20 復活後、早速行動起こす(後編)
読者の皆様どうもこんばんは。そして感想有難うございます(_ _)
さて前回に引き続きキー坊の見学続きます。それでは本編をどぞ。
やっと一通り研究所の見学が終わると、お待ちかねのランチタイム!
ここの飯は、元から手先の滅さ器用な小鬼達へ私が直々に料理を指導した為超絶美味いのだ。それこそ公爵家のコックより。
そして……………………………正しい日本食が喰える!!
白いご飯に海苔やシラス、それ以外にも梅干しまで完備されている。そしてそれに絶妙な焼き加減の川魚か海魚。出汁を一からちゃんと取った味噌汁。具材は旬の食材を使っている。
今は………竹の子シーズンなので、竹の子ご飯にして貰った。
相変わらず米の方はまだまだだが、懐かしい味に時折号泣しながら食べる事は言うまでも無い。
そして『シェフ鬼』と言う謎鬼(戦闘の際は料理器具しか使えないが結構強い)………ある意味イロモノ集団に進化した連中はと言うと……
「いや、喜んで頂けて何よりです。」
等と笑顔で礼をした。何でも、自分達の作った料理を美味しいと食べてくれるのが嬉しいんだとか。
最初はそれこそ小鬼族を馬鹿にしている人達が五月蝿かったが、私は鬼達に米使って『濡れ煎』作らせて全員の口に押し込んだのだ。
いや〜効果覿面だった。
いやね、前世で私も一時期嵌ったんだよ………あれって絶対依存性有ると思うんだよな。
その後領民がまずは打ち解けてたね……元から何かそこまで差別意識が無かったからね。さすがラウツェンスタイン領の民。そんなんばっかだから流民が結構多いのかな?別にいいけど。
治安は職業訓練させた後で紹介してあげれば特に問題起きないし、他領のスパイは元々他領で酷い扱い受けた捨て駒か人質取られた奴しかいないからな……
それに、真似出来るものなら真似して見れば?と言いたい。
今この体勢が維持出来ているのは一重に私の分身技のお陰と言う事は言うまでも無い。そして、この技が使えるのは最低でも英雄級の魔力量を持って居なければ不可能。
苦労知らずの貴族の坊ちゃんが、行った後の全身倦怠感が凄まじい魔力増量訓練を毎日行っている事は考えにくい。故に私よりも魔力量で劣るだろう。
まあそれに関しては遺伝上何とか克服する奴も居るかも知れない。だが、それだけではないのだ。
前も言ったが、魔術式の発動は現象を理解している場合は結構スムーズに行く。だが理解が無ければ魔力を過剰に使う。
理由だが、結構簡単な事だ………前者と後者の違いは魔術が『理に則す』か『理を曲げる』かの違い。そして理に則す、即ち流れに従った方が効率良く事は進み、逆は非効率的。
ちなみに、別に科学に含まれていない事であったとしても筋の通った説明としっかりとした設定が有れば全て実現可能である。故に漫画や小説のネタから私は非科学的な技を作る事が出来た。
もっとも、出来ないことも有ったのだがそれは又後日。
さて、私の使っている分身技だが……術式を発動させるためには有る程度人体と精神に関する知識と思想が必要だ。具体的には…
“人体が60兆個の細胞で出来ている事をまず考え、そして魔素でもって構造体を作り上げて行く事を想像。その細胞1つ1つが独立した活動を出来ていても、私の身体の一部で有り続ける事を想像。それを基盤に世界にアクセスして魔術式を描いて魔力流す→発動。”
これで1体分だけ作成。後はPC宜しくコピペの魔術式を発動させて作っている。ちなみに一体作るのに英雄級使うけど、後者は魔力をコピペ術式にしか殆ど使わずに済むので楽出来る。
ああ、それとこれが1番重要だが………魔術式に魔力を流す際には複雑な術式で有れば有る程精密な魔術操作を要する。
今まで訓練(+前世チート)により自力で知識と魔力と集中力を得た私だから出来る事であって、それらを一切持っていない人々は出来ない………それこそウォルターも無理だと言っていた。
さて、もう一度問おうか。これを只私の真似して楽に金儲けよしおうと企んでいる様な奴等が出来るだろうか?
まあ分かり切っている事なので、別に良いか。
そんな訳で問題無し。只防衛面だけは強化しているけどね。それに自警団とか警備する人達は基本全員適正面接しているから、私は全員の顔覚えているし。
何より一緒に訓練した連中が私に逆らえるとは思えないからね(ニッコリ)。
大分話しが逸れたが、先程の小鬼と人の研究所内での関係についての続きと行こう。
そして暫くして完全に胃袋掴まれた元王立研究員(もう面倒だからこれから元王研でいいよね?)も、徐々に打ち解けて行った。最後まで頑だった奴も、私の
「じゃあ自炊すれば?」
の一言でノックアウトされたらしい。
回りが飯ウマでワイワイしている食堂部屋。そして………
不味い飯、離れた席にてボッチ飯。
……………想像したら、何か涙が出て来たらしい……何処に泣ける要素がるのか知ら無いけどな。
まあそんな分けで、今日も湧き合い合い、研究所は平和です。
「で、どうだ?初めての飯は?」
「う…」
『う?』
「美味い!!!!!」
今日の主役の、存在感が既に空気な感じになっているデカ物キー坊。飯が美味くて滅茶苦茶感動したらしい。
こら、まだまだ有るんだし、かっ込むと喉詰まらせ…
「ゲホッ、ゴホッ」
………一歩遅かったか。
まあいいや。
私は待っている間、焙じ茶を呑みながら研究結果の資料に目を通していた。
資料は、世間に発表して特許を取った私達の努力の結晶でもあるこの世界初(と思われる)モチモチ感の有る米の生産についてだ。
つい先日父上に握り飯を食べている所を見付かり、そのままなし崩しに私の裏で行っていた事は一部ばれてしまったのだ。
そして握り飯(シェフ鬼製)に感激し、号泣した親父は家畜と貧困の象徴である『米』だと知った後も我が領でも生産すると言い出したのだった。
こうなってはもう止まらない行動力が妙に有る中年親父。最初は私も流石に渋った。つか、マジで責めて領内で実験してからにして欲しいと言ったのだ。
駄菓子菓子、父上は有ろう事か信頼出来て私も面識の有る貴族の友人に話しを通し勝手に私の煎餅をパチッた(報復しましよ、勿論)上で茶会に出した結果……結局ルナライト商会から米を売り出す事になったのだった。
まあ何れやろうと思っていた事だからいいけどさ?
ちなみに私の影響でネタに走る様になった親父は有ろう事か
「いつやるの?今でしょ!!」
とドヤ顔で言ったので、足下に“草結び”作る地味な嫌がらせを時々仕掛けておいた……勿論魔術式で、某ポケットに入るモンスターの技をパクッただけですが?何か?
そしてその直後、舞踏会の話しが出た為今まで延期されていたのだった……まあ、御陰様で色々と利益も有ったから良いか…余計なのが家に居るのは気に入らないが。
つか、親父よ………何度も言うが、我が家の食卓には流石に米は出せないからな?王子が帰ったら考えても良いけどさ……今やるのは無理でしょ…
さて、ラウツェンスタイン領の農家で生産される米の様子だが……予想通り相当順調な様子だな。
幸い我が領は日本の気候に若干似ており、その上湧き水も豊富であるため稲作には適している。もうこれは私に米を作れと言う天啓だとしか言いようが無いと思ったよ。
私の寝込んでいた間に有った植物魔素過敏症の影響も心配したが、元々研究で稲は魔素保持量も他の植物と比べて相当なものなので余り心配せずとも大丈夫な様だ。
そして米の開発なのだが……此方は私が1週間は少なくとも抜けていた分、余り捗っていない。
仕方が無いか………ただ、餅米の方は開発が進んでいる。小豆はまだ入手出来ていないので汁粉や餡ころ餅は無理だが、きなこ餅や豆餅、それ以外にも雑穀餅やヨモギ餅が食べられる。
正月念願の餅つき大会を開催出来そうだな。
あ、でも今年は少なくとも無理だった……王子が居るんだったわ。完全に忘れていた……………だけど本当に迷惑だな。
まあ仕様がないかな……有力貴族も多く招いているのに料理の一部に毒を盛っている様な王宮だからな………
そう考えると奴にとっての安全地帯は家しかないし……上2人、ジェイルにアラン兄さんもまともになってくれたからね。
元々2人とも根は悪くなったんだよね、実は。だって領土争いしていたけど毒盛るとか盗賊と組んで道中狙うとか、そう言うせこい真似はしなかったからね……
だからと言って正々堂々戦う訳でも無く、結構セコイ事を互いにしていたけどさ。
まあ妹である私を可愛がってくれるし、今回寝込んでいた事も滅茶苦茶心配してくれた様だからね?
やっぱりウォルターの教育って凄いわ。今やマジで別人みたいだもん………相変わらず阿呆だけど。
そうだ、3人とも今度訓練くらいは見てやるか……図に乗らない程度に。
食後はキー坊の見学に関しては部下に任せた。
私は今後の研究指針とルナライト社で販売する上での研究所の取り分について話し合い、色々指示も出して置いた。
そうこうしていたら、結構時間が経っていた………そろそろ家に戻らないと駄目そうだな。
キー坊はそのまま今日は研究所の宿舎に泊まってもらう事にして、私は家に帰った。
次回も宜しく御願い致します。
それと、ムーンライトの方はちょっと忙しかったため続きが書けませんでした。恐らく明後日には投稿出来ると思います………申し訳御座いません(_ _)
8/28: 職業旋回→職業訓練させた後で紹介 訂正致しました。ご指摘有難うございます。




