表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

5/6

任務開始!

 

「やっほいー、おひさー」


友人を部屋の中へと向かい入れる私。

ちなみにこの子の名前は藤堂(とうどう) (なぎさ)

テレビゲームをこよなく愛するゲーマーだ。最近ではFPSにハマっているらしい。


「ねね、ねこたんドコ? 見せて見せてー」


「あぁ、うん……えっと……おーい、ちゃこー、おいでー」


「にゃーん」


颯爽と現れる四足歩行する猫。

おお、ちゃんと猫として振舞っている! なんか「にゃーん」が妙に人間っぽかったけど。


「この子? なんかおっきいねーっ、もしかしてメインクーン?」


「えっ、なにそれ」


【注意:メインクーン→大きなネコです。下手すると成犬よりデカイです】


なんて適当な補足説明なんだ。

まあいい、そういう事にしておこう。


「うん、そうそう……可愛いでしょーっ」


「へー、で? 結局猫嫌いって治ってるの?」


「え? いや、まあ……若干は……でも猫カフェは無理だぞ。あんな大勢の猫達に囲まれたら震えが止まらんわ」


「ふーん。っていうか暑くない? エアコン付けてないの?」


いや、古くて利きが悪いんだ……。

ごめんよ! 今度大家さんに新しいの買ってもらうから!


「いや、別にいいんだけど……泊めてもらうんだから贅沢は言えないし! ぁ、そうだ。アイスクリーム買ってきたんだよね。どれがいい?」


テーブルの上に大量のアイスクリームを広げる友人。

ふむ、色々買ってきたな。というかカキ氷食べたばっかりなんだけども。


「じゃあ……バニラ貰おうかな……ちゃこはどれに……」


ってー! しまった!

猫にアイスどれにするか聞いてしまった!


「え? 猫にアイス食べさせちゃダメでしょー。糖分凄いんだから、アイス」


「あ、ぁぁ、冗談冗談……」


その時、ちゃこはテーブルの上に飛び乗り……私のバニラアイスへとアゴ乗せしてくる。

おい、何してんだ。


「あはは、可愛いーっ、凄い懐いてるね。尻尾ももふもふーっ」


「あぁ、うん、なんか好かれちゃって……」


「ん? このチラシ何?」


ぁ、それは先ほど宇宙人(ちゃこ)と話してた映画のチラシだ。

むむ、なんか興味深々だな。見たいのか?


「あー、っていうかほら、私らの地元、映画館自体無いじゃん。だから……」


「えっ?! まだ無いの?!」


マジか、あのド田舎、まだド田舎なのか。

土地は腐る程あるんだし、大型ショッピングモールでも建造されてるんだとばかり……

そういえば全然帰ってないな……オカンとオトンは元気かしら。


「私のさ、両親とかと会う?」


「ん? 結構会うけど……って、何。もしかしてアンタ……帰って無いの?」


うっ……ハイ。

帰ってナイッス……


「年末くらい帰りなさいよ。まあ便りが無いのは元気な証拠っていうけど……」


「こ、今度伝えといて……元気にやってますって……」


バニラのアイスクリームを開封し、スプーンですくって食べようとする私。

って、ちゃこが凄い興味深々に見つめてくる!

いや、ダメだぞ! 猫がアイス食べちゃ!


「あはは、凄い見つめてるーっ、ちゃこちゃんだっけ? おいでおいで!」


渚は手を広げて、ちゃこをハグしたがっている!

さて、ちゃこはどうする……ってー! ガン無視してる!

いや、猫っぽいけど! 渚すごい悲しそうな顔してる!


「うぅ、私動物に好かれないのかな……ハンターに向いてない……」


超有名某漫画のネタはやめよ。

というか君は何しに?


「あぁ、うん。ゲームのオフ会にね。明日お昼ごろから……」


ふむぅ、オフ会か。

というか暑いな。アイスも既にかなり溶けだしてるし。


「……映画、行く?」


「え? ホント?! 行きたい!」


やべぇ……なんか普通に誘ってしまった。

しかしどうしよう。ちゃこが私の事を凄い見つめてくる。


『僕も行きたいにゃ……』


とか思っているに違いない。

うぅ、そんな目で見るな!

いくら何でも友人と一緒に……あのカンガルーを着て君を連れていくなんて不可能よ!


そう……|不可能な任務《ミッショ〇インポッシブル》よ!


「じゃあ早速いこ! ここ暑いし!」


「悪かったな。えーっと……じゃあとりあえず着替えて……」


と、私は普通に夏仕様カンガルートレーナーへと手を伸ばしてしまう。


「え? それ着てくの?」


げっ!

い、いや……違うのよ! これは……その……


「なにそれ可愛いー! いいないいな、これ何処で売ってたの?!」


「え?! いや、これは……えっと……ネットで……」


「いいないいな、私も欲しいー! どこのサイト? 教えて教えて!」


げげ!

何処のって言われても!

ど、どうしよう、実際は宇宙人(ちゃこ)が用意した物だし……


と、その時……私のスマホを勝手に弄る宇宙人(ちゃこ)! 

おい、貴様何してる! 猫がスマホを弄るんじゃない!


「にゃーん」


「イタズラはよさぬか! まったくもう、これだから猫様は……」


って、なんか服の通販サイトに繋がってる!

しかもそこには、カンガルートレーナーとソックリの服が。

フードに猫耳も付いてる……。


「え、えっと……ここ……」


「きゃー! ホントだ! 買う! 絶対買う! アドレス送って!」


うむぅ、よかろう。

(ちゃこ)に教えてもらったサイトのアドレスを我が物顔で送る私。


「やっぱりセンスあるねーっ、こんな都会に住んでたら嫌でもそうなるのかな……」


そんな事初めて言われたわ!

ま、まあ……最近大きい服着るの流行ってる? し……まあいか。これ着ていこう。夏仕様だし。


「にゃーん」


すると普通にお腹ポッケに入ってくる宇宙人(ちゃこ)

おい、待て! よさんか!


「きゃー! 可愛いーっ! 何それ何それ! いいないいな、いいなー!」


シャメを撮りながら大絶賛する我が友人。

そ、そんなに言うなら……君が着る?

もれなく宇宙人(ちゃこ)も付いてくるけども……。


「いいの?! 着たい! トレーナーなら多少大きくても平気だよね!」


そうかなぁ……。

ちなみに私の身長は170cm。渚は160あるか無いか。

相当にダボダボになると思うんだが……。



 ※



 そんなこんなで、カンガルーダボダボトレーナーを着る渚。

当然のように、お腹ポッケには宇宙人(ちゃこ)が収まっている。


「ぐふぅ……我が人生に……一片の悔いなし……」


そこまでか。

君、そこまで猫好きだったのか? 私はむしろ嫌いだと思ってたんだが……


「あ、あんたの手前……好きなんて言えないじゃん……でもごめんよ……私は猫が大好きなのよ。もう猫になって友に遊びたいくらい!」


そんな事言ってたら虎にされるぞ。

まあそれはさておき……映画館に行くか。


「え? ちゃこちゃん……私のポッケに入ったままなんだけども……この子どうするの?」


げ……そういえば……どうしよう。

このまま渚のお腹ポッケに入れたまま映画館に入るわけにも……

いや、しかし……ワンチャン……


「渚、今から見にいく映画はなんだ」


「え? ミッション〇ンポッシブル……」


その通り。

つまり、猫をお腹ポッケに入れて映画を観に行くというミッションを……


「いやいやいや、ダメでしょ。動物連れ込んじゃ」


むぅぅぅ! まともな事言いおって!

至極その通りだ! 映画館に動物連れ込んではいけません!


しかし……宇宙人(ちゃこ)は既に行く気満々だ。

今更置いていくのも何だか……


「えーっと……この部屋暑いし……熱中症になっちゃうし……預けれる所あるから! たぶん!」


「おおぅ、さすが都会だぜ……そうなんだ……」


【注意:真実は分かりません】


作者頼りない!

まあいい、映画館の中に入ってしまえば……こっちのもんだ!



 そのまま私達は前回と同じショッピングモールへと車で向かう。

不可能なミッションを遂行する為に……





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ