赤!
書き方を、人の台詞を空欄無しにしました。
只それだけの事。
あ、もう一つの作品も良かったら読んで下さい。面白くないけど……
どうも皆々様近藤渡です!いや〜着きました。〈賞金稼ぎ(ブァウンティハンター)〉略名ハンターに成って初の国!いや、村!ヴィゴーレ村です。又の名を長寿の村。話を聞くとまぁ、そのまんま。すっごく長生きする種族が住んでるらしい。ココの長老とか何歳かわかんないとかなんとか。それに長い間あるのに争いには全く関わらずにずっと村のままだそうで…どうも俺の知っている奴を思い出す。流石に死んでるだろうけどね。そいつの意志をくんでいると見た。
「や、やっと付いた〜」
「よくも一ヶ月持ったもんだよ。この村でゆっくり休め。そうだ…後、今回の旅でやった事。俺的にはお前の頑張り、合格だ。しかし、ここから先も付いてくると成ると、弟子として俺が認めるまでついて来てもらう事になる。だから、ココで別れるか一緒に来るか、しっかり考えろよ。」
「そんなのもう決まってます。ついて行きますよ。師匠は鬼畜で変態のアブノーマル男ですけど一緒にいて楽しいですからね。認めてもらう事で一人で旅をする自信が付きそうですし、行かない手はないです。これからもよろしくお願いします。」
「あっそ、その言葉後悔するなよ。まだまだ仕込む事は山程有るからな。」
「ゔっ!頑張ります。」
「おう。精進しろよ。馬鹿弟子」
さてと、入国手続きしなきゃな…入国なのか?まぁ良いや。はぁーめんどくさいな。シェアルにやらせるか?駄目だよね。それにしても、俺がやられた方法に似たので鍛えたのに楽しいとは…意識の違いかな?後はシェアルがMだったとか?まぁ良いや。手続き手続きっと…言う機会はあったけど言わなかった事を言っておこう。国外での魔獣狩りはお咎め無し、ただし人の土地なら犯罪。あとは密入もダメだそうだ。当たり前だな。商人じゃなければ国に入れる事も出来ないとか…こいつも試験が必要なんだと、大変だね。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「……………」
「……………」
思わず黙り込んじゃったよ。村にしては珍しい壁を越えると…見る限り緑に囲まれた空間が広がっている。何ココ…村以下だろ。民族の集落レベル田舎臭い。休息には良いだろうけど…あ、飯美味いかな?狩人多そうだし…しかしまぁ、そこら辺見てると、「あー大じじ様!おはようございます!」「ああ、おはよう今日も良い日だね。」とか、「昨日の巨大猪の解体終わったか?少しウチの鹿と交換してくんないかな?」「良いぜ!後コッチは薬草付けるからソッチは毒消し草もつけてくれねえか?」「交渉成立!今持ってくるぜ。」とか、原始的過ぎる。宿とか有るかな?心配になって来た。飯には期待できるな。
「おや?…まさか。もし!そこにいるお方々。少しイイですかな?」
さっきの大じじ様とやらが話しかけて来たよ。あー分かる分かるこう言うの、ゲームとかで良くあるやつ。依頼とか為れるんだよね。嫌だな…と言うわけで、シェアルにジェスチャーで話を聞いてさり気なく流しておくように指示する。同じ事を思っていたのか、それとも面倒事だと察したのか直ぐにコクリと頷き…
「お爺さん。どうしたんですか?」
「ああ、君は新しいお仲間かな?」
「はい?仲間と言うより弟子ですけど…お爺さん何かお話があるんですよね?何が言いたいんですか?」
「うむ。言いたい事は沢山あるがまずは、お久しぶりです。又お会いできて本当に嬉しいです……ワタル様。」
ッ!この言葉を聞き俺は臨戦体制に入りそこで動きを止める。シェアルは渡の名が出た瞬間に短剣で謎の爺の首を狙って攻撃。シェアルは俺の話をしてから忠告しておいた。「晶以外で俺の名前を知っている奴が居たら超危険かもしれない。」とね…この話をしてる場合じゃないな。もう、あの今代勇者のおもり騎士が己のプライドが為だけに俺を殺すように聖王都からの刺客を差し向けたのか?それは無いな。大じじ様と呼ばれてた。まさか、この村が敵か?いや、一ヶ月で聖王都に戻れるとは思えない。この大陸のど真ん中にある国だぞ?こんな端っこの方からそんなに早く戻れるわけがない。
「おやおや、お弟子様は血の気が多い。でも、相手の力量を測れる様にいたしなさい。」
瞬間的にシェアルが組み倒された。この一ヶ月は戦闘訓練は殆どしていない。やった事と言えば前にも話したナイフ・銃をかじらせた事のみだ。それでも、シェアルは素が強い。それを瞬く間に…!周りがうるさくなって来たな。
「皆の者心配ない!彼らはワシの大事な友人じゃ!久々の再会に少し熱くなってしまったんじゃ!気にするな!」
「???」
「ぐっ!降りろ!お前何者だ!?」
「上に乗ったままで悪いな。しかし、うるさいぞ。折角誤解を解いたのにまぁ良い…ワタル様、憶えておりませんかな?もう二百七十年ぶりになりますが、ワシです。ゲシヒテです。」
「な!?ま、マジか!?マジであのゲシヒテ!?」
「いや、お懐かしい。あなたに頂いた二度目の人生。本当に感謝しきれません。存分に楽しませて頂いております。」
「…話について行けない。てか、その話ですか?てか、お爺さん一体何歳?」
「ワシは二百八十五歳じゃ。ほれ、上に乗って悪かったの。んん!しかし自分よりも強い相手をナイフで狙うなら完全な不意打ちにしなければなりません。相手との距離もありました。ワシの様な者には、ほぼ密着した所から刺しにこないと当たりもしませんよ。気をつけて下さい。」
「うえぇ…」
「諦めろ。昔から戦闘の事になるとうるさいんだ。逃げるも無理倒そうとするのも無理。そいつは本当に強いぞ。もう老いぼれだが今のシェアルじゃ勝てない…しかし、本当に久しぶりだな。」
「ええ、アレから二百七十年。ワタル様は殆ど変わっておられない。どう言う事ですかな?やはり異世界人は寿命が違うのですかな?」
「その話もしたいが、悪いんだけど場所を変えないか?そう、どっか宿ない?一応は二、三日滞在しようかと思ってさ。」
「ならば、ワシの家でよろしいですかな?ワシは国長をやっておりまして家にはワシ一人しか居ません。それに誰も入れない様にしておりますから。安心して下さい。」
「お!悪いね。じゃ厄介に成るよ。シェアルはそれでも良いな?」
「ベットと美味しいご飯があればどこでも良いです。」
「安心して下さい。ちゃんと有りますよ。」
「そいつは良かった。それと、近くにフォルゲーの生息地は無いか?探しているんだけど…」
「フォルゲーでしたらワシが所有している一体を差し上げましょう。最近凄いのが産まれましてね。」
「え?本当に?なんか悪いなありがとよ。」
「いえいえ、あなたへの恩はこれくらいじゃ返しきれません。」
「お爺さん。恩ってなんですか?」
「…ワシではなく、ワタル様にお聞き下さい。」
「?師匠?なんですか?」
「ん〜そうだな。相当乗り気ではないので話す気は無いが、一言で言うと…同類かな。」
「同類?」
「そうだ…同類。」
「師匠?どうしたんですか?らしくもない暗い顔して…」
「え?そう?イヤさ、話すべきか話さないべきか。難しくてさ。」
「……少年よ。後でワシが知っている事を教えてあげよう。」
「え?」
「なら、この話はおしまいですね。……ホラ気づかれるとよろしくない。平然を装って下さい。」
「は、はい。」
悩みどころだ。どうして良いか全くと言っていい程わからない。話せば俺が苦しいし…どうなんだろ。今は話しても平気なのかな。
「ワタル様。」
「ッ!な、なんだよいきなり。脅かすなって…」
「いえ、そっちは別の家こちらがワシの家です。」
「ああ、そうか悪いな。ほぅ、随分とデカイ家だな。藁造だけど…」
「何を言いますか!師匠!藁ってとっても暖かいんですよ!?」
「布団の代わりに沢山使った場合な!?家とかあんまり良くないから!通気性抜群だから!」
「ささ、どうぞお入り下さい。客室は入って右奥です。今お茶をお持ちしますからそこで少々お待ち下さい。」
そう言ってどこか…まぁ、厨房だろうな。それより驚いたのがシェアルの一言。「お茶ってなんですか?」いやさ。確かにこの世界では高級品なんだけどな。まぁ面白かったから今言っておいた。久しぶりの茶だ。ココは一応異世界だから、流石に緑茶とかは望めないだろうけど紅茶とかは期待出来るな。楽しみだ。日本人はやっぱり茶を飲みたくなるよね。
「粗茶です。」
「マジか!!緑茶じゃん!ありがとう!最高だよ!」
「少し苦いですね。でも美味しいです。」
「それは良かった…それで今までどこに?」
「ん?ああ元の世界に戻ってた。三年したら事故死しちゃってさ。またコッチにきたの。」
「…そう言う事でしたらお話しないといけませんね。」
「え?なんの?」
「この二百七十年でこの世界は大きく変わりました。あなたが去ってから一年で魔族は完全に悪魔との手を結びました。」
「悪魔?そんなのいたのか?」
「ああ、そうでしたね。あなたに無駄な知識を入れない為他の大陸の話はされなかったのでした。大陸には人間・魔人・妖精や精霊・悪魔と別れています。戦力的には妖精の大陸と悪魔の大陸の力が均衡しており魔人はその二つに遅れを取っていました。そして人間は魔人からも大きく遅れを取っていました。魔人は妖精と悪魔との差を縮めようと人間を吸収しようとした。それが我々が戦ったあの日々の戦争です。」
「ヘェ〜、そうなんだ。で?続きは?」
「はい。悪魔との魔人が手を組み魔人は低級の悪魔を身体や武器に加護を受けその勢力を一気に伸ばしました。しかし、それを良く思わない妖精らが人間との間に同盟を組んだのです。そしてこちらにも加護を…ここまでは良かった。壮絶な力を持つ妖精ですがこの大陸が合わなかったのか。次々に妖精は帰って行きました。それでも加護を受けた武器だけは支給され続け勢力は少しづつ上がって行きました。しかし、三十年が過ぎた頃支給はパタリとなくなり戦力は上がらなくなった。魔人は魔人で勢力を伸ばし続け蓄えそして二百四十年…現在に至ります。」
「ふーん。魔王はどうなってんの?」
「魔王はワシの調べによると悪魔の大陸に九十九人。魔人の大陸に一人計百人の魔王が居ると思われます。問題はその上、魔神でございます。」
「魔神…」
「はい。悪魔の大陸での階級を出来る限り調べて見たところ、侯爵・公爵・総督・伯爵 ・上位悪魔・魔王・魔神と、かなり階級が分かれており。その中でも、魔神は十四人。どう頑張っても人間に勝ち目はありません。」
「全くもってその通りだな。」
「どうするんですか?世界を全部回るんじゃなかったでしたっけ?」
「そうだよな〜。まぁなんとかするさ。それに邪魔するやつは…全員ムチ打ちじゃ!」
「それでこそボクの師匠です。」
「そうだ。ワタル様は百年前に妖精の助言で出来た新世代の戦い方をご存知ですかな?」
「新時代の戦い方ぁ?なんだ?俺って旧世代の戦い方なのか?」
「いえ、魔力の多い方のみがお使いの戦闘方法です。この様に…魔力を具現化するのです。放出しっ放しですが上手く留める事が出来れば一回分の魔力消費だけになります。」
「ほう、面白いな。試した事なかった。どれ…」
魔素支配から作れるか?おお!出来た!しかし、難しいな。でも、魔素を体内に吸収してる訳じゃないからずっと使える便利な事を教えてもらったな。
「ワシが思うにワタル様に直接入れてる訳ではないので永遠と使えると思のですが…どうですか?」
「その通りだ。かなり応用性が効きそうだ…ありがとよ。」
「いえいえ、ああ後次にワタル様に会えた時の為にこちらを用意しておきました。」
「…!コレは赤のオリハルコンか。」
「はい。質用は無いかと思いましたがオリハルコンと言えば、やはりワタル様と思い。」
「いや!丁度いい!シェアルの武器を作ろう!只の鉄で出来た、ナイフと銃だけじゃ心もとないと思っていたところだ!白はないのか?」
「二片死ぬ気で探し出しました。こちらでございます。所持者は現在おりません。」
「うん!流石だ!早速作ろう。」
「え!?今からですか!?ボクの武器を?オリハルコンで!?」
「当たり前だろ。何が良いとかリクエストあるか?」
「えっと…じゃあナイフと銃を…」
「変わりなしか。任せろ!すっげえの作ってやるよ!ゲシヒテどっかに集中出来る部屋ない?」
「地下室があります。突き当たりの部屋の床を探して見て下さい。あ、こちらで入国期間を伸ばしておきますのでご心配無く。」
「悪いな!ありがとう!」
「師匠!何日かかるんですか?」
「え〜と、一週間も掛からないと思う。シェアルはそこの爺と組手でもしてろ。」
「爺!あっはっはっは!」
「一週間滞在か…以外と掛かるな。」
「ククあ〜面白かった…まぁそれはオリハルコンですから加工には時間が掛かります。そうだ、赤の能力はご存知かな?」
「いえ、知りません。」
「赤は破壊力に特化している…と言われていまして、魔力を込める事でドンドン熱を帯びる灼熱の鉱物です。」
「ヘェ〜詳しいんですね。じゃあ質問なんですけど…黒いオリハルコンの能力は知ってますか?」
「ッ!黒ですか…」
「…言えませんか…」
「いえ、ワシも知りたいくらいなのです…ワタル様もワシにさえ教えてくれませんでした…先ず黒いオリハルコンなどと言う物はこの世に攻黒しかないのです。お力になれずすいません。」
「………そう、ですか。」
「その代わりと言ってはなんですが、先程のお話…ワタル様の過去を君に知っておいて欲しい。」
「…師匠の過去。是非お願いします。あ、その前に…なんで最初は師匠に聞かせたんですか?」
「アレはワタル様が自分で言えるのなら言った方が良いと思いまして…それにワシが知っているのは少しだけですからね。」
「そうなんですか…その少ないってどれ位なんですか?」
「ワシとワタル様が出会って一ヶ月とそこから一年後の三日間のお話ですが…まぁ一週間もあります。ゆっくり話しましょうか。」
次回予告はあってもなくても同じじゃ!
嘘ですごめんなさい。
毎週水曜と土曜の朝9時か夜11時です。