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第21話 爆発した真相

 舜多と雅玖が一年四組の教室に来ると、燦之嬢が公安調査官達に拘束されていた。

「おい!離せ!」

燦之嬢が叫んでいるところに、桜子が来た。

「貴方のことは調べがついてるわ。五十嵐燦之嬢…いや、ジョーカーヴィラン。」

「なっ…!」

桜子の言葉に、舜多は驚いた。

「此処最近行方不明になったニビルの幹部であるジョーカーヴィランが同族殺しをしているという目撃情報が沢山あってね。貴方、最近記憶喪失をしたんだって?其れを口実に秋津高校に侵入したってところかしら?貴方達の魂胆はお見通しなのよ!!」

「なんか…勘違いしてるぞ。」

舜多はそう思った。

「…ハハハッ、よく分かったな。そうさ。俺様はジョーカーヴィランだ。」

「え、燦之嬢くん!?」

「燦ちゃん!?」

舜多は正体を明かしたことに、雅玖は燦之嬢がヴィランだったことに、其々驚いた。すると燦之嬢はジョーカーヴィランの姿へと変わった。周りに居た生徒や調査官達は驚いた。

「まさか燦之嬢くん、ジョーカーヴィランの力で逃げるんじゃ…」

舜多がそう思った時、桜子か雅玖の背後に居た調査官に合図を出した。すると、其の調査官は雅玖を拘束し、銃口を突きつけた。

「な、何するんですか!」

雅玖は驚いた。

「五十嵐…いや、ジョーカーヴィラン!直ぐに人間の姿に戻りなさい。さもなくば、其処のお友達を殺すわ。」

桜子は淡々と燦之嬢にそう言った。

「な…んだと…!?」

燦之嬢は驚いた。

「此れはハッタリでは無いわ。」

桜子がそう言ったかと思うと、懐に持っていた拳銃で雅玖の足元目掛けて発砲した。

「お前…!其れが公安のやることかよ!!」

燦之嬢は桜子に怒鳴りつけた。

「ヴィラン如きに言われたくないわ!!」

そう言って桜子は、ジョーカーヴィランに向かって発砲した。ジョーカーヴィランには傷一つ付いていない。

「…分かった。大人しく拘束されればいいんだろ?」

そう呟いた燦之嬢は人間の姿に戻った。

「一応言っておくけど、此れから我々の管理下でも妙な動きをしたら、秋津生の誰かが死ぬと思っておきなさい。」

桜子は燦之嬢の手首に手錠を掛けながら言った。

「クッ…汚ねぇ真似しやがって…」

燦之嬢は舌打ちをしながら言った。

「さ、燦之嬢くん…」

「あ?なんだ舜多か。心配するな!俺様はこんなことでくたばったりしねぇよ。がっくん、部活のことは頼んだぜ。」

「さ、燦ちゃん…!」

雅玖は燦之嬢に言った。そして燦之嬢は桜子達公安調査委員会によって拘束され、公安調査事務所に移送されていく。

「俺は…どうすれば良い?こんな時…」

舜多は心の中で何度も自分に問いかけた。

「こんなの…理不尽だ!!」

舜多はそう言うと、燦之嬢達の方へ走り出した。

「止まりなさい!!」

桜子が舜多の方へ拳銃を向け、今にも発砲するという時、中庭側の壁が爆発した。舜多は咄嗟に足を止め、其の爆発がヴィランのものだと分かった。爆発を引き起こしたヴィランは燦之嬢を攫おうとした。

「変身!」

砂埃に紛れてリベルライザーに変身した舜多は、燦之嬢を攫おうとしているヴィランを追いかけた。

「待て!!」

残された桜子は部下に命令して、燦之嬢及びヴィランを追わせた。

「さぁ、貴方も教室に帰りなさい。」

桜子は雅玖にそう言うと、部下を引き連れて何処かへ行った。



「何なんだよ一体…燦ちゃんはヴィランだし、どっか行っちゃうし。」

教室に戻って来た雅玖はそう呟いて席に着いた。

「林く〜ん、駄目じゃないか、勝手に教室を出て行ってちゃあ。」

山畑先生は雅玖に注意した。

「すんません。」

「餅搗くんと相澤くんとは一緒じゃなかったのか?」

山畑は雅玖に質問した。

「さぁ…どっちも影薄いし、居たかも分からないや。」

雅玖がそう言った時、友祢は机の下で舜多にスマートフォンで何かメッセージを送っていた。



 舜多は学校から離れた、イオソモールという大型ショッピングセンターの駐車場迄追いかけた。其処には気絶させた燦之嬢を抱えた先のヴィランとマルリカヴィランが居た。

「待っていたぞ、俺のライバル、リベルライザー!まさか、未だ此のボマーの正体に気づいてないようだな。」

マルリカは得意げに話した。

「な、何だと…!?お前は俺のライバル…だと?」

舜多は呟いた。

「其処じゃぁねぇだろ!ジョーカーを攫って来た此奴の正体だよ!!」

マルリカは隣のボマーヴィランの肩をボンボン叩いて叫んだ。

「あ、あぁ。其奴の正体なら、大体見当はついてるよ…」

舜多は仮面の下で呟いた。すると、アキツフューチャーも駆けつけて来た。

「今、三つ棟があるイオソモールの、駐車場から一番遠い棟へ客を避難させるよう、スタッフや客に指示を出して来た。被害をなるべく出さないために、避難する時間を稼ぐわ。」

アキツフューチャーから百瑚の声が聞こえた。百瑚はリベルライザーに耳打ちをしてそう言った。

「何をぶつぶつ言ってる?」

マルリカはイライラしている。

「いや、何でもない。」

舜多は話を続けた。

「其のヴィランはきっと、テラファイトが言っていたスパイなんだろ?桜子が行った検査に引っかからなかったのは、元々血液型がO型じゃない子を、テラファイトが選んだんだろう。そして今、一年八組の教室に居ない人だ。」

「へぇ、やるじゃん、リベルライザー。そう、ホッパーとアプカルルの正体を広めたのも、イプピアーラの存在やジョーカーがニビルのアジトを知っていたことも、全てテラファイトが秋津高校に潜入させた此奴のお陰さ!!」

マルリカは感心しながら、再びボマーの肩をボンボン叩いた。

「でも一体、何の目的で…!」

舜多は二人のヴィランに質問した。

「テラファイトは使えるものは何でも使う人だったよ。だからリベルライザーを観察して新たな兵器を創るため、僕にリベルライザーを観察してくれと頼んでくれた。」

すると今度はボマーヴィランが質問に答えた。

「でもテラファイトは、僕のことも考えてくれてたんだ。テラファイトの計画は、僕の願いの達成にも繋がるはずだった。」

ボマーは舜多に近づきながら、話し続けた。

「願い…だと?」

舜多は身構えながら言った。

「君は気づいてないんだよ。君がどんなに尊敬できる人かを…そうでしょ…?餅搗舜多くん…?」

ボマーは言った。

「しゅ、舜多くんなの…?」

百瑚はリベルライザーの方を向いて驚いた。舜多はボマーの方を見て警戒しながら頷いた。

「君と友達になりたかった。でも無理だと気づいたんだ。君の周りに彼奴等がいる限り…!!」

ボマーは怒りを込めて言った。

「彼奴等って…?」

舜多は聞いた。

「超人類の奴等だよ!!ジョーカーもイプピアーラもアプカルルも…あと真木友祢!!彼奴は、あんなに陽キャで友達も多い癖に其れでも飽き足らず舜多くんに迄手を出すなんて…!僕はただ…あの時、独りで居た時に声を掛けてくれた君と…友達になりたかったんだ…」

ボマーは更に舜多の方へ向かって来た。

「だったら何で今こうなってんだよ!」

舜多は叫んだ。

「ちょっと待ってよ。貴方、舜多くんは、此のヴィランの正体を分かってるの?」

百瑚は舜多に聞いた。

「…あぁ。俺と同じクラスの、相澤凛だ。」

舜多は百瑚に答えた。

「ねぇ舜多くん…其の緑の奴と、仲良いの?」

凛は舜多に聞いた。

「あ?仲良いも何も此の人は俺の」

「分かったよ。」

凛は舜多の言葉を遮った。

「テラファイトがね、言ってたんだ。仲良くなりたい人の周りの人を一人残らず消していけば、いつか必ず自分に頼って来て、仲良くなれるだろう、って。だから、殺す。」

「おい、凛くん」

舜多が止めようとした其の時、ボマーヴィランはアキツフューチャーの腹に爆弾をめり込ませ、爆発させた。其の爆発の反動で百瑚は吹き飛ばされた。凛は吹き飛ばされたアキツフューチャーを追った。

「ま、待て!」

「無駄だよ。」

凛を追いかけようとする舜多を、マルリカは止めた。

「彼奴はテラファイトの友達…いや、言い成り、いや、下僕だ。テラファイトの言葉は何でも信じて実行する。今迄も此れからもな。其れより決着を付けようぜ?ライバル同士の決着をなぁ!!」

マルリカは舜多に向かって来た。



 百瑚が飛ばされたのは、人気の無い廃ビルだった。飛ばされた時に壁と床に体を強く打ち付け、百瑚は立つのもやっとの状態だった。

「兎に角、何処かへ行かないと、あのヴィランが来る…!!」

百瑚は人目に付かないように装着を解除し、入り口の方を向いた。

「何処行くの?」

すると、目の前にボマーが居た。



「ったく!お前に構ってる暇は無いんだよ!!」

舜多はマルリカの相手をしながら言った。すると、駐車場に何台もの自動車が猛スピードで入って来て、其れ等の自動車から武装ささた公安調査官達が続々と出て来て、リベルライザーとマルリカと燦之嬢を一瞬にして包囲した。

「あぁ?何だお前等。」

マルリカはガンを飛ばした。

「殺人犯のリベルライザーとマルリカヴィラン及びジョーカーヴィランの五十嵐燦之嬢を確保次第拘束しろ!!」

ある公安調査官の掛け声と共に、三人を拘束しようとした。

「まずい…燦之嬢くんが…!!」

気絶している燦之嬢は、直ぐに調査官達によって捕らえられた。公安調査官達は、リベルライザーとマルリカヴィランに向かって発砲している。

「クッ…こんな数相手じゃあ勝ち目は無ぇ…!後は頼んだぞ、ボマー!!」

そうマルリカは叫んで、調査官達のどさくさに紛れて何処かへ姿を消した。

「クソッ…!先ずは燦之嬢を…!」

舜多が燦之嬢の方に向かおうとした其の時、ボマーが帰って来て駐車場に爆弾を何発も落とした。駐車場の地面のコンクリートは崩れ、ボロボロになった。公安調査官達は撤退して、態勢を立て直している。舜多は、爆発が届かないように、近くに居た燦之嬢の前で盾になっていた。

「まただ…またそうやって守ってる…」

ボマーはそう呟きながら舜多の方へ向かって来た。舜多は爆発を受けた影響で、リベルライザーの変身が解けてしまい、膝をついた。

「舜多くんはいつも誰かの為に戦って…僕はね、そういう舜多くんが大好きで大嫌いなんだよ…!!」

凛は舜多に手をかざし、爆発を起こそうとしていた。其の時、舜多の目の前が真っ白になった。真っ白いのは氷で、凛は氷で身動きが取れなくなっていた。

「させるかよ…」

舜多が後ろを振り向くと、其処にはジョーカーヴィランになっている燦之嬢が居た。

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