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悪役放棄、更に自由人へ(仮)  作者: 平泉彼方
第一章 逸般人な悪役令嬢、好き勝手過ごす
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9 はじめてのぼうけんしゃ②

 読者の皆様どうもこんばんわ。帰宅してからブックマーク件数とPV覗いたら増えていたので驚きました!滅茶嬉しいです!!


 さて、今回はギルマスが参戦致します。さてギルマスVSルーナ&ウォルター…この勝負の行方は如何に?それでは本編をどぞ!


 さて。結論から言えば、全員合格。そして我が領の兵隊になる事に決定した。


 皆さん優秀ですよ〜本当に何であんな変な奴に使えていたのやら……


 まあでも一癖も二癖もある人が多かったのは事実だけどね。その辺は気が向いたら説明するよ。


 そうそう。あの後結局冒険者ギルドに帰って薬草提出したら、何と薬草の量と質が評価されて1回の依頼で昇格試験に必要なポイントを得られました。よっし!


 そして改めて昇格試験について。


 ますは一度の試験でどれだけランクを上げられるか……失敗すると受験料がっぽり取られるんだけど、試験にさえ合格すれば一度にどこまでも上げられるらしい。


 ギルドもなるべく戦力を多く確保したいみたいだからね。


 そして試験の内容は主に実技。特に上の方になって来ると試験は複数の冒険者と一緒に依頼を受ける事になる他、Aランクを越える人に関しては有る程度礼儀作法が出来なければならないそうだ。


 まあそのくらいになると貴族や王族に指名以来を出される事も有るらしいからね……当然嫌だったら断れるらしいけど。


 そんな分けで、私は……


「Bランクの昇格試験…ですか?!」


「ええ、なるべく早く自立したいもので。」


「……分かりました、ちょっとギルドマスターへ確認して参ります。」


 若干驚くも、ちゃんと冷静に対応した受付嬢。


 いや〜ドジっ子じゃなくてよかった……個人情報を散撒いてヘラヘラしている奴って個人的に嫌だったからな。


 そしてまあこの辺はテンプレだろう。ギルマスから呼び出しが掛かった。


「失礼します。」


「入室を許可する。」


 ダンディーな男の低い声がドアの向こう側からする。そして扉を開けると…………


「……失礼シマシタ。」


「………。」


 ……何か部屋を間違えた様だ。


 え?だってギルマスの部屋が書類塗れとか…書庫か何かの間違えだろう?


 うん、そのはずだ。きっと見間違……


「待ってくれ…と言うか、助けて……」


 良く聞いて見ると、くぐもっておりどこか余裕の無い声……もしや。


「ウォルター…まさかとは思うけど……」


「ええ、非常に残念な方何ですよ……」


 私はドアを開けて中に入り……書類を取り敢えず宙に浮かせた。そして中からは、老人と行っても差し支えが無い男性が出て来た。


 見た感じは好々爺に見えるが………こいつは油断ならない。相当な実力者だ。


 今も目の奥は笑っておらず、私の事を値踏みしている様だ……それと恐らく認識阻害がこの人には効いていない…


 正体バレテ〜ラ。まあいいけどさ……


 うんざりした顔をしてウォルターを見上げると…何か黒い笑顔を浮かべていた。そして一瞬笑顔を消して…


「……ウィリス、余り調子こいていると…俺自ら消すぞ?」


 ……いつも以上に低くてドスの利いた声で、そう一言告げた……


 やっべ〜!!今の声はやばいから!!?!冗談とかではなくて!!!


 …一瞬腰抜けそうになった……


 つか、ウォルター…それが素何ですね……一応そんな気はしていたけど…主にカールが訓練している風景見てね。


 ちなみにギルマスは気にした素振りを全く見せていない…多少脂汗をかいているくらいか?


 つか、ウィリスさんって言うんだ…多分ギルマスの顔以外に裏の顔も持っているんだろうな……


 思わず遠い目をしそうになったが、先程から気になっていた壁に飾られている額縁を見た。


 勿論芸術的に優れているとか滅茶苦茶前衛的でぎょっとしたとか言う理由ではない……絵自体は賑やかな市場を行き交う人々を描いた作品であって、そこまで印象深いものでもないからね…


 私が気になっている事は、そこから感じる人の気配と視線だ。


 ……入室と同時に分かっては居たけど、この裏には結構な人数が潜んでいる。隠れているつもりだろうが、露骨に視線を私達に向け過ぎで全部バレバレだ。


 責めて人間ウォッチングするなら、観察するのではなく視界に入った次いでに見る様な見方をすればばれにくかったのにね………まあ何やってもどうせ私やウォルターだとばれるんだけどね…それこそ私達より手強い相手でも無い限りは。


 そしてばれている限り、当然そんな事していた代償は払ってもらうよ?


 私としてもウォルターとしても、そんな大人数で監視されるのも此方としては面白くない……何より、それだけの人数で全員が秘密を守るとは思えないんだよね…


 特にこれから恐らく話す内容は割と極秘な部分が多いのに…主に公爵家とか素性とか色々………


 大体だ、自分の技能とか能力とか色々話さないとならない自体になった時もどうせそうやって聞いているんだろう?つまりそれは、自分の職の種を只で人様に教えているって言う事になるんだよね……………


 それは無いんじゃない?明らかなプライバシー侵害だし、隠れてコソコソしている時点で悪用する気満々だと思うしね…


 まあそんな分けで額縁型の方を向いて、特に熱〜イ視線を送って来ている変態と目を合わせ……………………


「私の事がそこまで知りたいのでしたら、別に教えて差し上げますよ?勿論物理的に(ニコッ)」


 私の行動に気付いたウォルターは、慌てて私を止め……そんな事も無く、ギルマスを額縁付近に蹴飛ばしてから急いで特殊サングラスを掛けた。


 宜しい。


 その間、私は予め只の石組んでおいた嫌が……ゲフン、足止め用の魔術式其の一へ自分の魔力を少し流した。


 それを丁度額縁の前へと投げて……慌てて耳を塞いだ。


−太陽光より下手すると強い真っ白な光線


−キィィィンという高周波でも発生したかの様な音


−そして石から立ち上って周囲の風景を遮断する白っぽい煙


 額縁はいつの間にか破られ、大体10人前後の冒険者と職員が雪崩出て来た。そんな彼らに差し上げた、私の事がよく分かる悪戯…いや、戦闘グッズ。またの名を『スタングレネードもどき』と言うアレ。


 ああ自重?そんな物常識と一緒に前世に置いてきましたが何か?


 まあいいや。兎に角、本日の戦果は……


 阿鼻驚嘆。地獄絵図。


 等々の言葉が当てはまる様な状態に皆さんなっていますね〜(ニンマリ)。満足頂いた様で何よりです♪


 そして、突然の閃光と音でダウンしているギルマスを一瞥してウォルターの方向へ向いた。こっちを見て指示を仰いでいる事を確認して……


「ウォルター、ギルマス回収して撤収。」


「ギルマス…ああ成る程。ククッ…Yes, your highness.」


 楽しんでくれた様で何よりだよ、ワトソン君。いや、ウォルター。


 さてと。面白…いや、楽しい脅…失礼、御話合いをしましょうね?ギルマス改めウィリス爺さん(ニコー)。


………………………………………


「……と言う訳で、宜しく御願い致しますねギルマス?」


「お前……ウォルター、その猫かぶりは気持ち悪いぞ?!特に前のお前を知っている奴が見たら…」


「ウィリス?」


「いや、悪かったって……まあ大体の事情は分かった。今回は流石に悪かったと思っている。だが一応分かってくれよ?俺だって歳なんだ…後継者を育てないと不味いんだよ……」


「だからと言ってあんな感じで勝手に人の情報を開示するのはどうかと思うのですがね…つか、プライバシー侵害でギルド本部へ報告されたら首が飛ぶんじゃないですか?」


「…流石にそれは止めて下サイマジでお願いします洒落にならないから……その代わり有る程度無茶な要求も聞くから。」


 その言葉がウィリス爺さんから出ると、私とウォルターは顔を見合わせてニヤリと笑った。


 そして冷や汗をかきながら顔が青くなっている狸爺へ向くと……


「一応今の言葉もちゃんと記録させて頂きましたので、勿論私達のお願いは有る程度聞いて下さるのですよね?」


「無茶しても有る程度は許されるってことでございますね、お嬢様。」


 見ると、ウィリス爺さんは崩れ落ちて……orzしていた。リアルで見たのって多分初めてかも…大体盗賊とか悪人に関しては気絶させていたからね…


 ちなみに死んでなければ全員怪我を直して衣食住付きで、強制的に我が領の兵士と同じ特訓&強制労働と言う名の立派なボランティア活動をさせてから更正させています。


 元盗賊Bさんの話しに寄ると、二度と再び盗賊になりたくないと思ったらしいね…今でもその当時の記憶がフラッシュバックしてと時々うなされるとか言われていました。


 ちなみにBさんは現在市場で八百屋をやっています。割と繁盛しているし、奥さんと娘2人に囲まれてし合わせそうでした。ヨカッタネ。


 さて大分脱線したが、一応話しを付けた結果私はいつでもAランクの試験が受けられる事になった。まあそうなるよね?


 素直に一応聞かれた事で答えられる範囲は全部答えたんだけど……何か最後の方ウィリス爺さんぐったりしていたんだよね?


 どうしてかなぁー、ルーナぜんぜんわかんなーイ(棒読み)


 ちなみにボイスメモ機能の魔道具に関しては、ウォルター預かりとなった。何か下衆イ笑顔を浮かべて鼻歌混じりに魔道具磨いていた我が暗黒執事の横顔がやけに印象に残った。


 まあそれをどう利用しようと私は関係無いから知〜らない。


 頑張れ、ギルマス。負けるな、ギルマス。君にもきっと明日は…明日は………?


(「有るのか無いのかどっち?え、はっきりしてよ?!」 by ギルマス)


……………………………………………


 さて。ウィリス爺さんに早速無理の有る要求を通してもらった。


 ジャンクリ(人型)をギルドに登録させました……ドラゴンだけど別に冒険者やっていても可笑しくないし、身分証有った方が何彼と便利だからね。


 つか、思いついたウォルターナイス。


「……と言う訳で良かったね、ジャンクリ。」


「ジャンクリ様、お嬢様にきちんと礼をしなさい。」


「……………ド、ドラゴン……本物?!」


 ハイタッチするウォルター。ビビるウィリス爺。そして…


「俺の名前…何故……」


 名前の欄に凹む人化中のドラゴン(笑)


 私はそれらを全て華麗にスルーしつつ…


「さ〜て…依頼見に行こうウォルター?」


「ええ、お嬢様。」


 執事(共犯者)と一緒に依頼の張り出してある場所へと向かった。











 ああちなみに一応私とウォルターとジャンクリでパーティー組んでいますよ?名前はね……『Anonymous』にした。名無野権兵衛でも良かったけど、呼びにくいからこっちにした。


 これからはギルマスには頑張って貰わないとね!具体的には胃腸等の消化器辺りストレスでやられない様に。


 私もウォルターも全力全開、誠心誠意、情熱を持って厄介事は全てギルドに押し付けるからね♪



 ギルマス残念!今回は相手が悪かった。だってあの2人ですからね……


 次回も宜しく御願い致します。

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