に感謝するんだな。」


手伝ってやってる俺に言うセリフか?これだから、護衛の騎士はキライなんだ。俺の護衛の騎士こんなんだったけ?…あ、護衛なんざいなかったわ。


「行くぞー!せー…」


肉体強化!ハッ!


「の!」


「「「「「「「うわ!」」」」」」」


馬車が急に進んで勇者、騎士、全員が泥に顔面ダイブ!ハッハッハッ!手伝ってやったぞ!しかし、手伝ってもらってんのに態度がいけなかったな。遂に力が入っちゃったよ!


「貴様!それだけの力があるのらな一人でやれ!」


「すいませ~ん、肉体強化得意じゃなくて~。」


「じゃあ、最初から使うな!」


「少しでも~力になりたくて~。」


「ぐっ!」


ククク…手伝ってもらってるんだこれ以上文句は言えまい。


「あの、君は一体?」


し、しまった!口喧嘩なんてしてる場合じゃ無かった!上手い言い訳考えてなかった。


「あ、いやえっと、その…そう!あれです!気付いたらこの世界に居て、戻る方法も分からないですし、旅をしようと思いましてね。」


「じゃあ、俺たちと同じ地球から?」


こいつらも地球出身かよ!ここは便乗して…良し冷静さを取り戻して来たぞ!


「貴方たちもなんですか?それに、勇者って?」


「ああ、俺たち、二ヶ月位前にここに勇者として、召喚為れたんです。貴方は?」


地球で死んだから、前の功績を使い転送した元勇者です。


「二週間位前にいつの間にか…でも、恐らく貴方方とは違うと思うんです。タイムラグが大きく過ぎると思いまして。」


「確かに…きっと、俺らが召喚為れた歪とかきっとそんなんだろ。なぁ、皆。」


「「「「確かに、あの姫様だもんね。」」」」


「俺たち、リタイアに向かってるんですけど、貴方は何処へ?」


ちっ、同じ道のりか。まぁ、今代の勇者の情報は欲しいし…さっきの嘘は中々良かったポイな。うん、損はなさそうだな。


「俺もリタイアに向かってるんだ。良ければどう?」


「そんな事みと「此方こそ!」ら…ゆ、勇者様!?」


「いいじゃないか。俺らの同郷と者だよ?」


「嘘かもしれません!」


「君、北海道の県庁所在地は?」


「札幌。」


「ケビン!問題ない!大丈夫だよ!」


これが、四代目勇者達との初コンタクト…

勇者達の名前どうしようかなー


明日引っ越しなので、もしかしたら投稿出来ないかも…すいません。

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