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悪役放棄、更に自由人へ(仮)  作者: 平泉彼方
第一章 逸般人な悪役令嬢、好き勝手過ごす
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3 暴走的魔力測定の結果…

 読者の皆様どうもこんばんわ。そして皆様ブックマーク有難うございます!


 さて、今回はタイトル通り魔力測定をします。後、宗教に対して批判的な意見を書きましたが現実に存在する団体とは一切関係ないので悪しからず。


 それでは本編をどぞ!

「お嬢様、こちらが魔力計測水晶に御座います。」


「………何と言うか…大きいのですね。」


 現在私は公爵領に存在する『教会』と呼ばれる場所に来ています。何でも、5歳になると魔力なる物を測定しに行く事になっているそうです。そこで魔力の量と属性を確かめるんだそうです。


 ああちなみに魔力自体は私存在している事は知っていたので、自主トレの為に毎日瞑想していましたね……主に寝る前に。


 父親の書斎へ深夜忍び込んで毎日本を失敬しては、昼間誰も居ない昼寝の時間帯に退屈しのぎに読んでおりましたとも。


 そこで1つまあこの世界に関して仮説的な事が浮かんだんだけど、確証持てないしそれはまたおいおい。


 さて。私の今居る教会は、『教会』と言ってもそこまで威厳に満ちた様な場所ではなく…そうだな、地元住民の憩いの場見たいな場所になっている所だ。


 私の居る地域では精霊信仰を信仰しており、如何わしい一神教は幸い今の所は居て来ていません。


 マジでパパ上様及びご先祖様方に感謝感激です。


 いやね、何でもその一神教ってかなり選民思想が激しくてやばいらしい。元日本人として、後、元宗教関係の紛争を仲介する仕事をしていた元交渉人として今世はそう言うのに関わり合いになりたくないのよ。


 だって全然此れっぽっちも理解出来ないし、面倒だし、関わっていい事無かったし……


 そも、自分達が特別とか考えるのって何となく厨二病チックだと思わないのか?端から見ていると永遠の厨二病末期患者見たいな状態になっていて恥ずかしいんだよな……


 『ぼくはすごいんだとくべつなんだ』とでも言いた気に私達を『愚民共』として見下して来るあの態度……只鬱陶しいだけだからマジで人に迷惑かからない様にこっそりやっていればいいものをね……


 さてと……


「ウォルター、この水晶に何をすればいいの?」


「体内に有る魔力を水晶へ流し込む形にしてみて下さい。そうすれば測定出来ますから。」


「へぇ〜……ちなみに一応聞いておくけど、本気でやって大丈夫かしら?」


「一応大丈夫だと…お嬢様くらいの年齢でしたらまずこわれないかと思われますが……」


 少々困惑した表情で答えるウォルター……でもそうか、大丈夫か。











 フフフフフフフ………


 クククククク、ハ〜ッハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ










「それなら壊したらウォルター師匠の責任って事で(ニッコリ)…「?!」、よっと…」




 ウォルターの返事を待たず、私は一気に大量に有る魔力を丹田から動かした。そのまま血液とは別の管から流動するイメージで、指を伝って水晶へと魔力を注いだ。


 すると、全長180幅20くらいはすると思われる水晶は強い光を発したと思ったら………凄い音をして砕け…たわけではなかった。


 だが、奇麗に混じり気の有る白色の強い光を発したのは事実。


 真っ暗闇でいきなり蛍光灯を目の前に置かれた様な感じで、正直目に悪い。


 某空飛ぶ島の大佐のネタはやらないけどね。あのネタ分かってくれる人は残念ながらここには居ない、地球出身者はいないから…人物のネタ元が地球のゲームであっても。


 思い出して少しだけ感傷に浸るが、直ぐに周囲の様子へと関心を向けた。


「…………」


 目が十分戻ってから振り返えると、祭司のオッサンは白眼発現して立ったまま気絶。ウォルターは流石と言うべきだろうか、気絶せず動揺もそれほどしていない様子だった。だが目が合ったと思ったら、頭痛がしたかの様に頭を押さえた。


 私はと言うと、鏡を見ずともドヤ顔を浮かべていると容易に想像出来る。


 3歳より書庫で魔力増加に関する本を読み漁り、更に瞑想して魔力を増やす訓練していたんだ。ここは甘えられる側の身内しか居ない訳で、少しは自慢したって良いんじゃないだろうか。


 そうそう、調べて分かった事だが何と魔力総量増えるのって最高で25歳であるらしい。


 それまでにどれだけ魔力増やすかで人生決まるのではと思った日からもう1日に何度も魔力を枯渇→回復させる訓練をした。それこそウォルターのスパルタ訓練が辛い日も、風邪で寝込んだ日も。


 滅茶苦茶大変だったよ!


 魔力無くなるとそれこそ色々な症状が出て来る訳で…例えば悪寒が襲って来て気分も悪くなる。それ以外にも魔力の使い過ぎは精神的な消耗を意味する為打撃を与えて来るので気落ちし易い…特に黒歴史とか前世重ねている人は特に。


 でもそれ以上に大人の目を搔潜ってやらないと行けなかった。


 この事が多分1番大変だった……今世の家族は兄達を除けば社交界で百戦錬磨だけに人の機微に聡くてね…無駄に鋭い人達の集団だった。辛うじてウォルターが虚弱説を流してくれた為に前世の記憶と人格とかいうスキャンダルを暴露せずに済んでいる。


 未だに病弱だと思われているのってそれが原因だと思うんだよね、最近。本当、良く倒れていたからね……最近では全然平気な筈なんだけど。医者からも健康だってお墨付き貰ったし。

 

 ま、今それを言っても仕様がない。


 だが、御陰様で魔力の回復速度までもが最近滅茶苦茶上がって来る。一応仮説としては、身体が危機的に感じたのか回復力が異常に速くなったんだと思う。命懸けの修行をしている此方としては本当に有り難い。


 それらをついつい回想しながら尋ねる。


「ウォルター、私の属性は何でしたか?あと魔力総量の基準が分からないのですが?」


 何とかニヤケ顔を無理矢理普通の表情にしつつ、我が執事を見詰めた…ああ駄目だ、笑いが漏れそうで頬が引き攣る。


 そして露骨に頬の引き攣りを一切隠さないウォルターが少し遅れて答える。


「あ、ああ、お嬢様。失礼致しました……ええと、お嬢様は多分全ての属性が最初から使えると思われます…それと固有属性も発現される可能性もありますね。」


 固有属性ね………何か格好いい。めっちゃ格好いいぞ!!


「後、魔力総量ですが………今の時点で既に宮廷魔導師を軽く越えているかと………」


 …………うわぁ、マジか。


 ああ…だからさっきから引き攣った顔をしていたのかウォルター。確かにこんな子供がいきなりそれだけの魔力量叩き出したら驚くかもね……年齢的にもあんな苦痛を伴う訓練普通は耐えられないだろうし。居たら逆に怖い。


 ま、結局訓練はこれからも続ける=魔力は25歳までエンドレスに増え続ける訳だけど。


 でもそれにしても今の時点で既に変態レベルになっていたのか………流石に私もこれには驚いた。嬉しい誤算だった。魔力関連の伸びも順調だし継続有るのみだ。


 目指せ惑星一の最強人間!


「ウォルター、明日から魔術も勉強出来るのですよね?」


「ええ、お嬢様は高い適正を持っていらっしゃいますから教えがいが有って嬉しいです。ただ、私は闇属性と水属性しか御教え出来ませんが……」


 いや〜、流石暗殺執事。闇と水って洗脳とか暗殺にもってこいだよね。


 ああちなみに一応今の所基本属性と言われているのは“水、風、火、土、闇、光、空、無”。だけど魔術理論書を読んでいた限りだと、違う分け方が出来る。だからちょっと地球の科学を交えて考えてみた。これぞ転生者のアドバンテージ。


 まあその結果、『解析』『理解』『生成』『分解』『再構築』に別けられるって私は結論付けた。


 理由は色々有る。


 気体を操作するのが“風属性”なら気体になっている粒子を固体に戻した時は“土属性”、さらに液体にしたら“水属性”。更に“火”はそもそも熱エネルギー等で分子運動の速度が加速されて“光”と“熱”が発生する。そう考えると属性自体が被っている感じがして気分が悪くなった。


 上述の例を挙げて説明したならば、日本の中高教育で化学を学んだ事が有る人は理解可能だろう。


 さて、今回測定した時私が見た光は“10色以上”だった。それも所々混ざっていたので正確な色合いは分からなかった。これはあくまで私の仮説なのだが、科学的な知識を持っている人が持っている知識分の属性が使えるんじゃないのだろうか?


 或いは、だた単なるイメージの違いかも知れない。


 仮説の域を出ないからここで考えるのはここまで…これは家に帰ってから実際に魔術を使えば分かる事だろう。そう思って一度思考を打ち切った。


「ウォルター、このことは……」


「ええ、奥様とジェイル様、アラン様には内密にしておきます。ただ、旦那様には伝えなければなりませんが……」


「兄達と母上にさえ伝わらなければいいわ。祭司様が起き次第事情を説明してから帰宅しましょう。」


「かしこまりました。」


 そして暫くして、目を覚ませた祭司を脅……ゴホン、少々お話して快く黙っていてくれるとの事だったので、帰宅した。


 さて、明日から魔術・魔法が使える。楽しみだな。


 結論:現代科学最強説


 それでは次回も宜しく御願い致します。


8/23: 固有属性も発言→発現 訂正致しました。ご指摘有難うございます。 

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