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編集者と草原に潜む影

みなさんすみません、

最近仕事などの忙しさのあまり投稿が途絶えてしまいました。明日から6時、21時の投稿で頑張っていきたいと思うので、応援のほどよろしくお願いします

フォルナ草原。


どこまでも続く緑の海を、風が静かに撫でていた。


空は高く、雲は薄い。

一見すれば、異常など何も感じさせない穏やかな景色だ。


その中央で、フェンは目を閉じた。


「――探索」


視界の奥に、淡い光が走る。


地形。魔素の流れ。生体反応。

無数の線が重なり、脳裏に立体図のように組み上がる。


ガルドが息を詰めた。


「……フェン。何か分かるか?」


数秒の沈黙。


フェンはゆっくりと目を開く。


「……うん。ここから約一キロ先。大きな魔素反応がある」


「大きな?」


「赤い光だ。かなり濃い」


ガルドが振り返る。


「よし。そこに行くぞ!」


一同は頷き、草原を進んだ。


やがて――


フェンが足を止める。


「……ここだ」


周囲は、変わらない草原。


風が吹き、草が揺れるだけ。


ルシアが首を傾げた。


「……何もないね」


ミリィも辺りを見回す。


「やっぱり……偶然だったのかな……?」


そのとき。


くい、とフェンの服の裾が引かれた。


「……フェン」


朔夜。


フェンが振り返る。


「朔夜?」


朔夜は小さく、だがはっきりと告げた。


「……下」


その一言。


フェンの瞳が見開かれる。


「――っ!?」


地面。


魔素の流れが、地中で渦巻いている。


「みんな下がって!! なるべく遠くに!!」


突然の怒号。


ガルドたちが戸惑う。


「え? な、何が――」


「急いで!!」


ただならぬ気迫に、全員が反射的に駆け出した。


その瞬間。


地面が、波打った。


土が盛り上がる。


亀裂が走る。


赤い光が地中から漏れ出し――


「ドガァァァァァン!!」


爆音と共に、土塊が空へ吹き飛んだ。


巨大な影が、ゆっくりと姿を現す。


長大な胴体。


黒い鱗の間から突き出す、赤い結晶。


太陽光を反射し、血のように輝く。


「……でかい……」


フェンの視界に、数値が浮かぶ。



《紅晶蛇バシリスク・ルクス》


HP 25000

MP 15000

A 10000

D 6000

MAT 10000

MDF 8000

S 9000



(……Aランク帯)


確信。


フェンは低く息を吐く。


「……かなり強敵だ」


ガルドたちは、ただ見上げることしかできない。


「な……なんだよ、あれ……」


「草原に……あんな魔物が……」


赤い結晶が脈打つ。


巨大な蛇が、ゆっくりと鎌首をもたげ――


大気を震わせる咆哮を放った。


「ギャアアアアアアアアアアッ!!」


草原の風が、止まる。


異常発生の正体が、今、姿を現した。



        続く

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