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物語は続く
数年後―
王の間にて、黒髪の王はその側に控える赤髪の文官からの報告を受けていた。
「…以上が経過報告でございます。やっと情勢も戻ってきましたね、国王。国民も皆、前女王の実子が戻ったと知り、喜ばしいことと騒いでいますよ…そろそろお姿を見せても良いのでは?」
王はゆっくりと首を振り、その問いかけに応じなかった。
「やれやれ…国王も良いお年なのですから、そろそろ身を固めてはいかがでしょう?」
一つ大きな溜め息をつき王はその重たい口を開けた。
「…くだらないな。お前に任せた。」
「…では、私に全てお任せを…。」
赤髪の文官はにやりと笑い部屋を出る
眼鏡から覗く眼光は妖しく光り、彼はゆっくりと歩き出した。
彼らの野望を果たすために…。
三大国物語へ続く...
「三大国物語 伝説の羽」へと続く火山の国の二人の過去編でした




