① 許容できるツンデレさん・しにくいツンデレさん
私は基本ツンデレさんが苦手ですけど、苦笑い含みで
『しょうがないなあ』
『かわいいから許しましょう』
と、思えるツンデレさんがいます。
ずばり、子供と動物、です。
『おかーさん(おとーさん)なんか、キラーイ!』
『おねーちゃん(おにーちゃん)が悪いんだよ! ボク(ワタシ)は悪くないんだもん!』
とか言って、憎たらしくそっぽを向いても。
幼児ならカワイイ。(リアル含む)
キライと言っても許されることを本能的に知っている幼い子供の、ひねった形の甘えなのだな、と、私は解釈します。
(概ね合っているのではないかと思っていますが、違うかもしれません。しかし、そう仮定して話を進めます)
しかし。
ツンデレさんが幼児から児童に、児童から生徒になってくると。
苦笑い含みながらも上がっていた私の口角が、だんだん下がってきます。
そして生徒が社会人……大人になったツンデレさんを目の前にしたのなら。
もはや真顔になり、低い声でボソッと
『バカじゃないの?』
と、つぶやきたくなります。
子供でない者が子供みたいなことするなよ、という気分になるのです。
私がツンデレさんへ冷たい目を向けがちなのは、『子供でもないのに子供みたいなわがままを通すな』的な苛立ちがある、のがひとつ、見えてきました。
前回に寄せていただいた感想に、ツンデレさんを面倒に思うのは、ツンツンしている心の中をこちらが察しなくてはならない気分がするからでは? という意味の指摘をいただきました。
そうですね。
少なくとも子供ではないアナタのことを、何故こちらが、そこまで気を遣って察して差し上げねばならないのだ? と、私は感じているようです。
好きなら好きと、素直に表現してくれ。
照れ隠しにツンツンしたり、暴言?をぶつけないでくれ。
そんな風に思ってしまうので、幼児(うんと引っ張っても『生徒』の年齢まで)ならともかく、大人がそんな態度ってどうよ? と思ってしまうのでしょう。
子供っぽい大人すべてを受け付けない、のではありません。
好意の示し方が、幼児並みに『甘ったれている』(あくまで個人の感覚)のを鬱陶しいと感じるのです。
『甘ったれている』言動が許せない、私。
でもこれって……私自身が『子供っぽい』証左かもしれない、とも思います。
ツンデレさんを愛でることが出来る方は、ある意味、とても心が大人なのかもしれませんね。