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螺旋


宿に戻りずっと考えていた

いろんなことを


だけど、答えは出ず

気付けば夜になっていた



当たり前だ

五年信じてやまなかったものが

数日で壊れたのだから



横になるも

同じ考えが何度も頭を巡り


中々眠りに着けない









ただただ黒く、何もない空間に立っていた


どこを見ても吸い込まれてしまいそうな黒が広がっている



やがて、二人の

いや、一人と一つの姿が浮かび上がってくる



昨日見た少女とただの肉塊へと化した父親だった。


運動も何もしてないのに息が上がる



少女が倒れた父親の身体を揺すっている


「ねぇ、おとーさん起きてよねぇ、ほんとは寝てるだけなんでしょ? ねぇ?」


少女は泣いている、だけど、その顔にはほんの少し笑みが浮かんいる

不器用な笑みだ。

無理矢理作った笑顔だ。




瞳孔が大きく開かれるのが分かる。

動悸を感じる。

体が震えているのが分かる。



少女の顔から笑みが消える


ぐったりと座り込んでいる



俺は一歩も動けなかった。




短くも長い時間の後



少女は顔を上げ





”こちらを見る”










「全部お前のせいだ」






ベッドから飛び起きた


息は絶え絶えで

服は汗で濡れていて気持ち悪い。



いつの間にか寝ていたようだ



外はすでに明るく

鳥がさえずり

人が活動している




そんな、光景を見て息を吐く。

自分のことなのに意外だと思った。


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