朝、爆発
お手に取っていただきありがとうございます。創作小説は殆ど初めてですが、温かい目で見てもらえると幸いです。
追記:爵位が抜けていたので追加しました。(修正後→ヴィクリース子爵家)
僕は魔法が好きだ。とにかく大好きだ。
好きすぎるが故に、偶に暴走して父さんと母さんや皆には迷惑を掛けて怒られたりするけどいつも許してくれる。
そんな父さんと母さんも好きだ。
だから先に謝っておくね。今日もまた迷惑かけるかも…
「あ、まずい」
瞬間、一際大きな二階建ての家の一部。正確には僕の住んでる家の、僕の部屋が大きな爆発音を立てながら吹き飛んだ。
「いてて、危なかったぁ」
幸いにも僕はあらかじめ用意していたぶかぶかな鎧と水魔法で水を体に纏わせたおかげで、爆発のダメージはほとんど受けなかった。
しかし家のほうはそうもいかない。
見た感じ僕の部屋は半分ほど吹き飛び、隣の部屋にも少しばかり被害があるようだった。
「まずい、今回は一段と酷いぞ。これは流石に許してくれないかもなぁ」
と、そんなことを言いながら逃げる準備をしようかと考えていると
「何をしているのですかな?」
あ、終わった。
いつの間にいたのか、扉の前に初老の男性が怖い笑顔をしながら立っていた。
僕の名前はウーリ・ヴィクリース。ヴィクリース子爵家の長男で、明るく元気な性格をしており、さっき家の一部を爆破した赤い髪の8歳児とは僕の事である。物心がつき始めて間もない頃、お父さんに魔法を見せてもらって以来魔法が大好きになった。
そこからは早い。魔法を勉強するために毎日必死で文字を覚えた。そのおかげか、今では大人と会話をしても何ら問題はないくらいだ。後は、魔法書をねだり、そして読み漁る。そうこうしている内に今に至る訳だ。
「まったく、朝から何をやっているのですか。何度も言いましたが、魔法が好きで研究をするのは結構です。ただもう少し周りに配慮してくださいませ。修理に掛かるお金だって無限ではないのですから。分かりましたね?ウーリ様」
「えへへ、ごめんなさい……」
眉間を抑えながら僕の前に立っているこの人はセバスさんと言って、お父さんの秘書兼僕の家の執事をしている人。秘書というだけあって事務作業は勿論、掃除洗濯料理など、家事の事なら何でも出来るとっても頼りになる人なんだ!けど怒ると超怖いんだよね…
「謝るならわたくしではなくご当主様にしてください。それとウーリ様、今日はおやつ抜きです。」
「えー!?それだけは許してよー!」
「だめです。お父様からは『どうせ俺たちのいない間にバカ息子が何かやらかすだろうから、その時はおやつ抜きにでもしておけ』と申し使っていますので、諦めてください」
くそう、こんなことならもっと威力を抑えればよかったなぁ。
興味本位で魔力を注ぎすぎちゃった。いっつも好奇心に負けてやりすぎちゃうのが僕の悪いところなんだよね。
けどおやつ抜きだけで済んだのはまだよかったのかな…?
するとセバスさんの足元から不安そうにこちらを覗く姿がある事に気づいた。
「お、お兄さま。大丈夫、ですか?」
「うん、大丈夫だよ!心配してくれてありがとう、アリス」
「それなら、良かった、です」
そう言うと小走りでどこかへ行ってしまった。
彼女は6歳の僕の妹で名前をアリエスタと言う。アリスというのは愛称だ。
まるで白銀のような少し長めの髪と青い瞳は、神秘的な何かを感じさせるものがある。
けど内気な性格で基本的に家族以外とは話すことができないみたい。
「さぁ、ウーリ様。一先ず早く着替えてください。そろそろ家庭教師様がいらっしゃる時間です」
「はーい」
おやつが無くなったことにしょんぼりとしながらも、とりあえず今着ている鎧を脱いで身なりを整える。
そして必要なものを持ち、頭を切り替え、移動をしながら昨日授業でやったことを思い出す。
あれ、まてよ。昨日はずっと遊んでいた気がしなくもないな…まぁいいや!
今日もいっぱい楽しむぞ!と、そう思いながら僕は先生の所へ向かう。
ウーリが部屋を吹き飛ばした原因は次に書いてあります。
作者のモチベーションが爆上がりするのでおもしろいと思っていただけましたらいいねと評価のほどよろしくお願いいたします!




