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オタクは悪魔との対決をするようです。

Roading……… プレイヤーを復活します。


プレイヤー山猫 ライフ99→98

プレイヤー女力士 ライフ99→98


((いってえええ!!!!死ぬでござるよ!))


山田が復活した時、鈴木がこちらを向いた。


((や、山田氏!!)]

((す、鈴木氏、これってゲームでござるよね?なんかリアルな痛みがあるんでござるが…というか鈴木氏バラバラになってたのにどうやって復活したんでござるか?))

((くっそ痛かったですな。一瞬でミンチになった感覚はあるんですがいつの間にか復活してましたな。で、山田氏の今の発言からするとマジでミンチになったみたいですな…山田氏も?))

((で、ござるよwww半端ない魔法ぶちかまされたでござる。と言うかなんか復活した時なんかテロップ頭に流れて来たんでござるけどwww))


((分かりますwwwあれですな))



((((ライフポイントが0になった場合現実世界でも死亡します。))))


((ってなんぞwww))

((ふざけんなでwwwごwwwざwwwるwww))

((鈴木氏ぃ!!どういう事でござるかぁ!!))

((や、山田氏。俺だって分からないですぞ。だいたい俺達VRマシンやってるだけなんだからオーダーしてログアウトすればいいはずですぞ!))

((なるへそでござる!オーダー!ん?オーダー!))


山田はオーダーを出そうと四苦八苦する。オーダーとはメニュー画面を呼び出す事である。


((鈴木氏、オ、オーダー出ないでござるよ!?))

((バカな…オーダー!オーダー!メニュー画面!ログアウト!オーダー!))


二人はしばらくの沈黙の後見つめあう。


((オワタwwwwww))



((オワタでござるwww!))

((俺、女力士の姿で死ぬのかな…現実世界じゃ

どうなってるるんですかな…))

((死んだら2人してゲームでテクノブレイク死扱いでござるなwww))

((笑ってる場合じゃないですぞ!))

((ムカッ、大体こんなゲーム買う鈴木が悪いんでござるよ!もらい死になんでごめん被るでござる!))

((すまぬですぞ、山田氏。なんでもするから許して下さいですぞ))

((まぁ鈴木氏、言い過ぎたでござる。これは事故でござる。事故と言うか、人為的な刑事事件と言うもんでござるな。VR条例違反ですしな))


西暦2188にVRゲーム機が出来て政府がゲームプレイヤーの安全性を義務化したのがVR法である。第3条、ゲームプレイヤーを不当に拘束してはいけないと言うものがある。山田は条例違反だと憤慨した。


((そんな事より山田氏、一刻も早くここから逃げたほうがいいのではないですかな))

((で、ござるな。小生もあの悪魔に殺されるのは後免でござるよ))


そんな彼らの前に会いたく無い時に悪魔が姿を現した。


「なんだお前ら?」


((ほげえええ))

((鈴木氏ぃ!もっと早く言って欲しいでござるよ!))


最初に殺される前にはよく見てなかったが、赤い地肌をしていて角が一本生えている。鈎爪を持ち、よくよく見ればひょっとしたらこれがこのゲームにおける強い悪魔なのかもしれないと2人は思ったのである。


((鈴木氏ぃさっきなんでもするって言ったでござるよね?土下座して敵意が無いことをアピールすれば行けるんじゃないでござるか?))

((ぐっ!ここで持ち出しますか!仕方ないですな))


鈴木は自宅警備で培った母へのスライディング土下座と怒涛の謝罪、そして推し声優の結婚を思いだしての偽の涙のトリプルコンボで行こうと決意した。


「すいませんでしたぁっ!」


と言う言葉を発する前に頭に浮かぶ選択肢により時は止まる。


((あっ))


①くっ…!殺せ!デーモン!

②くっ…!殺せ!悪魔!


((これ…もしかして固有イベントで避けられないパタンですかな?涙がちょちょ切れそうですな…))

((前回は②くっ…!殺せ!悪魔!と言ったら悪魔がキレて魔法でミンチにされてしまいましたからな。と、言う事は!))


「くっ…!殺せ!デーモン!」

「ほう。貴様変な格好をしているが中々ボリュームがあってうまそうだ。我が血肉となるが良い」

闇魔法[古禍の旋風]


鈴木はミンチになった。


((うわぁ。鈴木氏、まーた選択肢間違えたでござるな))

((多分これ小生が2つ、鈴木氏がおそらく2つの選択肢があって正答な1つしかないパタンでござるな))


「さて貴様も我の贄となるが良い」


話しかけられた山田は頭の中で選択肢を選ぶ。


①悪魔プギャー!www

②オープンリーチ!ドラ12!www


「悪魔プギャー!www」

「ほう。我が名8魔将プギャーの名前を知っているとは小娘、貴様冒険者か?」


((いいえ知りません。と言うかあれ正解だったんでござるか!?))


「ふ、よもやこんな小娘までもが知っているとはな。第8魔将の俺も有名になったものだ!」


((いいえ知りません。第8魔将ってやべー奴でござるかね?って言うか鈴木氏早く復活するでござるよ!))


「で、貴様はなんの用で我が領土フリダー平原にいるんだ?」


((ふぁ!?))


「なにも答える気がないようだな。もしや我を討伐しようと送り込まれた冒険者だな!!貴様何者だ!!」


山田はガクガク震え即座に悪魔に話かけようとする


「小生達は迷子になってしまい、たまたまここを通りすがっただけです!プギャー様。どうかお許し下さい!」


と話かけようとした所で頭に選択肢が現れた。


①プギャーwwwドラ爆弾www

②プギャーwww八連荘www


((ふっざけんなでござるwwwまた選択肢でござるか!))

(まず①は爆弾と言う言葉に悪魔がどう反応するか分かりませんな。と、言う事は②でござるか?ええい!どうにでもなるでござるよ!))


「プギャーwww八連荘www」

「何!?貴様があの八連槍か!!?」


((え?え?何驚いてんでござるか?))


「くっ…!!まさか八連槍を送り込んで来るとはぬかったわ!人の域を超えた英雄を送り込んで来るとはっ!!」


((な、なんか人違いしてるようでござるな。いけるかもしれないでござるよ!))


悪魔プギャーは冷や汗を流した。よもや王国が八連槍を送り込んでくるとは誤算であった。いや、この小娘、何も答えない所を見ると独自に俺を討伐しようと乗り込んで来たのかもしれない。どちらにしてもまずい。

((さっきの女は従者か))


数年前第4魔将エープリル殿は8連槍に討ち取られたのは魔王軍既知の事実。ならば俺がやりあって勝てるはずもない。従者を殺してしまったのはまずい。相手を怒らせないよう撤退報告すべかなだろう。王国襲撃はバレている可能性があると思われる。


「…この場に引く事にするが8連槍よ!同志エープリル殿の敵はいつか取らせてもらうぞ!テレポート!」


((えっ!))


悪魔がテレポートすると鈴木が復活した。


((山田氏?また俺は死んだようですな。悪魔はどうされたんですかな?倒されたんですかな?))

((いや、小生が八連荘って言ったらなんか逃げたでござるwwwミッションコンプリートでござるよwww))

((やりましたなwww))

((ごwwwざwwwるwww))



プレイヤー1 山猫

ミッション達成

悪魔の討伐もしくは撤退。

経験値を2000獲得。

レベルアップしました。

スキルを獲得しました。


山猫

レベル1→6

HP10→40

MP10→40

攻撃力8→26

防御力8→26

素早さ12→36

運0→60


スキル 詐欺師 異世界言語 恐怖耐性

称号 8連槍(偽)


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