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すきがたり。  作者: 玉露
7/24

行動すれば可能性はゼロじゃない ~理想と確率を天秤に~



小説家になるには、について考えてみます。


趣味で書いているだけの俺が話すには不似合いな話題かもしれません。

けれど、書籍化ではないものの、一つだけ実績があるのです。


俺は、本当に小説家になりたい方に失礼だと思い、賞関係に応募すること自体を避けていました。

しかし、一度だけ、とある賞に応募したことがあるのです。そのときのことをお話したいと思います。


それは「小説家になろうラジオ大賞」です。


これは、「下野紘・巽悠衣子の小説家になろうラジオ」というラジオ内で開催されたもので、ノミネート作品をパーソナリティーを務める声優さんが読んでくださる、という主旨でした。

応募された作品は対象外を含めると1000作品以上、その中で朗読してもらえるのは5作品のみ。対象作品から確率を割り出すと約0.5%でした。


俺は、なろラジリスナーの一人で、初めてなろラジとなろうのサイトがコラボでする企画を応援したかったのです。

応募当初はどれだけの作品応募がくるかなど判りません。

自分ができることは何だろうと思ったとき、応募作品数を少しでも増やして賑わせることではないか、と思い至りました。

応募要項を確認し、思いつく限り、期間内に作品を投稿しました。

最終、上記のような多数の応募があったので、自分のさくら活動は必要なかったかもなぁ、と感じたものです。けれど、応募作品が少なかったら、という杞憂が晴れてよかったとも思いました。


約0.5%の確率は、シビアなソシャゲのガチャでSSRを引き当てることに近い確率です。

誰も、趣味で書いている奴がそんな賞を取れるとは思わないでしょう。しかも、ガチャと違って中身で勝負しないといけません。実力が伴うものです。

俺は、自分の作品は絶対ない、と思っていました。だから、暢気になろラジにお便り書いて、結果発表を楽しみにしていたのです。


……しかし、5作品目の最後の朗読で、俺の書いたものが読まれたのです。


心臓が飛び出るほど驚きました。

朗読されたのは、投稿した4作品のなかで一番ブクマも評価も低い作品でした。

最初に浮かんだ話で、思いつきで書いた代表格でした。自主さくらとして投稿したので、4作品とも誰にも読まれない可能性の方が高いと思っており、一人でもブクマや評価してくださったことを喜んでいました。

それで充分だと思っていたのです。

ノミネートされて初めて、「賞に応募する」ということは「可能性がゼロじゃなくなる」ことだと思い知りました。


自分が応募する際に気をつけたことは、

・応募要項を守ること

・朗読前提なのでなるべく男女のかけ合いにすること

この二つぐらいです。

元々、タイマンでの対話形式が一番書きやすかったので、応募要項の1000文字に収まるように調整することだけ、ちょっと頑張りました。

男女のかけ合いにしようとしたのは、俺個人の考えです。

せっかく声優さん二人が朗読くださるのだから、どちらにも読んでもらえる方がいいだろうと思ったのですが、他のノミネート作品をみるに、そういう考えをされる方はあまりいなかったようです。

ノミネートされてみて、そういった点が眼をひいたのかもしれないと思いました。


小説家になりたい方は、PVやブクマ・評価をあげてスカウトされるのを理想とされている方もいるやもしれません。

けれど、スカウトは可能性の数値が不明瞭なものです。

それよりは、賞に応募したり、電子媒体のみかを問わず出版社に営業される方が、遥かに確率があると思います。

応募した時点で、選考の方は必ず読んでくださるのです。それだけで、可能性はゼロじゃなくなります。

また、出版できるだけの量をお持ちの方は、直接出版社へ売り込みをされるのもよいでしょう。こちらに関しては、自分の作品をアピールするスキルもいるので、合う合わないがあるかもしれません。

自身で電子出版をしてみるなど、今の世の中、手段は数多くあります。有名なところだと、Amazon Kindleの「セルフ出版」などでしょうか。紙媒体なら、俺が自分用に製本を試した製本直送.comで「どこでも出版」というオンデマンド製本販売サービスを提供していました。たぶん探せばどちらも色々あると思います。販売実績を得られれば、出版社への営業もしやすくなることでしょう。


俺が幸運にも知り合った作家先生は、賞に積極的に応募されたり、自ら営業されたりして、気付けばスカウトされたもの含め三作品の書籍化が決まりました。元々、作品を作ることを職業にされている方とはいえ、行動(努力)と実績が伴った方で、俺はとても尊敬しております。

俺とその先生に共通していることがあるとすれば、楽しんで作品を書いていることぐらいでしょうか。


小説家になりたい方は、既に執筆されており、文章や構成の向上はある程度意識されていることと思います。自作への愛もあることでしょう。

なので、俺が思うに、あとは可能性をゼロにしないために行動をすることだと思います。

夢・理想を追いかける、というより、小説家を目標にされている方は叶えやすい手段を模索されてみてはいかがでしょうか。


自分の知る範囲だけの知識ではありますが、視野を広げる一助になれば幸いです。



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お便りコーナー第83回(2020年06月03日)に掲載していただけました。

□続刊してほしい作品の応援の仕方□
コロナ禍で2020年以降に新刊出してる作家さんが大変な理由
「キミオアライブ」著 故・恵口公生先生

本屋にない=売れている、とは限らないハナシ
「うらみちお兄さん」「トリマニア」著 久世岳先生

書籍化作品の応援の仕方を紹介
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推し作家に簡単に課金する方法
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打ち切りの危機だったマンガが読者に救われたハナシ
「それでもペンは止まらない」著 熊田龍泉先生

どうして無断転載しない方がいいのか
イラストレーター はこしろ先生

□著作権法関連□
海賊版サイト情報提供先(特許庁)

「侵害コンテンツについて」政府広報オンライン

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STOP! 海賊版キャンペーン #きみを犯罪者にしたくない。

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(違法にUPされた漫画を読むと、2年以下の懲役か200万円以下の罰金、またはその両方が科されます)

※活動報告の『★』付は俺の拙いらくがきがある目印です。
― 新着の感想 ―
[一言] 確かに何事も挑戦してみるというのは大事ですよね! その上で、玉露さんのようにしっかりとノミネートされるために戦略を練るというのも重要なのでしょう。 私が最近つくづく感じるのは、やはりプロにな…
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