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悪役放棄、更に自由人へ(仮)  作者: 平泉彼方
第一章 逸般人な悪役令嬢、好き勝手過ごす
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閑話 第一弾。

 読者の皆様いつも応援有難うございます!!


 では番外編、どぞ!


閑話1 3歳児の行う冒険者研修。



 この世界に来てから私が死にかけた事は何度かある。



 え?前世と比べてどっちが不味かったか?それは比較出来ないだろうね……だってあっちは対人戦だったけど、こっちは狩りがメインだから。


 当然命狙われて暗殺者返り討ちは日常惨事だったけどね?



 さて話しを戻すとして…


 私がこの世界で死にかけた中で、一番非道いと思ったのは修業時代だと言える。ウォルターが鬼畜外道だったのが悪いと主に思います!!



 では何を私がされたのか、詳しく見て行きましょう★



…………………………………



 あれは霊山で修業する前の出来事………まだ訓練を始めて間もない3歳児の事だった…



「ウォルター師匠、どうされましたか?」



「ルーナ様……これも修業の一貫だと思って耐えて下さいませ」ビシッ



「うっ?!」



 そうして私は意識をブラックアウトした。














 次に目を覚ました時、真っ暗な森に置いてきぼりにされていました……ヘンゼルとグレーテルと違って、勿論ボッチで。


 パンとか石とか皆無です。


 手元に有るもの言えば、サバイバルナイフらしき刃の欠けた安物のナイフ一本と身一つ。




 人生\(^o^)/オワタ




 そうガチで思いましたとも………何とか生き残ったから良かったけどね…


 アレはもう思い出したくないな、アハハ…



 いやだってね……真っ暗闇の中夜目の効かない状態で大型哺乳動物に追われる3歳児って…


 半ベソかきながら何とか逃げましたとも、ええ……



 その後パパンに見付かって何故か私が怒られた件……全部無茶振りしたウォルターが悪いと思いますが何か?


 ちなみに大型ほ乳類は執拗に追って来たので最終的にぶち切れて罠張って狩りました。


 後で美味しく頂きましたよ………ウォルターが。




 え、その何が酷いかって?



 当然危険生物がうようよいる様な森に3歳児投げ捨てて来た事もそうだけど、それ以上に獲物を横取りした事だと思うのは私間違っているだろうか?


 それとも、魔術式何て超便利なものを一切押して得てくれていなかった事だろうか?(=まだこの時点では使えませんでした…)



 兎も角そんな事があって一時期ウォルターの事を信用していませんでしたね……今はそんな事ないですけど。



 まあよくよく考えてみたら、彼は木の上から私の様子をずっと伺っていたみたいですからね……心配して。


 仮に死にかけたら助ける予定だったみたいですよ。






閑話2 ラウツェンスタイン領=人外マ境



 私は凄い貴族だ。


 金と権力、何でも持っている……つまり私に逆らえる者はいないのだ、フェフェフェフェフェ!!!



 さて。


 そんな素晴らしき私は今日、悪名高い悪辣公爵の領を視察しに行く事にした!


 どうだ、とても光栄な事だろう?



 さてと、ダンドロ(=執事)!!領へ入るぞ!!!













Take 1


 適当な塀を壊して領に一歩踏み入れた。


 すると、何処からとも無く飛んで来た蚊を巨大化させたかの様な物体から何やら光線が飛び出す。


 私達はいつの間にか領の外へと出ていた。



Take 2


 今度は石垣を破壊して侵入した。


 すると、ゴーレムと思しき人型の不気味な形状をした謎の物体が私達目掛けて走って来た……砂埃を上げて。


 慌てて迂回しようとしたら、目と思しき部分からビームが飛び出す。それに当てられると、今度は痺れた様な感覚になった。


 気付いた時にはまた外に出ており、全員黒こげアフロになっていた。



Take 3


 塀や石垣を越えては無駄だと知り、私は敢えて森から侵入しようとした。


 だが、無理だった……


 あそこは一体全体何だと言うのだ!!!


 何故あれ程危険な地域が何故、そう、何ゆえあの様な住民の住む領内にあると言うのだ?!!


 ウムム……これは何としてでも私が入らなければ…



Take 4


 石垣や塀、そして森も駄目だったので、私は諦めずに土を掘る事にした。


 だが、途中で岩盤らしき硬い何かに当たった為そこからの侵入は無理であった。


 ……無念。



Take 5


 最終的に秘密裏に調査を行うのは無理だと思い、私は悪辣公爵の居ぬ間に領へ視察したいとの旨を伝えた。


 あっさり許可を貰い、領内へと入った。



 私を案内してくれたのは美少女と名高き幻想の公爵令嬢……ルーナ・カーマイン・フォン・ラウツェンスタイン。


 確かに見目麗しく、将来成長したら私の側室にふさわしいと思った。



 さてどうやって難癖着けようかな〜…フェフェフェ




 そんな風に思っていた時期が私にもありました。




 領内の視察でまず連れて行って貰ったのは家臣団の訓練所……そこはまず次元が違った。


 あれは一体何をしていると言うのだ?!!?!



 私は幻想を見ているのだろうかと一瞬疑った……











 何せ、ティガレッ●スと戦っていたのだ………3人ずつで。




 あの魔物となると普通の兵士なら30名、精鋭の騎士であっても10名は最低狩るのに必要……行きて帰りたいならば。


 だが、それを3人………どんな化物だ?!






 続いて向かった先は、領内にあると言う学園………そこも大分可笑しかった。


 何故、そう、何故イャン●ルルガの集団を成人に満たぬそれも平民の子供が5人で狩れると言うのだ?!







 トドメとして、農民の様子を見て私は逃げたくなった……


 何故作物と格闘していると言うのだ!!!と言うか、あれって確か危険魔力植物だったはずですよね?!!?!?!


 何でそんな片手でソレを狩れるの?!しかも鼻歌謳ってルーナ嬢へ手を振りながら!?!!




 放心状態で私は領から逃げ帰った事は言うまでも無い……





 はっきり言おう、ラウツェンスタイン領は人外マ境だ。


 領内に攻込もうと思う者は、覚悟する事だ。


 化物共に狩られると言う事を……





 これからもどうぞ宜しく御願い致します。

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