業火
掲載日:2026/08/05
電車が揺れる。
ガタン、ゴトン。
目的地まで、もう少し。
ガタン、ゴトン。
此処までの間に、たくさんの人とすれ違った。
ガタン、ゴトン。
その中で、関わってきた人達は何十人だっけ?
ガタン、ゴトン。
『ピン、ポン、パン、ポーン! まもなく、【業火】、【業火】に到着します。お降りの際は、足元、お忘れ物に注意してください。まもなくーー』
「……」
生前の罪は、償う必要なんかない、と思っていた。
だから、誰かを傷付けて、それで被害者ぶったそいつが勝手におっ死んだとしても、死んだ奴より生きてる自分の方が正しくて偉いのだと、考えていて……。
「だったらもっと、私を幸せにしてよ…神様サンよお」
神様がいて、亡くなった後にこの罰を受けなきゃならないというのなら、如何して私は、生前幸せじゃなかったのだろう? と思いながら、【業火】に渋々降りた。
後書き
パッと浮かんできて……はい。。(o_o)
感情移入しづらい主人公の作品ですが、擬音の『ガタン、ゴトン』が、少し…ほんの少しでも、雰囲気を味わわせれてたら嬉しいです(`・ω・´)❤️(←⁉️)




