文字に変換しよう ~妄想は吐きだすと作品になる~
今回は、処女作を書いた経緯、というかどうやって思いついたかを話します。
(質問くださった読者様に感謝です)
俺は読者です。
漫画で気に入ったから続きが気になってなろう版読んだり、お気に入りユーザーのブックマークなどから興味あるのを読んだり、ゆるりとなろうの海を泳いでいるだけの人間です。
で、読んでいると、疑問が湧きます。
・転生する前からハイスペックでは……?
・こんなにゲームないし作品の内容覚えているもの??
・恋愛ゲームのライバルってこんなに破滅するっけ?
この話ではそういうものなんだ、という前提があるとは解っているので作品自体は楽しめます。世の中にファンタジー漫画が溢れているので、ナーロッパ概念を知らずともなんとなくで解ります。あ、俺「ナーロッパ」を知ったの大分後なんですよ。といっても、単語を覚えただけで、雰囲気しか存じ上げないのですが。
鉄道・特撮とかのジャンルだと、細かなスペック・設定まで把握するのが好きな方がいらっしゃいます。そして、小説を書く方も設定厨が一定数います。俺は、指輪物語や灼眼のシャナで挫けた人間なので、ゆるくていい派です。(読み切れませんでしたが、とてつもない愛は伝わってきました)
ナーロッパは恐らく、そういった設定好きな双方の方々が共通概念を定義されたんだなぁ、と捉えています。
俺は、仕事の息抜きになろうの小説を読んでいたもので、最初は俺TUEEE系やハードなのも読んでいたんですが、疲れた脳に情報量多い作品が辛くなりました。
なので、書き始める前ぐらいには、比較的ライトな設定感で読める悪役令嬢モノなどの、乙女ゲー系をメインで読んでいたのです。
恋愛ゲームものなら、ギャルゲー舞台でもいいだろう、と思うでしょう。違うんです。ギャルゲー舞台だと、男子が書くから語りが多くなるんです。西尾維新先生とか好きなんだなぁと解るヤツ。
俺、めだかボックスとか好きだけど、MPのあるときに読んでました。だから、疲れているときには読めない。
乙女ゲー舞台だと、内容にもよりますがざまぁ系を避ければ、テンションのいいコミカルな作品や優しい作品が多かったです。もふもふ系に行かなかったのは、我が家にぬこもわんこも、もふもふが既にあったからです。
とまぁ、そんな感じで読んでいて、上記にあげた疑問と逆のものを読みたくなったんです。
・ざ一般人(特典なし)が転生したら
・ゲーム知識なんてどうにかタイトル解る程度だったら
・ライバルがゲーム通りでも破滅しなかったら
つまりは、こんな感じの。
攻略知識なしは、プレイ前のゲームに転生した系でなくはなかったです。でも、自分が思っていたのとちょっと違ったのです。(プレイしていないのにゲーム世界って判るの凄いですよね)
あと追加で、モブとか取り巻き令嬢転生があるなら、ゲーム登場外の人間に転生する可能性だってあるよな?、と思いました。そして、そこまで転生意義をなくした場合でも物語が展開できるのか、という興味が湧きました。
なろうは作品が多いので探せばあったのかもしれませんが、探すMPがそのときありませんでした。友人の言葉もあって、探すのが面倒なら書けばいい、と思い至りました。
乙女ゲー系でも男主人公モノがあるのは知っていたので、主人公は書きやすい男にすることにしました。思い返すと、学生の時分に書いた一次創作もどきも、提出した課題の小説も、尽く男でした。うん、女子書ける気しない。
で、その頃読んでた悪役令嬢系が題材として書きやすそうだと思ったのですが……、俺のやったことがある乙女ゲー、ライバルとか敵、そんな酷い人いなかった。
それぞれ事情があったり、敵だけど夏祭りで資金稼ぎに屋台してたり、隠れキャラを子煩悩に育てる両親ポジだったり、好きになれる奴らが多かった。
どちらかというと、ゲームよっては生死やばかったの主人公でした。
途中BADでは主人公死ぬし、キャラ最終のBADでは大概攻略相手が死んでた。ええ、スチルコンプ派だったので、BADルートも全部しましたよ。(俺がS;Gのスチルフルコンしたときの兄弟の眼よ……)
調べたらアンジェリークが悪役令嬢モノ定番の婚約破棄イベントモデルっぽいのですが、したことがない。明確に悪役令嬢なキャラは乙女ゲームにいるというソースは確認できませんでした。そもそも、俺が知っているお嬢様ってギャルゲーの方が多い。それで、思い出したんです。とあるギャルゲーのライバル令嬢を。
彼女はそのギャルゲーで一番好みの攻略キャラでした。そして、俺が知っているなかで、一番ライバル令嬢でした。
ちょうど、世間のツンデレ流行が俺の嗜好と異なっていたので、あの好みのツンデレを書こう!、と思ったのです。自称系ひたぎさんとか、シンになって妙にデレたアスカさんは、なんか……こう……俺的に違うのです。(初代の弐号機が好きすぎて、シンで荒い扱いを受ける弐号機に泣いた。俺のなかでアスカさんはツンギレ。そもそもシンジを相手にせず、加持さんを一途に片想いしているのがよき)
ツンデレ可愛いですよね。
言い方が厳しめになったり裏腹なこと言って後で後悔したり、頑張ってデレても恥ずかしがったり、俺はそういうのが見たい!
という、素直な欲求によるヒロイン決定です。
んで、その二人が遭遇する可能性を模索して、公爵令嬢とその家の庭師(見習い)、に落ち着きました。
あとは、彼らが動くのに任せて、脳に負担のないようにそれっぽい設定を挟みつつ話を書くだけです。キャラがのびのびと動いてくれてよかったです。書きやすいキャラ設定って大事ですね。
王道かどうかなど関係なく、自分が好きだと思ったものを書く! 世間の流行りなど知るか! ……という、同人活動するときとまったく同じノリで書き始めたので、まさか「俺の好きなツンデレはこう!」に共感してくださる方がこんなにいるとは思ってもいませんでした。ほんとびっくりです。
n番煎じだと思っていたのですが、読者様には新鮮さを感じてくださる方もいてありがたい限りです。まぁ、ゲーム世界にいるのにゲーム干渉については本気で何もしようとしないマイペースな主人公は珍しいのかも?? いやでも、異世界失格はガン無視で心中しようとしているしな。やっぱよくある設定ですね。うん。
よくある話・設定なことは悪くないし、普通のことだと思います。凡人なので、奇抜なことなど想像できません。
面白くしよう、いい話にしよう、泣ける話にしよう、とかは狙ったことはありません。好きに書いているだけです。むしろ、何故読者様に「尊い」と言っていただけるのか書いている本人が解っていません。
がちで「尊みとは何ぞや??」状態です。
世の中って不思議ですね。
ありきたりな妄想も吐きだしてみれば、意外と作品と認められることもある。
皆さんも、もし「こんなの読みたいけどないなぁ」と感じることがあれば、筆を手にしてみるのも一興ですよ。
きっと、それは誰かの心に届きます。






