③ 私の生育過程に理由があるのか?(前)
私が『ツンデレが苦手』な根っこに、『(子供でもないのに子供のような)ひねった甘え方、つまり察してちゃんするな』という気分があるのは確かです。
それは『ツンデレを正しく理解していない・ツンデレに対する誤解』だったかもしれません(感想欄でご教授いただきました)が、少なくともツンデレという概念を知って以来、漠然とそういう捉え方をしていたのは確かです。
個人の好みというのは、持って生まれたものもあるでしょうが(私は基本、単純な思考をしています。裏の裏を読むとかそもそもあまり発想として浮かんでこないのです。大人としては恥ずべきかもしれませんが)、育ってきた環境や育てられ方なども、好みに強い影響を与えているでしょう。
まあ、何もかも赤裸々に語るつもりはありませんが(語られても読者の方も迷惑ですし)、『(子供でもないのに子供のような)ひねった甘え方、つまり察してちゃんするな』とイラつく理由、生育過程に原因があるのかも?と、ちょっと思いましたので、ポツポツ語ってゆきましょう。
簡単に私の子供時代をまとめると。
私は昭和の時代に、とある共働き夫婦(時に母は内職でしたが、完全に専業主婦だったことは60代になるまでありませんでした)の第一子として生まれました。
下には弟がいます。
いつも忙しい仕事持ちの母親に育てられていますから、こちらがわがままを言う余裕はないといいますか、基本聞き分けはいい方でした。
また下に弟がいますので『アンタはお姉ちゃんなんだから~しなくてはならない』的なプレッシャーは与えられたと思います。
(両親にさほど自覚はないでしょうが)
子供時代、子供らしく屈託なく過ごせた気分が薄いです(あくまで私個人の主観として)。
仕事で忙しい親へある程度以上気を遣い、聞き分け良くし、『お姉ちゃんだから』譲ったり我慢したりさせられた、という軽い恨み(笑)を持って育ちました。
(弟はまた違う意見があるかもしれません。そう悪い姉貴ではなかったと『私は』思っていますけど、彼がどう思っているかは不明です。どの口がほざきやがるバッキャロー、と思っているかも?)
そのバックボーンへ加わるのが、ツンデレ属性持ちの親父さんの存在です(ひょっとするとモラハラ気質といった方が正しいかもしれません)。
とあるきっかけで父が、この人ツンデレではないか?と思いつき……彼の対処に苦労した子供時代のアレコレを思い出し、そのせいでツンデレが苦手なのかもしれないなと思うようになったのです。
ウチの父は基本、気のいいおやっさんです。
腹黒の対極にあるようなまっすぐな気性であり(私はこの辺、父に似たかもしれません)、結構子煩悩な人でもあります。
休みの日に近所の公園へ連れて行ってくれたり、夏休みには市営プールへ連れて行ってくれたりなど、まめにしてくれました。
ただ……少々情緒不安定な傾向があるといいますか、怒りの沸点が低いといいますか。
つまらないことですーぐ腹を立て、ガミガミガミガミ言う傾向があるのです。
いやホント、目茶苦茶つまらないことでガミガミガミガミ、30分くらい叱るのですよ。
たとえ子供であったとしても、叱られて納得できることで叱られたのなら、さほど不満や怒りは感じないものです。
でもほぼ毎回(十回怒鳴られるうち九回は)、メッチャつまらないことでガミガミ言われるので、私は泣きながら
(理不尽だなあ)
とよく思いました。
え?
どんなことでガミガミ言われたかって?
印象に残っていることを二つほど、書き出してみます。
……つづく!