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デブ ハザード  作者: 山元


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第二章 ピンクの杖と、腐った手

ノックの音は、すぐに叩き壊すような音に変わった。

 ドアが軋む。ドンドン、ドンドン。

 「……やべぇ」

 俺は咄嗟に周りを見回した。武器になりそうなものを探す。

 包丁? 錆びてる。

 椅子? 重いし、振り回したら息が上がる。

 バット? そんなリア充アイテム、あるわけない。

 視線が止まったのは、棚の上。

 そこにあったのは、埃をかぶったピンク色の棒。

 「……まさか、これしかないのかよ」

 昔、姪っ子が置いていった“魔法少女プリティ☆ルナ”のステッキ。

 ボタンを押すと、「キラキラパワー☆」と電子音が鳴るオモチャだ。

 ふざけた見た目。プラスチック製。

 けど、ドアが破られようとしている今、俺にはそれしかなかった。

 俺は震える手でステッキを握った。

 ドアが開く。腐った腕がのびる。腐臭。呻き声。

 「……こっち来んなッ!」

 思い切り振り下ろした。

 バキッ、とプラスチックが割れる音。

 ゾンビの頭がのけぞる。

 倒れた。動かない。

 息を荒げながら、俺は見下ろした。

 割れたステッキの先端が、ゾンビのこめかみに突き刺さっていた。

 「……まじかよ」

 ピンクのステッキが、俺の命を救った。

 姪っ子の玩具が、最初の武器になった。

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