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オタク達は選択肢して異世界を生き延びるようです。

「は…??鈴木氏。あのゲームクリアしたんでごさるかwww」

「どぅふふ。山田氏、隠しエンディングも拝見済みでござるよ!どぅふ!www」


山田犬吉はオタ友人の鈴木と通販で購入した同人ゲームの話をしていた。

目の前の鈴木英夫は瓶底メガネの小太りで山田はガリガリのおかっぱ頭といった容姿である


「異世界転生くっ殺女力士!どすこい張り手†夢想Ⅷ」

「ぶっとんでますなーwww」


友人の鈴木は中学の同級生であり、ある日同人Shopで出会った。同じ好みの声優さんの話で盛り上がり、以来友人となったのだ。

鈴木はあらゆるジャンルを嗜む猛者である。彼

の持っている[煽り!サラリーマンのプギャり麻雀」は山田もはまったものである。山田もいわゆる奇人であった。

2人のオタはいつものように盛り上がっていた。


「最近のゲームも通なのが増えてきたでござるなー鈴木氏」

「昔はグレーステーション…グレステが一般的な家庭用ゲーム機でしたからなー、今は進んだものですなー」


西暦2155年。アメリカのブーブルが大手ゲーム会社を吸収し3次元のゲーム開発に着手。西暦2188年。33年の月日を経てブーブルはVR専用ゲーム機を世界に発表し瞬く間にVRゲームが世界の主流になったのだ。


「未だにえっちぃなゲームが発売されないのはなんでなんでござるかね?」

「山田氏ぃ。だからいつも愚痴聞いてますけと、開発会社もギリギリ付いてあの手この手で出すんですぞー?このゲームだって女力士しか登場しないですぞ。スポーツと言ったくくりなら裸体も見れる訳でして…まぁ晒しはしてますが」

「鈴木の貸してもらった時PVPしたんでござるけど勝ったら[う"お"お"お"お"お"ー]と野太い声しか上げないんでござるけど…あれなんなんでござるか…」

「山田氏、あのゲームは実は負ける事に意味があるんですぞ!?と、言うのも負けた時の音声のほうに2000超のセリフを全て捧げたゲームで

してな…」

「やっぱりぶっとんでますなー」

「推し声優さんの負けセリフは全部コンプ済みであります!」

「鈴木氏、そこだけは分かるでござるよwww」

「くっ殺だけじゃないって分かってもらえましたなwww」


「で、鈴木氏今日はなんの用だったでござる?」

「ふっ山田氏、今回はアドベンチャーゲームを購入したんですありますぞ。どぅふwwwこれの何が凄いって言いますと、ゴブリンソフトさんの新発売作品ですぞ」

「ま、まじでござるかぁ?」


ゴブリンソフトとは日本にあるゲーム会社でいわゆる奇人専用のゴブリンソフトと名高い。開発者であるリチャードの作ったゲームの中でシリーズ化した作品はマニア垂涎のものである。ちなみにどすこい力士シリーズもこのメーカー作品でありシリーズⅧまで出ている。


「なになに?[異世界転生!選択肢によって君の未来が変わる!禁断の選択ゲーム!]でござるか。」

「し.か.も!これはゴブリンソフトの今までのゲームに付いて来た謎の暗号を解読して手にはいる極少数のレアもの…」

「特典商法でござるなー」


「山田氏ぃ。実はこれムフフな展開もあるようなんですぞ」

「なんですと」


「フフフ」

「フフフ」


「山田氏、今ちょっとプレイしてみませんか?」

「やるやるでござるよ!」


「じゃあ山田氏がプレイヤー1で、俺がプレイヤー2でやりますんで」

「あっ今までのシリーズキャラのデータ使えるみたいでござるな」


山田と鈴木は自分たちのアバターをせくせく決めていく。


「山田氏ぃはロリコンですなー。どぅふwww

てか幼女にブカブカのスーツってwww」

「鈴木氏は女力士ではござらんかwww」


山田と鈴木はこの時昔のアバターを使用していた。単に面白くして友人に笑いを取りにいったのであった。そしてあれこれ指摘しあった後ゲームを開始する。



「「ゲームスタート」」



::::::::::::::::::::::::::::::::::::

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プレイヤー1名 山猫(山田犬吉)


プレイヤー2名 女力士(鈴木英夫)



※注意事項

この世界では選択肢によって未来が変わります。あらゆる選択肢に、正解と間違いがありますが正解ルートの場合物事はいい方向に向かって行きます。間違いの場合、大抵死にます。

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……………重要な選択肢は変化するものがあります。

ルール④この世界のライフポイントは99となります。クリア条件や隠し要素は盛りだくさんとなっております。また…

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山田と鈴木はVR世界の平原に立っていた。説明は途中からすっ飛ばしたのであった。


((いや、結構造りこまれてますなー))

((ん、五感を感じる程リアルですな。どぅふwww))


山田と鈴木は[メッセージ]を飛ばし合う。

山田は肩をバキバキ鳴らし、鈴木はどすこいとしこを踏んでいた。さて、まずはどうしようかとお互いにメッセージを送ろうとした時に誰かの声がした。


「なんだ、お前ら?」



((山田氏、あれ悪魔っぽくないですか?))

((ですなーwwwま、チュートリアルの敵でしょうこいつでシステム理解しろおk?って奴でしょう))

((分かりますwww))


鈴木は悪魔に近ずいて話かけようとすると頭に選択肢が現れる。


①くっ…!殺せ!デーモン!

②くっ…!殺せ!悪魔!


((ふっざけんなwww山田氏、このゲームうけますwww話しかけてみて下さい))


((?分かったでござる))


山田が近ずいていくと頭に選択肢が現れる。


①悪魔プギャー!www

②オープンリーチ!ドラ12!www


((くっそ、ふっざけてるでござるなwww))


鈴木は仕方なく近ずいて選択肢を選ぶ事にする。鈴木は選択肢はどちらでも変わりないと判断し②を選ぶ。


「くっ…!殺せ!悪魔!」


「ほう。貴様変な格好をしているが中々ボリュームがあってうまそうだ。我が血肉となるが良い」

闇魔法[古禍の旋風]


山田から見ていてそれは一瞬であった。一瞬で鈴木はバラバラの肉片になったのだ。


((あー鈴木氏わざとやったでござるなwww笑いを取りに行きすぎなんでござるwww))


「さて貴様も我の贄となるが良い」


話しかけられた山田は頭の中で選択肢を選ぶ。

と、山田はどっちも同じだからと②を選んだ。


「オープンリーチ!ドラ12!www」

「は…??死ね!!」


同じように山田に悪魔の魔法が放たれた。


((いってええええ!?くっそ痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い体が死ぬ死ぬ死ぬ死……ぬ…………………))



Roading……… プレイヤーを復活します。


プレイヤー山猫 ライフ99→98

プレイヤー女力士 ライフ99→98





※注意事項

この世界では選択肢によって未来が変わります。あらゆる選択肢に、正解と間違いがありますが正解ルートの場合物事はいい方向に向かって行きます。間違いの場合、大抵死にます。

ルール①死んだ場合、プレイヤーは死亡場所直前からの再プレイとなりますが、協力プレイ中は片方が死亡してもイベントは続行されます。

ルール②様々な攻略法がありますのでイベントは死んで覚えて下さい。片方のプレイヤーは片方が選択肢に失敗し死亡時、イベント続行かイベント最初からやり直しが出来ます。規定時間経過でイベント続行になります。

ルール③重要な選択肢は変化するものがあります。

ルール④この世界のライフポイントは99となります。隠し要素は盛りだくさんとなっております。またライフポイントが0になった場合現実世界でも死亡します。クリア条件はエンディングを見る事です。

異世界ゲームをお楽しみ頂けるよう心から願っております。製作者より




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