表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
悪役放棄、更に自由人へ(仮)  作者: 平泉彼方
第一章 逸般人な悪役令嬢、好き勝手過ごす
15/142

14 忘れていた事、その1。

 読者の皆様どうもこんばんわ。そして感想有難うございます(_ _)


 さて、今回は主人公の過去が少しだけ明らかになります……本当はもう少し伏せんをしてから出そうかとも思ったのですが、作者の文才の無さの結果…地雷フラグの伏せんを張る事と両立出来ず、この様な形になりました。もしかしたら、その内改訂版を出すかも知れないです。


 長々と失礼致した。それでは本編をどぞ。

 ……やっと寝た様だな………


 直ぐ隣に眠るユキ、もといルーナの寝顔を眺めながら魔術を行使した……夢を操る術と思い出させる術だ。


 昨日の晩にしったことだったが、若干健忘症を起こしていた様で記憶の一部が曖昧になっていた。それも、俺の事に関して……名前を思い出せなかった様だ。


 どうも彼女は俺の死を自分のせいだと思っているようだった………少なくとも記憶上はそうなっていた。


 俺の後ろに位置していた遺体の山から銃口を向ける満身創痍の男。彼女はそれに気付いて慌てて止めを刺そうとしたが間に合わず、その結果俺に銃弾が当たってアボン。


 ………殺気に気付かない俺って…やっぱり自業自得だな。


 うん、あの時ってこう考えていたんだよな。


“戦場から帰ったらどうやって告白しようか。”


 ……死亡フラグだね。完全にアウト。サッカーならレットカードをレフェリーから1発で喰う所か……実際に喰らったのは弾丸だったがな、戦場だけに。


 まあでも、そりゃ戦場でこんな弛んだ考えしていたら死ぬよな……


 だからお前がこんなに悩む事は無いんだよ…つか、一時期ショックで寝込んでいたのか……そんで暫くして復帰した頃には俺の事に関する記憶を全部封じた…か。


 以来、戦場に行く度に何か思い出しそうな思い出さない感覚にもどかしさを感じていたみたいだな。


 ………でも今は、思い出してもらわないと……………


—ヤット再ビ逢エタンダカラ、モウ離サナイヨ?


 思い出してくれ。俺達の記憶を。一緒に居た時の事を。


 それは俺がお前を愛した記憶でもあるんだから。


 お前が俺の気持ちに気付いていた事はとっくに知っていた。だけど困惑気味でどう受け止めればいいか迷走していたお前を俺は暫く待っていたんだ。


 そして大丈夫そうになった頃、俺は命を落とした。


 今度は待たない。前世で待ち、こっちでも既に何年もお前を待っていたんだ。


 肉体的な繋がりはお前が成長するまで待とう。だが、お前の心を掌握するのは別に今でも構わないはずだ。精神年齢がとっくに大人なのだから問題にはならない。


 大体だ。俺は“裏”の変態共の様に児童の身体に欲情する様な特殊な性癖は持ち合わせていない……あんなのと一緒にされるとか…うん、真面目に無い。


(*彼の詳しい記憶は自主規制致します。)


 後、今世では死ぬのも生きるのも一緒だ。魂の繋がりを得た今、互いが死ねば後追いする事になる……但し今は仮契約だからそうは成らないだろうが。


−別の奴にお前を渡さないための措置だから仕方が無いよな?


 死ぬ瞬間思った事だったんだ。お前が俺以外の奴と関係を持ったりしたら嫌だと。


−それなら一層、一緒に死んで欲しいと。


 結果的にお前は鈍感だったが故に誰の好意にも気付かず一生独身彼氏無を貫いていたが、もし彼女に誰か居た記憶があったら、俺は……


 心地良さげに俺の胸へ自分の顔を当てる彼女を眺めながら、俺は彼女の髪の毛を一束掬った。


−この髪の一本たりとも他人に渡すわけにはいかない。全部彼女は俺のものだ。


 その代わり俺の人生、俺自身を彼女は既に保有している。


 痛かったが、鱗を渡した理由だって俺が常に彼女を守れる訳ではないからだ。それで冒険者の装いと傭兵用の仮面を作り、実際に使ってくれるとは思わなかったが。


 アレは俺の魔力を纏っているので言わば俺の分身の様なもの。だから彼女の居る場所はアレを着ている限り特定出来るし状態も把握出来る。


 高性能なGPS機能が着いたと思ってくれていい。


 彼女に危険が迫ればどんなには慣れていようと彼女を守れる。服を媒介に魔術を遠距離で打てる様だからな。


 死ぬ時は一緒であっても、彼女には生きて幸せで居て欲しい。だからなるべく俺の持てる力でそれを成す。


 一緒に幸せになる努力は全力でもってする。だからずっと側にいてくれ。


 彼女の幼く小さな身体を抱き締め、存在を確かめる様にしながら俺は寝ようと……した時だった。


「……クリス。何で………行かないで。」


 若干かすれた声で彼女の口から出てきたかつての俺の愛称。彼女にしか許さなかった呼び方。


 そして、一筋の涙が眠ったままの彼女の目から流れた。


 布団に着く前に俺はそれを舐めとり、頭を撫でながら


「今度は側に居る。大丈夫、ずっと一緒だから。離れないから。」


 何度もそうやってあやした。そしたら俺の体温を確かめんと言わんばかりにギュッと背まで回った彼女の腕が俺を締めた。


 俺も彼女が起きない程度に力を入れて抱き返した。すると安心した様な顔をして、彼女は再び優しい寝息を立てた。


 俺もそのまま眠る事にした。


……………………(ルーナ)………………………


 悲しい夢を見た。


 最近ようやく異性として気になり始めていた、信頼置ける仲間。その人物が、私に背を向けて去って行くのだ。


 呼び止めようとしても駄目。


 抱付こうとすれば、障壁みたいに私の動きを直前に止める。


 そして追い着こうと走れば走る程、遠ざかって行く……


 そしていきなり死体の山が道端に現れた。中から銃口が飛び出しており、頭が半分潰れた男が狙いを定めているのが分かる。


 その先に居るのは……………私の追っている人。


 咄嗟に持っていたナイフを投げたが、男は刺さっても無視した。


 ニヤリと笑い、そのまま引き金を引いた。


 パン「クリス!!!」


 銃声と同時に私の声が鳴り響き……慌てて崩れ落ちる彼の側に行く。だがそこには血が止まらず真っ青な顔をした彼がいた。


 そして悟る……もう助からないと。


 それでも私は何とか助けようと血がだくだくと流れ出ている傷口を自分の服を破いて止血しようと何度も押し付けた。


 その内彼の身体から体温が奪われて行く……


「ハァッ…ハァッ……助けて……死なないで………」


 体温を戻そうと私は懸命に彼にしがみ付いたが、段々と冷えて行った……生気の無い身体へ………


−ああ、またあの時みたいに助けられなかった……


−辛い……後何度彼の死ぬ所を見るのかな………


−何で私の愛した人は皆私より先に死んじゃうの?


−こんなのは受け入れられない……


−唯一私の“相棒”だと呼べる奴が逝った何て………


 負の感情が次々と湧き出し、涙に似た哀色に染まって行く私の魂……やがて表情を無くし、涙も枯れ果てる。


 無気力で空虚。


 何も感じない、色も奥行きも無い空っぽな心………


−マタ、ココロガ壊レテシマイソウダ


−だったら忘れよう、私が受け入れられる日が来るまで。だからこの記憶はまた封じるよ?


 そうして私の意識は優しく包み込む様な暗がりに呑まれ………


「そこまでだ。危なかった……間に合ってよかった。」


 良く知っている声が頭に響くと共に、腕が強く引かれる感覚を覚えた。


−私より若干体温が高くて、無骨で強い感触……良く知っているよ。


 安心し、力に逆らわずに身を任せた。


 次第に暗闇の反対側呑まれそうになっていた戦場風景が消え、風景が室内へ移った…彼や手の感触も同時に消えた。


 そして私は部屋の中で目覚めた。


 見覚えの無いアパートの一室。


 インテリア等は私の部屋に置いてあったものとほぼ一致する………だが私はこの場所を知らない。


 しかし、何故だか不思議と懐かしい気配がするのだった。


 少し落ち着くと、部屋を見回した。


 結構広々としたこの部屋には大きめの窓が有る為か、全体的に明るかった。


 良く見ると、壁に小さな写真が大量に貼ってあった。


 私は近付いてその1つを見た………出会った当初、仕事の合間に彼や仲間と一緒行った室内プール。そこ彼と泳いでいる写真だった。


 その隣には、傭兵の集団で一緒に移っている写真。そこには彼以外にも知り合いが大量にいた…皆別の作戦で失敗して死んで逝った人々だった。


 更に横を向く。すると…………………………そこには精一杯引き延ばされた私の写真が有った。再び戦場に舞い戻って来た頃、20代後半の頃のモノだ……


 そしてその横に何故か設置されていた鏡に写った私は、正に写真と同じ姿をしていた。


 硬直していると、後ろから抱き締められた。


「どうしたの、そんなに驚いて?」


 低く渋味と色気の有る滑らかな声でそう耳元で囁かれれば、私の体温は必然的に上がった。それにこの声は………


「……ストーカーしていたの?」


「ストーカーじゃないよ?ただのマニア。後そうだね…他の人に君の写真を取られたくなくていつの間にか集まっていただけだよ。」


 クスリと笑う奴……正直心情的にはどん引きである。


「それより、随分反応してくれているけど大丈夫?」


「……誰のせいよ?誰の?!」


「うぬぼれでないなら嬉しいな〜……ねえ、このまま味見していい?いいよね?」


「………ッ……………?!」


(*大変見苦しい事になっております。暫く御待ち下さい。)


 彼は満足げな顔をしており、私はぐったりした顔を多分していると思う………不意打ちは駄目だろうが…


 そんな私を抱きかかえて、彼は移動した。


 広めのソファーの上彼は私を寝かせ、直ぐ隣に寝そべった。表情は見えないが、互いの存在を確かめ合う様に手はしっかり握っている。


 そして、私はずっと疑問の思っていた事を切り出した。


「ねえクリス、あの時戦場で一体何を考えていたの?」


 彼が銃で撃たれた時、ボンヤリ私の事を見詰めていたのだった……その為に反応が遅れたと言っても過言では無かった。


「……只の油断………情けない話しだよ。」


「もう絶対やめてよ?私も気をつけるけど油断は大敵だよ?それと、また一緒に仕事したい…再び遭えればだけど。」


 私の勘、戦場で培って来たそれが先程から反応しているのだ。恐らく私同様記憶持ちで転生している可能性が高い。


 それ以上にこんな妙な夢を私自身が妄想して見るはずも無い……前世の私は自分で言うのもなんだが、自他ともに認める程淡白だったのだからな………


 そも、私の様な女子力=物理な女を好きになる物好き等日本には居なかったけどな………


 そんな事を考えていたからか、クリスに再び悪戯をされた……


 ……よくよく考えて見ると、夢の中であったとしてもコイツは今幼い子供に手出ししている事になるんだよな………


 それじゃ只の変態だな……ま、まあ私の精神年齢的には有りなのか?よく分からん。そう言うのに詳しい従姉妹には最早聞く事は出来ないからな……


 再び思考の海にのめり込んでいた私を自分に向ける様に、奴は耳元で爆弾投下をして来た。


「……仕事だけ?それともう遭っているよ?」


「///それを私の口で言わせようとする所……鬼畜変態のむっつりスケベな事は一生変わらないのね………それにしても何処で?」


「そう言うお前も素直に言ってくれれば悪戯しないのに…と。それと質問に関してだけど自分で見つけてくれ、俺は待っているから。」


「へ?!それって…て?!ちょっと!!?何処触っているの/////」


「口頭で言おうか、実況中継的に?」


「………いいですヤメテクダサイ切実に…私を悶え殺す気か!」


「ん〜どうしよう……いつもは俺が弄られる立場にいるし、夢くらいでは仕返ししてもいいよね?ああちなみに今のヒントね。有り難く受け取れよ、と…」


「え、ちょ、ちょっとまって?!あ、ア〜ン!!!」


 (*申し訳御座いませんが、暫く御待ち下さい。)


 ………色々搾り取られた感じは無くもないが、まあいいや。それよりもセクハラの後に言われた事の方が問題だ。


「一応期限を儲けるよ。結婚適齢期を迎える頃にしようかな。それまでに俺を見つけられなければそうだね……お前の許可無く俺の物にした上で監禁するよ。一生俺から離れられなくなる様に。」


 そう言ったクリスの表情は、仄暗く、恐ろしい物だった……………まるで蟻地獄の様に捕まったら二度と再び太陽を拝めない様な……そんな暗い目をしてながら口角だけはいつもの様に上がっていた。


 だが別に私は怖くない。恐ろしい事には変わりないが。


 ずっと戦場限定だが一緒に過ごした奴の事だ。知らぬはずが無かろう?


 前世から知っていた事だ……


“普段は一見クール(笑)でツンな性格を装っているが、その実執念深く病み易い質をしている男。”


 それが奴の本性。


 そりゃあ黒い視線を業務中以外の移動時間等にずっと向けられていればどんなに鈍感な奴でも気付くだろうよ。


 …自覚したのは大分経ってからだったし(他の人からの後日談)、相当驚いたが。


−え、執着する対象が私?!マジか……


 といった感じでね……だって戦場で機関銃を持った屈強な男達相手にダガー一本で一騎当千する様な私をそんな対象で見るとか……


 大体私は戦闘訓練等でも男に花を持たせる様な奴ではなかったからな?毎回クリスを負かせては食材を奢らせていたんだから。


 未だに理由は良く分からないよ…当時の私はそりゃ女子力何て無い様な物だったしね……野営とかで料理とかは出来たけど、お洒落とかしている余裕何て無かったし興味も無かったし……


 うん、どう考えても意味不明……


 一体私の何にそんな夢中になったんだろうか?顔とか体つきは平均的な日本人だったし特に突出して奇麗とか性格がいいとか無かったはずだけどな…


 …寧ろあの中では下の上から中の下辺りだったよな…


 …つか、いつの間にか自分で自分の事を盛大にディスっていた……何か滅茶虚しい気分だ……私って………


 まあともかくだ。


 暫くは私だけでも判断付かないし、滅さ悩んだ…只の勘違いで無い事は、自惚れとかでは無く知っていたからな。


 正直この関係は歪だとも思っていたが、だけどはっきり拒絶して関係を終わらせる事が出来ない私が居たのだ…だから暫くその関係は続いた。


 そして、結局色恋には疎い私では判断出来兼ねると思い、私にとって『第2の父親』とも言える相手に相談した。そしたら彼は笑いながらこう言ったのだった…


“大魔王からは逃げられない。”


 随分日本のサブカルチャーに染まっていたファンキーでナイスグレイな親父だが、その本業は業界では恐れられていた裏社会を牛耳る『帝王』の1人。


 人を見る目は当然あるし、そうでなければここまで成り上がれなかっただろう……元は違法奴隷だったのだから。


 ああちなみに何でこの人を父親と私が慕っていたのかは、説明すると長いのでいずれ機会があれば。


 でも一応言っておくけど、私も元は裏社会とは全く無関係な一般人でしたからね?一旦日本に帰国した時から暫くもそうだったし、それに足洗ってからは本当にごく普通のOLしていたんだから………


 ようやく仕事が軌道に乗り始めて平和を満喫していた所であんな風に結局死んじゃったけどさ……


 さて、話しを戻そう。


 そんな凄い人にクリスの執念はいつの間にか認められていたのだった……何と私を嫁にする許可まだ既に獲得済みだったらしい……そんな話しを親父の口から聞いて、驚愕したものだ。あの人はある意味親馬鹿だったからな………


 ……そんな分けで、どうも知らないうちに外堀を埋められていたらしい…逃げられない様に。


 ただ、一言も私の意志を確認する事無くこれ程事を勧めていた事へ結構腹が立った事は事実だ。だってそれって“私自身”は無視しているってことだろう?愛していれば何でも許される何て事はあり得ないしな。


 大体私は幸せにしてもらいたい訳ではない。


 幸せは、一緒に掴んでこそ価値があるもの……少なくとも私はそう信じている。


 だから、ちょっとした意表返しをしたかったので、わざと暫く今まで通り鈍感な振りをしていた。


 時には奴を弄り倒したり、時に模擬戦等で徹底的負かして『修業が足りない』と言って扱いて泣き面を拝んだり……うん、改めて考えると結構酷い事した………


 まあいいや。


 そしてやっと決心がついた所で奴が死んだのだった……


 後悔したよ。あの時言っていれば、あの時受け入れておけば、等々。


“戦場では常に死と背中合わせ、だから生きている内に相手に自分の気持ちを伝えなければ永久に伝わらなくなる。”


 よくよく考えてみれば、当たり前の事だった。


 だから、今世で互いに転生したのだから今度こそ一緒に幸せな人生を歩みたい。


 故に、さっさと見つけてやらないと………寂しがり屋だからな…


 親父ファーザー曰く、男は大きく別けて2タイプに別けられるそうだ。1つはライオン等の様に多くの女性を囲いたいタイプ。そしてもう1つが狼の様に1人に執着するタイプ。


−クリスは後者であり、番の相手を私にした。だからきっと逃げられないし、逃げたら喰い殺そうとするだろう。


−だから、せいぜい逃げずに向き合ってやれ。そうすれば互いに幸せで居られるだろう。


 そんな事を親父は言っていた…まるで自分の過去を見ている様だとも。


 ならば、奴を苦しめない為にも見つけないとならないと私は思う。まして、私も監禁は御免だからな……それは何としても阻止しなければならない。


 そんな分けで、過去の因縁はちゃんと蹴りを付けるつもりだ……今世でも受け入れるかどうかはまだ分からないがな…


 私も色々やりたい事、見たい事が沢山有る。それを邪魔するようならやっぱり対立するしかなくなるからね……大体私も記憶と人格は引き継いでいるけど、ここでは”ルーナ”であり、もう”ユキ”では無いのだし。クリスにしても、同様のはずだ。


 まあせいぜい首を洗って待っていろ。遭えたら一先ず今日悪戯した分、1発殴ってやろう。











 ああだけど、“魔王”ネタのお陰で思い出した………この乙女ゲームにおいてルーナちゃんが絶対に関わっては行けないフラグ……………


 『魔王』壊滅ルートと呼ばれる奴………


 確か妹が好きだった隠しキャラを登場させる為のルートなのだが……魔王が世界を滅ぼそうとする時、その生贄に一族郎党されるルートだったはず……


 詳しいイベント内容は……………デヘヘ☆(忘れました)


 でも確か、ルーナは何故かあのルートではヒロインちゃんと仲良かったんだよな……なのに何故殺されたし?!


 つか、余りの不憫さに突っ込みを入れて居た事を朧げにだけど思い出したわ…………


 具体的な魔王の情報は名前すら知らないけど………『放浪魔王』って呼ばれていた事と、本体がグロ系だった事だけは思い出せた……詳細が思い出せなくてヤバス………


 でも何としても、そのフラグは回避しないと……クリスを私情に巻き込む訳にも行かないしね………


 ……今後も頑張ろう。


……………………………………………


 朝、私は爽やかとは対局を行く気分で起床した。


 理由?


 ………………私を抱き枕代わりにして寝ている隣の美丈夫が目に毒だからだよ……


 今は心身共にお子チャマ何だから、その無駄に垂れ流されている大人の色気ははっきり言って私には毒です……


 あ〜あ……朝から何か滅茶苦茶疲れた……


 ウォルターカムバック(切実)!!


 ………つか、思ったけど…もう別にコイツがクリスで合っているような気がする……


 まだ確証持てないから殴らないけど、何か妙に似ているんだよな…


 …主に普段ツンの癖にデレが執拗でエロい部分とか……


 まあ猶予は18歳(自由結婚の許可が国から降りる年齢)だから気長に確かめて行くけどな。


 さて起きよう。


 次回も宜しく御願い致します。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ