普段していることを活かす ~元々していること~
自分は小説家志望ではありません。
けれど、小説らしきものを書いています。
処女作が思いがけず、多くの方に気に入っていただけ、一部の読者様には書籍化の要望もいただいております。一応、某書店アプリにて配信済、という実績もあります。
なので、ふと思いました。
もしかしたら、自分の書き方は、糸くず分ぐらいは誰かの参考になるやもしれない、と。
小説家になりたい方に、趣味の一環で書いている自分の意見が参考になるかわかりませんが、意識していることをお伝えします。
読者様から「読みやすい」との定評をいただいているので、多少の足しになれば幸いです。
1.好きな作品の好きな表現を見つける。
たくさん読む必要はありません。
小説でも漫画でも構いません。
自分がその作品のどういうところが好きなのか、を気にしながら読んでください。
表現、とおおまかに言いましたが、話の展開の仕方、言葉選び、どういったキャラクター性に魅力を感じるのか、など様々です。一つの作品に対して、客観視ないし、多面的な視点を持つと気付きも多くて楽しいと思います。
そうして見つけ、覚えていく表現が、「あなたの表現」になります。
表現の貯金をしておくと、書くときに引き出しやすくなることでしょう。
2.読みながら書く。
他の方はどうかはわかりませんが、自分は読みながら書いているので書くのが遅いです。
推敲なんて高尚なことをしない代わりに、そうしています。
そして、書き終えてから、通して一度読み返します。
そのときに意識するのは「読みやすさ」です。
自分が読みづらい文章を、他の人が読みやすい訳はありません。
自分の小説の最初の読者が、自分だということを忘れないでいてください。
自分が設定も何も知らずに、自分の小説を読んだらどう感じるのか。
そう想定すると、分かりづらいところがないか、説明が長くなって本筋からズレていないか、などに気付きやすくなる気がします。
「読者の自分」が読みづらいと思う表現を除いていけば、背伸びしない読みやすい文章になるのではないでしょうか。
この2点ぐらいしか、気を付けていることがないです。はい。
「舟を編む」の主人公ほどではありませんが、表現を気にするクセのおかげで語彙が増えている気がしなくもないです。
どうぞ無理なく、自分に合うと思う方法で腕を磨いていってください。