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親子が前にいる

長らく探した復讐相手が目の前にいる



瞳孔が大きく開き

呼吸が浅くなる


無意識に体が前傾姿勢になる


いま飛び掛かれば全てを終わらせられる

相手は無防備だ



今がチャンスだ





喧騒が響いている







踵を返した

ここでやっても直ぐに捕まってしまうから

何より




「子供がいるじゃないか」








夢を見ている。


目の前の光景を見て、そう確信した




血まみれで倒れている男女。

それを、抱き泣き叫ぶ古い自分。



一度しか見てないのに幾度となく見てきた光景だった。



凄惨だった。

悲劇だった。


だけど、俺はいつも数瞬しかそれを見ない。


代わりに遠くに逃げる男の顔を

脳に刻む。

魂に刻み込む。


忘れてしまわないように。









ベッドから起きて窓際に座る


窓を開ければ春の爽やかな風が部屋を満たす

夜で意外と寒く直ぐに閉めた。




夢を見て確信した


「あの男は俺の敵だ」



「……」


頭に少女の笑顔がよぎる


「……決行は明後日の夜、祭りの日に」



自分でも分かるほどに声は揺れていて弱弱しかった

つい、笑ってしまう程に。

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