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悪役放棄、更に自由人へ(仮)  作者: 平泉彼方
第一章 逸般人な悪役令嬢、好き勝手過ごす
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24 おうじは、〇〇にしんかした!

 読者の皆様どうもこんばんは。後、感想有難うございます!!多分王子wの改造に関しましては賛否両論有ると思いますが、一旦この様な形で落ち着きました。


 さて、ルーナちゃんの鬼畜な訓練を経てどんな風に魔改造されたのでしょう?それでは本編をどぞ。


 あれから数ヶ月後………


「ハァン…アァ……ルーナ殿〜……」


ゾクリッ「…ち、近寄らないで、変態!!」


「もっと……もっと…私を罵って下さい!!!」


「イヤ!!こっち来ないでよ、変態!!この駄犬が!!!」


「アァ〜…イィ……ハァ〜♡もっと罵倒して私を虐げて下さい♡」


 恍惚とした表情を浮かべながら地べたに這いつくばって迫って来るヴィンセント王子………


 キラキラエフェクトは健在だが、それが霞む程気持ちの悪いにやけた表情を浮かべ、目にも何か危険な感じの色が宿って居た……


 すっかり爽やかキラキラ王子系の対局を行く様になったものだ…正にある意味劇的ビフォーア○ター………


 まあね、あの初対面の時の性格では無くなった事は良いんだよ?


 いいんだけどさ……………まさか別種類のイロモノになるとは……


 最早アレは資本主義の豚野郎(マゾヒスト)と言う名の只の変態と思しきナニカ……………


 私は何処で一体間違ったのだろうか?ただ真面目に修業をつけてやっただけなのだが………


「…と言う訳で、リヒターとヘルメス、助けて!!」


 人?魔物?の育成で1番成功していると思われる2人に聞いて見る事にした!!


 そも、私人材育成に関してはド素人もいいところなのですよね〜…今更だけど………つか、始めたのはこっちに来てからだし……前世は弟子とか取る前に色々有って引退したからな………


「主様、どう言う訳かよく分かりませんので説明して頂けますか?」


「まあ大体予想はつくけどね……お嬢は時々やり過ぎる所が有るからね(遠い目)」


 まあそれもそうだね、リヒター……だけどハンスは後で締めよう。


「それはちょっと理不尽っス、お嬢(泣)!!」


 とか言っているが、無視だ、無視。



 さて、王子に施した訓練だが………私が習った方法とほぼ同じ事をただしただけだ。つか、アレ以外に効率良く行える訓練方法は知らないのでそこは致し方ないだろう?


 そして具体的に何をしたのかだが………只単に技を実体験して貰っただけだ。


 私の師匠………この場合、私が幼少期誘拐された時暫く世話になった?組織に居た暗殺者の事なのだが、その方に拷問道具の使い方と尋問方法を自己防衛と生きる糧を得る為に一通り習ったのだった。


 その時そいつに言われた事はこんな事だった……


“自分の身体で経験するのが1番効率的だよ♢”


 黒い布地の下でピエロみたいなメイクをした、確か……『サイレンサー』か『プルートゥー』と名乗っていた様な気がする………


 性格は、割と常識人だったし子供に優しかった事を覚えている……誘拐されてロリコン御用達しの娼館に売られそうになった私を引取ってくれたのは彼だった……だから彼は私の恩人だ。


 ………それこそ親父ファーザーと同じ位には。


 まあでも、容姿が何と言うか…ちょっとアレだったので子供には盛大に嫌われる、と言うより物凄く怯えられていたけど……


 狐みたいな吊り目と薄い唇が弧を描いて不気味な印象を常に人へ与える……そしてそれを自覚している師匠はピエロメイクをしていたんだけど、余計不気味さに拍車を掛けたのだったな……


 …良く落ち込んでいた……諫めるのが大変だった(遠い目)


 ちなみにメインの得物はトランプではないし、素顔がイケメンと言う事も無かったので悪しからず=某狩人マンガのサブキャラとは全くの別人です。


 親父ファーザーにマンガ借りてその存在を知った時は、真面目に名前を変えようとしていたっけ?


 まあ兎も角だ……そいつはそう言うなり私に対して死んだり欠損部位等の障害を残したりしない程度に器具を片端から使ったのだった………


 ああ勿論中には使ったら最後と言った危険なモノも有ったのだが、それらは私に使わず他人に試す所を見せてくれた。


 その結果、ちょっと痛い思いをする程度でどの器具を何処にどう使えば相手が苦しむか知る事が出来たんだよな……


 次いでに人の構造も西洋医学と東洋医学の両方の面から見られる様になったのは懐かしい記憶だ。


 次いでに言うと、その時点で12歳だったと思う……私が誘拐されたのは8歳だったので、丁度4年が経過していた頃だったはず。


 師匠は………恐らくまだバリバリ現役で働いているだろう。或いは私の様に呆気なく散っているか。


 まあ、今となっては知る由も無いしどうでも良いか……


 彼には何も返せなかったよな…結局。


 親じゃないけど、孝行したかった……あの人には本当に世話になったからね。


 さて話しを戻そう。


 王子に施した訓練は、つまり鞭がどれくらい威力があって痛いか、何処を打てば痛いか等々を実体験してもらったのだ。


 不敬罪で捕まる?だって本人が私に


「最も効率の良い方法で教えてくれたまえ!」


とかほざいたから、きっちり一筆書かせましたよ……契約書。


 だから一応罪には問われないからと、調子に乗ったのがいけなかったのか。それとも前世で変態化しなかった私のメンタルが強かっただけなのか……


 つか、本当に何で痛みが気持ちよさに変換されているのか謎だ……


 まあ、訓練の結果頑丈な身体を得た様でその辺の剣で身体が文字通り切れなくなった事には流石に驚いたが……つか、マジで人間辞めたのかどうか疑った……


 一応分類学上、また、遺伝学上はホモサピだったので安心した……でもこれで暗殺される危険性は減ったね。


 そしてそんな修業は1週間続き………途中で異変には気付いていたんだけど約束だったし訓練は止める事も出来ず、いつの間にか変態が出来上がっていた。


「…とまあ、こんな感じだな。」


「「イヤイヤイヤ……それ絶対、主様が全面的に悪いから!!!」」


 ………何処が?


………………………………………


 結局2人に話しを聞いても何やら可哀想な目で物体X(王子)を眺めながら口々に


「「我々は少なくとも許すから、責任取って面倒見てやれ。」」


と言われ、埒が明かなかった。


 つか、面倒見ろって……アレか?私にコイツを娶れとでも言いたいのか?


 変態マゾヒストワンコ属性+キラ②阿呆王子って、誰得?少なくとも私はノーセンキューです。


 今なら約1年分の醤油と味噌と海苔付きで、好きな人に送りますよ?冗談だけど……つか、そうできたらマジでどんなに楽か………


 自分で悶々と考えていても埒が明かないので、更にジャンクリに聞く事にした。


「(カクカクシカジカ)…と言う事があったのだけど、どうしよう……」


 それを聞いたジャンクリはと言うと、良い笑顔で


「…王子は本当にルーナの足の裏を舐めたりしたのか?」


と聞いて来たので肯定した。


 すると……どす黒い影を背負いながら奇麗な、それこそ人を殺せる様な笑顔でこう言った。


「………ルーナさえ許可してくれれば永…いや、黙らせて来るけど?」


 当然止めましたよ……必死に。


 だってあんなのでも一応、不本意では有るがこの国の重鎮の息子ですからね?


 そう、例えあんな救いようの無い変態だったとしても……


 それにしてもジャンクリ止めるの、マジで大変だった………あの勢いだったら王子殺されていただろうからな……


 思わず遠い目になっている事は言うまでも無い。


 でもまあ、普段、つか、日常的にはそこまで猟奇的な行動等に出ていないし……それに、戦闘に於いてはドが付くSになったので、一応訓練な成功なのかな?


 でもな〜……私を前にすると、恍惚とした表情を浮かべるのはヤメテ頂きたい……割と切実に…


“もうやめてあげて!ルーナのライフは0よ!!”


“るーなのめのまえが、まっくらになった。”


 頭の中にそんなテロップが流れた様な気がする……でも実際私は今も変態に絡まれています…


 うう…やっぱり自業自得なのでしょうか?


…………………………………………………

 そしてもう今日という今日は限界……


 毎朝早朝、私の部屋に王子が突撃して来るのだ。その上何故か毎回自分の鞭を私に差し出して……自分を痛めつける事を私に“稽古つけて”と言って求めて来る………


 今日もそんな感じで来たのだが………


「貴方の駄犬である私を罵って下さい、ルーナ殿♡」


 恍惚とした表情で、その場で服を脱ぎ捨て……亀甲縛りを自分でしているらしく、裸に縄だけの状態になっていたのだった………


 明らかに存在自体が“18禁”で有る……そして私は現在10歳、王子11歳………


 慌てて縄をほどいて服を着せた事は言うまでも無い……と言うか、何処でそんな拘束方法を知ったのか……


 あ、そう言えば最近『新研究、敵の束縛・尋問』を出しっぱなしにしていたな。


 ………傭兵が知るべき事の1つだと思って書いたのだが、その筋に受けていたので封印しようか悩んでいる最中だったのだが……


 そうか……読んでしまったか。


 そんな分けで、変態度に拍車が掛かってしまった……


 唯一の救いはまだそれ以上の事に目覚めていない事か………でも何時覚醒するか分からないからな……


 大体私にはSMの趣味は無い…必要に駆られて有る程度小学生くらいの頃知ったが、それだけだ。


 ただ私は自分の技術を教える場合は妥協しない事と、それから少しだけ相手の顔が苦痛に歪む事に時々萌える程度なのに……


 それと最近分かったのだが、王子はどうも自分が良かれと思ったら突っ走る癖があるらしい………今回王子が変態になっている理由も恐らくそれだろう。


 だって本人が言っていたんだもん………妄想を思春期らしく爆発させていたのを偶然聞いた結果、私のSAN値はガリガリ削られた。


 そして、今日はもう限界だった………


 恐らく私が一瞬居なくなれば王子も分かるはずだ…自分の暴走に気付いて止まってくれるはずだ………でもどうやって……









 あ、そうだ!!


 家出しよう!


「と言う訳で、霊山に連れて言ってジャンクリ?」


「了解したよ、相棒。そうと決まればさっさと行くぞ、見付かる前にな。」


 私達は久々あの山に行く事にしたのだった……置き書きして。


 そんな分けで、王子は変態へ進化しました(笑)


 「そう来るか〜!!」と突っ込んで頂けたら幸いですw


 さて、特殊過ぎる趣味を持った王子をヒロインちゃんwが見た時どんなリアクションを取るのか?もう少ししたら登場すると思いますので(予告です)。


 ちなみに乙女ゲームの方では設定上王子は『キラ②若干俺様王子系』でした。つまり、殆ど対極を行く感じ現在なっておりますwwルーナちゃんGJ!!


 さて、レビューの書き込みに有りました要望に答えて……ムーンライトで私の書いている作品名は、『え?何?私?!いや、でも……(仮)』です。ただ仮のタイトルなので、何時関わるかも知れないですが…そして作者名は『吹雪涼』です。


 アクの強い作品であり、此方の作品とは大分雰囲気が違います。作者の趣味も含まれていますし、人に寄っては説教臭く感じるかもしれないです……キャラの性格が結構独特なので。そして何より不定期連載です。


 それでもオッケーな方々、軽く覗いて行って頂けたら幸いです。

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