表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

6/173

第06話 トイレと復讐者たちの密談

旧第02・03話を結合したことにより、話数を合わせる為、新しく書き出しました。

11/20 地文と会話文の間に改行を入れました。


 皆が寝静まり、館の明かりが消えた後。

数人の男たちが暗がりの中、人目を避けるように集まる。


「どうだった」


男の一人が問う。


「いや、奴本人に特に怪しい動きは無かった…」


もう一人の男が答える。


「そうか」

「しかし、悟られぬ様、隠蔽工作をしているだけかもしれん」

「そうかもしれんな…始末するか?」

「いや、それはまだ早い」

「なぜだ?奴は着々と準備をしているかもしれんのだぞ」

「証拠だ。証拠がいる」

「証拠だと?」

「貴族が我々を集団召喚する。これ以上の状況証拠がどこにあるというのだ」

「このままだと、我々が権力闘争や意味のない魔物討伐の捨て駒にされる未来しかないんだぞ」

「やはり、証拠はなくとも早めに手を打つか…」


男達が互いの決意を伺う。


「あんたら何してんの?」


突然の第三者の声に男達が振り返る。


「浮かれてんのは分かるけど、はよねーや。ふわぁ~」


ミズハラが目をこすりながら欠伸をしている姿があった。


「聞かれたか⁉」

「やるか?」

「いや、それは不味い。我々の立場が不利になる」

「だがしかし!」


「あんたら厨二病とか、復讐者ごっことかいい加減しぃーや。ええおっさんなんやろ?恥ずかしいで」


ミズハラは欠伸を噛み殺しながら言う。


「なん…だと⁉」

「お、俺たちは!」

「ええから。ええから。うちはもう行くわ。あんたらもはよ寝ぇーや。時間に遅れたら朝ごはん抜きやで」


そういってミズハラは尻を掻きながら廊下に立ち去る。

残された男たちは静まり返っていた。

暫くした後、男の一人が口を開く。


「とりあえず、暫く様子を見るか…」

「そうだな…」

「早く寝ないと飯が食えなくなるからな」

「あいつ、ケツ掻いていたぞ」


沈黙の後、男達は夜の暗がりに消えていった。

男達が解散した後、ミズハラはまだ廊下を彷徨っていた。


「おしっこしたい。トイレどこやろ…」


ツ連絡先 ツイッター にわとりぶらま @silky_ukokkei

ツイッター慣れてませんがお気楽にお声掛けください。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ