第4話 初戦 下
「何をした?……」
男は、何が起こったのが分からないのか、こちらを警戒している。
(何が起きた?いや、そんな事よりコイツから離れないと!!)
そう思いながら、相手を警戒しながら離れていく。
「!!逃げんじゃねぇ!」
(ぐっ…考えろ!!あの時どうやって逃げ出せたか!)
あの時どうやって逃げ出せたか、考える。しかし男が、
「死ねぇぇぇ!!」
そう言うと、男の拳が自分の顔面を捉える。
(あ、死んだ)
そう思うと、今までの事が頭に浮かんでいく。
子供の頃、親と遊んだ事、中学校を卒業した事、そして虐められ事。
(いやだ、こんな所で終わりたくない!!)
そう思うと、知らない式が、頭に浮かんでくる。
そして、その言葉を言う。
「身体強化」
そう言うと、体が急に軽くなる。
「なぁ!?」
男の拳を、避けて殴りかかる。
「グッ!?」
しかし、弱かったのか、相手は自分の手を掴み思いっきり、遠くに投げつける。
(余り怯まなかった?力は余り強くならなかったのか?)
(急に早くなった?俺と同じ身体強化系スキルか?)
「へぇ、それがお前のスキルってわけか?」
「さぁ…どうだろうかな?」
(アイツは、ああ行っているが間違いないな。だが一撃の威力は低いからダメージ覚悟で行けば勝てる!)
男は、素早く近づき拳を連続で打ち出して来る。
「死ねぇぇぇぇぇぇ!!」
右、左、上、下、全方位から打ち込んでくる。
「くっ!!」
避けようとするが、何発か食らってしまい体が傷つく。
だか、
「くっ、うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
このままでは、やられると思い反撃する!!
「ぐぉ!!」
男は、反撃されると思っていなかった筒井の拳が、眼に、刺さる。
「ちぃ、死ねぇぇぇぇぇぇ!!!!」
(このままじゃ殺される!!)
男の拳を避けて一旦放れる。
「ハァ…ハァ、やるじゃねぇか!」
「そりゃ…どーも…」
「だがなぁ、お前は人を殺さない。そんな奴に負ける訳無いんだよ!!」
「くっ、うるさい!!僕は、お前を殺さないで勝つ!!」
「はっ、やってみろよ!!」
「「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」」
(体の強化は捨てろ!!拳に力を集めろ!!)
「「魔力操作」LV1を獲得しました」
そう思うと、拳の力が強くなる。
しかし、相手の拳が自分に入る。だが、
「こっちは、何時もそれくらっているんだよ!!「物理耐性」舐めんなぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
そう言いながら相手の拳を耐えて、
「オオオオオオォォォォォォォォ!!!!」
そう叫び、相手を殴る。
「ハァ…ハァ、どうだ!」
そう言いながら相手を見ると、数メートルは、飛んでいて気絶していた。
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