6・ナンヤ寮の自己紹介2
「はいはーい」
そう言って手を挙げたのはさきほど倒れていた少年。
「ぼくは、純でっす!トムって呼ばれてます!罵ってください!」
純……いや、トムが元気よく言った。
何だろう。罵ってって聞こえた気がする。僕の耳がおかしいんだ。きっと。
「お前、マジ糞だな」
あっ口が勝手に動く。
「……ハル。意外と黒いな」
隣のシュウが何か言ってるけど、聞こえない!
「ハルくん!ぼくら、仲良くできそうだね!」
「いや、それは嫌」
ガーン
効果音と共に崩れ落ちるトム。表情は……笑顔だ。
「ごめんなー。こいつ、マゾなんだわ」
トムの頭に足を載せながら、微笑む少年。
「オレ、こいつの双子の兄。栄だ。エースって呼んでくれ
因みにオレは君の泣き顔が見てみたい」
そういうエース。この双子、ダメかも知れない。
「それは無理。その前にお前が八つ裂きになる」
無表情を決め、呟く。
シュウが引いてる気がするが、気のせいだよね。
「それなら、ぼくにして!!」
うっさいとトムに蹴りを入れながら、エースが僕を見た。
「面白い。これからよろしく」
ニヤッお互い黒い笑顔で笑い合う。
「はいはーい。次はフシさんがやるよー」
手を挙げたのは……白い髪の青年。服装が何かミラクルだ。
またもや、中途半端です!
ドSドM兄弟でましたね。何かハルの性格が変わった?(笑)
では、次回不思議のフッシー登場!