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クズ男は誰の初恋でもない。はずだった  作者: まじりモコ
十周目 クズと決裂するあの子
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初恋トレッドミル(応用) プロローグ 若き少年の懊悩


 それはたぶん五歳ごろの記憶。榎本えのもと十瑪岐とめきがいつものように母親に連れられて、葛和くずわの本邸を訪れていた日。その日はたまたま初めて、あの子も本邸に来ていた。


 一緒に遊んでいたはずの少女を見失って探していると、彼女は息を切らして僕のもとへ駆け寄って来た。


「はしごからおちそうになったところを、しらない男の子がたすけてくれたんです」


 赤毛を揺らして彼女は無邪気に報告してくれる。


「まっくろなうねうねしたかみの毛で。絵本にあったおうじさま(・・・・・)みたいでした!」


 その笑みに対して湧きだした黒い感情こそ、自分の源流なのだと。そう自覚した瞬間から僕の中に芽生えた独占欲と対抗意識。生まれた瞬間から運命を定められていた僕が唯一、自分の意思で求めた願い。


 だからだろう。


 いつか葛和を根底から壊してしまう葛和くずわ幸滉ゆきひろという愚者は、それでも狛左こまざ椎衣しいを手放せない。



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