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オタク達はチコの村に来たようです。

王国に近いとある村、チコ村。


「今日も皆さん宜しくお願いしますねぇぶふひ」


チコの村は、全長40メートルからなる百年樹の葉から作られる様々な特産品。(百年樹の葉は主に低級ポーションの原料になる)を生産する貧しい村である。百年樹、と言う名前の通りこのポーションの樹は大気中のマナを吸って百年育った樹である。千年の時を経た樹は千年樹と呼ばれるが…そのような樹がある国は千年栄えるとされる。

しかし百年樹でさえその有用性は確かな物である。事実、百年樹はシユガ王国に約30しか確認されておらず千年樹に至っては首都ア・ジニアにある1本のみである。

なぜ、そんな百年樹があるこの村が貧しいかと言うと王国による税と言う名の元での独り占め-搾取である。

先ほど村人達に檄を飛ばしたのは領主である侯爵の使いである。百年樹はとても「金を生み出す」。マナさえあれば一年中、葉を落としてくれるその光景は金が降る樹とさえ比喩される。

つまりこの樹を領土に持つ貴族は大きな資金源があると言えるのである。


「ぶふふひ。今日も村人はビシバシ働かせないとですねぇぶふふひ!」


この村の領主である侯爵が先代から引き続いだ15年前からどんどん村は貧しくなっていった。

王国と魔王軍の戦により多くの村の若者が徴兵されそして死んで行ったのである。

そして先代侯爵も戦で命を落とし当時10にもみたない男児が次期領主となる事になった。しかし現在25になる侯爵がこの村の実情を知る由は無い。領土の財政面を子どもであった彼-レックス・レオンハート侯爵の財政官である、ルベルト・ワドが担って来たためである。


ルベルトは脂ぎったタヌキ顔をぬぐいながら自分の腹をポンと叩いた。深紫の一張羅のコートを羽織り、醜悪な笑みを浮かべていた。


懐に入った不当な-彼からすれば正当な金であるが-百年樹から得た金は財政官と言う役職で得られる領分をはるかに超えた物であり、毎日の豪華な食事、囲っている美人の娼婦、また身の回り全ての調度品は一級品である。


今度はどんな物を手に入れようか、この樹があれば俺は手に入らない物はないと彼はニタニタ笑みを浮かべながら村人達の働く姿を見た。


「すいませーーんでごっざるよー」

「山田氏!いや山猫氏!口調を変えないとまずいですぞ!」

「とりあえず話しかけてイベント発生するかどうか試そうって言ったの鈴木氏ではござらんか!仕方ないでござるねぇ」


ルベルトが見たこともない美女と美少女が村人に話しかけていた。美女は胸に晒しをしているものの、出るところが出たグラマラスな体型で下の衣装はかなりきわどい赤いスカートを履いていた。暖簾のようなものには横綱と書かれている。

美少女の方は銀髪つり目で白い布を羽織っており、ズボンのようなものを履いている。もしかしたら少女ではなくその姿から見ると男なのかもしれない中性的なものを感じた。しかし、貴族のご令嬢か御息子である事には間違いない身なりであった。


ルベルトはとりあえず話しかけて用件を聴きながら探りを入れ場合によっては捕らえて尋問するつもりでニタニタと笑みを浮かべた。


「私、領主レックス・レオンハート侯爵様の財政官である、ルベルト・ワドと申します。して、この村での御用件は何でしょうか?」


ルベルトは彼らを眺める、間近で見ると実に美しい。彼女達をなんとか手に入れたいと言う下心を抑えつつ、相手の動きを探ってみたのである。

すると、2人は動きを止め近くに歩いてきた。



「あんたなんかに絶対負けないんだからねっ!」

「は???な、なんの事ですかな?」


ルベルトは美女の言っている私に絶対に負けないと言う理由を考えた。もしかして、他の貴族からの差し向けであろうか。レックス・レオンハート侯爵領における国に納める税金は確かにレックス侯爵が王国5大貴族と呼ばれる程の巨額である。

その財政面を司どる自分は財政官であるのだから他の4大貴族または他の中小貴族から妬まれているのは自負している。彼女らは敵情視察しにきた貴族と言った所だろうかとルベルトは考えた。


「こほん。お美しいご令嬢にいきなりそんな事を言われても何がなんだか分かりませんな。一体なんの事ですかな?」

「あたしが死ぬ時はあんたも道連れなんだからねっ!さぁ!とどめを差しなさいっ!」

「えっ??」


少女がやれやれと肩をすくめて今度は自分がしゃべると美女とアイコンタクトをした。


「プギャーwww死んだ!撥のみwwwだっさwww」

「な、なに!?」


9魔将ペイン・ライフは思った。間違いない‼こいつらにワシが魔族だと言うことがばれている。人間として王国内部に入り込むためにルベルト・ワドを殺し、15年前から成変わっていたのだ。


しかし、プギャー殿が殺されてハツのみ、おそらく心臓のみとはどんな殺されかたをしたのであろうか?目の前にいる美少女は英雄級の強さと見て良いだろう。美女は相討ち覚悟と行った所で挑発してるのだろう。ルベルトは考える。


残念だが、潜伏活動はここが潮時だろう。15年間貯めた資金な莫大なものとなっている。ここで自分が倒されれば、誰が魔王国へ持ち帰ると言うのだろう。


「糞っせめてあと少し私腹を肥やしたかったが仕方ない!貴様ら!ぷぎゃー殿の敵は絶対に取らせてもらうぞ!テレポート!」



((いやー2回も死にましたぞ山田氏ぃもうなんでもするの効力無しですぞー))

((分かったでござるよ鈴木氏!子生、今回は一発クリアですがいやーとてつもない土魔法でしたなー一瞬で見えなくなった所を見ると圧死ですかなーwww))

((笑ってる場合じゃないですぞwwwてかまた正答無しってどういう事ですぞwww))

((で、ござるなwww))



プレイヤー1 山猫

ミッション達成

悪魔の討伐もしくは撤退。

経験値を2000獲得。

レベルアップしました。

スキルを獲得しました。


山猫 ライフポイント98

レベル6→11

HP40→80

MP40→80

攻撃力26→60

防御力26→60

素早さ36→80

運60→110


スキル 詐欺師 異世界言語 恐怖耐性 経験値補正(少)

称号 8連槍(偽) 魔族殺し(偽) 心臓を抉る者(偽)


女力士 ライフポイント97→95


レベル1

HP15

MP5

攻撃力20

防御力20

素早さ3

運-200


スキル 不運(呪い)

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