はじめに
『ツンデレ』についてのごく私的な考察。
ポツポツと書いてゆきます。
ツンデレ。
確実に一定数の人気がある、萌え属性のひとつ……と私は解釈しています。
好きな人へ対し、人前などではツンツンしているものの、二人だけになればデレデレと甘えたりする人。
この手の人の定番的な台詞が
『べ、別にアンタの為にやったんじゃないんだからねっ! たまたまなんだからねっ! か、感謝しなさいよねっ!』
とでもいうところでしょうか?
心の動揺を表現する為か、どもったり、やたらと語尾に『っ』とか『!』がつくイメージ。
(もちろん私個人の解釈です)
本当は『アンタ』のことが大好きで、『アンタ』の為に色々がんばっているにもかかわらずそれを認めないし、なんなら『アンタ』にだけキツイことを言ったりする。
『アンタ』及び読者は、そのミエミエ・バレバレのツンな態度から透けて見える、あふれんばかりの不器用な好意を『カワイイ~』と愛でる。
『ツンデレ』の味わい方って、そんな感じではないでしょうか?
さて。
ここまで書いていてナンですが。
残念ながら私、『ツンデレ』が苦手です。
『嫌いだ!』と言挙げするほどでもないですけど、そのツンな態度・キツイ言葉が照れ隠しだとわかっていても、『面倒な人だな~』とか『素直じゃないな~』とか感じてしまい、持て余すようなモヤモヤ気分が湧いてくるのです。
相性の悪い?ツンデレさん(ツン部分がやたらと多かったり強かったりして、一見するとただの失礼な人になっているタイプ)が出てくる話だと、彼ないし彼女が出てくるだけで胸がふさぐようになります。
そうなってくるともう、たとえそのお話が面白くても、ツンデレさんの登場そのものがストレスで、読み続けるのが苦痛になってくるのです。
(あくまで個人の感想)
もちろんそれは私個人の好みといいますか傾向といいますか、そういう話です。
そのツンデレさんがいるからこそ、そのお話が好きという読者の方が、ひょっとすると多いのかもしれません。
いえ多いのでしょうね。
その手のお話には大抵、熱心なファンがいらっしゃるものですから。
どうして多くの方が愛でるこの属性を、私は苦手としているのでしょうか?
いやまあ、それが好みだと言ってしまえばそれでおしまいですが。
好みとか傾向が発生するには、それなりに理由というものがあるのではないか?
そんな風に思いまして、つらつらと書き出してみることにします。