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旧世代勇者の物語(仮)  作者: キュルビス
旅の日々
36/43

師匠の好きな物

前回サイコな人を出すと言いましたね。アレは先送りにしました。折角時間軸関係なくしたので変えます。前回言ってたお話は時間軸に沿って話してたんでとっておきます。


今回は超小話です。


因みに朝投稿しなかったのは日付を間違えていたので気づきませんでした。バカでごめんなさい。

丁度太陽が真上にありとても暑く何処までも地平線が続いている荒野を二人の旅人が歩いていた。旅人の一人はアークと名乗る元勇者の日本人。服は灰色を基調とし袖が七分の丈夫そうなシャツを着ていた。武器として持ち手も鞘も白い刀と持ち手は黒く鞘は灰色の刀を所持する。もう一人の旅人は中性的な顔立ちで青く小さい目のギャリソンキャップ、パーティで着る様な胸の所にフリルがつき袖先が開いてるシャツを着用青髪でショートヘヤー後ろ髪が少し跳ねているスラム育ちの少女。


「暑いですね……」

「そうだな。暑くても頑張って飛べる奴だったら良かったのに……」

「フェイも頑張ってるんですからそう言わないであげて下さい。」

「ゲシヒテの家で孵って早一ヶ月化けると約四メートルはあるけど通常だと七センチだもんな。」

「暑い以外何も無いですね……」

「そうだな。話す事も無くなったし……」


数分の沈黙が続く。耐えられなくなったのか渡はウェストバックから地図を取り出しブツブツ言い始める。ボーっとしながらシェアルは何か無い物かと考え始め直ぐに閃いたようで笑顔になる。


「師匠。」

「んあ?なんだ?」

「師匠の好きな食べ物ってなんですか?」

「なんだよいきなり……」

「暇なんで質問でもして時間を潰そうと……」

「ああ成る程な。面白そうだつきやってやろう……好きな食べ物か。サメの心臓かな。」

「サメの心臓?サメってなんですか?」

「サメはこの世界の海にも居るんだけど……お前って海のある国出身じゃないの?」

「さぁリタイアは近々国の名前を海森産業都市かいりんさんぎょうとしに名前を変えようと聖王都に申請しようとしてましたしボクは陸地側の住人ですから。」

「ほぉそうなのかリタイアはまた行った時にでも観光しようか。」

「そうですね海も見たいですし。」

「海じゃないが巨大な湖に行く予定はあるぞ。大分先だけどな。」

「……ボク泳げないんですけど……」

「その時になったら訓練だな。泳げて損は無い。」

「わかりました。じゃあ!次の質問です。」

「まだあるのか……なんだ?」

「好きな飲み物はなんですか?」


渡はまた食に関する質問か。と最初は思ったがシェアルの印象が腹ペコで固定されつつあるので直ぐに改め仕方ないと思い質問の答えを考える。


「……柘榴を絞ったヤツかな?」

「あああの熟れて落ちるとグロい果実ですね。」

「柘榴ってこの世界にあんの?」

「リタイアの中心街では良く食べられてましたよ?」

「へぇ気付かなかったわ。」

「では次の質問です。」

「まだ!?」

「好きな花はなんですか?」


かなり唐突に食から離れたので目を大きくしてついつい言ってしまった。


「食べ物じゃなくなったな。お前が食べ物以外の事を聞くなんて驚きだよ。」

「失礼ですね。ボクは花が大好きなんですよ?」

「知らなかったよ……花か、花花ん〜ネコヤナギかな。」

「ほぉあのキモい花の何故が良いのですか?」

「お前人に聞いておいてヒデェ評価だな。まぁいい花言葉だな。自由とか思いのままとかそんなのだからさ。お前はどうなんだ?好きな食物や飲み物はキリがなさそうだから聞きはしないが花は聞いてみたい。」

「少し残念な気がしますが……好きな花はルナピス(ノボリフジ)です。」

「成る程何処でも生きていけるようなど根性さに共感して好きになったと。」

「勝手に解釈しないで下さい。ルナピスは小さくてとっても可愛いじゃないですか。」


な、なんだと!?っと渡が大声をあげる。シェアルはその言葉を何故言ったのか全くわからなかったので首を傾げながら聞く。


「い、いきなりどうしたんですか?ボク何か変なこと言いました?」

「お前に可愛いと思う感情があったことが驚きだよ。あれ見ては美味しそう。これ見ては美味しそうしか言わないからさ……ん?」

「師匠はボクの事をどう見てるんですか?最近かなり扱いが酷いですよね……蹴ったり投げたり振り回したり。そうは思いませんか!?」


少し怒り気味に聞くシェアルに渡は一言だけはっきりと言い切る。


「ペット」

「……………………は?」


短い沈黙のあと何も言えないシェアルを渡は確認してからさらに言う。


「小動物的な何かに見える。」

「いや……いやいや!ボクは弟子の筈です。そんな小動物をどう育てようと言うのですか!」

「ハァ?なんだその質問。ん〜まぁ言うなれば犬を狼に猫を虎に猿を大猿に小人を巨人に!蜥蜴を龍に!!俺ならできる!シェアルをこの世でも最強クラスにして見せる!ワハハハ!」


最初は何と無く例えを言っていたのはシェアルにもわかったがドンドン熱くなって行き結局はそこら辺に落ちている岩に足を乗せ天に拳を挙げ叫ぶ始末。完全に頭のおかしいヤツである。


「強く慣れることは確信したけど……ボクどうなるの?」


全力の不安と本の少しの後悔を感じながらシェアルの旅は続く。

次回は!……ど〜れを投稿しよっかな〜土曜朝九時か夜十一時投稿予定!

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