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編集者、森の異変を知る

昨日は気分的に書けませんでしたすみません

今日から投稿再開したいと思うので、どうぞよろしくお願いします。

瘴樹人ミアズマ・ドールトレントが、ゆっくりと身を起こした。


次の瞬間――

黒い瘴気が、脈打つように噴き出す。


「……っ」


空気が、一気に変わった。


視界が揺らぎ、喉の奥が焼けるように痛む。

深く息を吸っただけで、肺の内側が痺れた。


「……うっ」


フェンの足が、わずかによろける。

瘴気を――もろに喰らった。


身体が重い。

思考が、鈍る。


――まずい。


その判断と同時に、瘴樹人の幹が大きくしなった。


「――フェン!!」


轟音。


叩きつけられた腕が地面を砕き、土と木片が爆発する。

フェンは反射的に地面を蹴り、間一髪で跳び退いた。


衝撃波が背中をかすめる。


「……今の……」


喉を鳴らし、低く呟く。


「……まともに喰らったら、終わってたな」


その瞬間――

ルシアが歯を食いしばり、前へ踏み出した。


「私が――!」


「ルシア、止まれ!!」


フェンの叫びに、彼女の足が止まる。


次の瞬間、瘴樹人の足元から滲み出た瘴気が、地面を這った。

触れた草木が、黒ずみ――音もなく腐り落ちる。


「……っ」


ルシアは、息を呑んだ。


「……触れたら、終わり……」


「近づけない」


フェンは、短く言い切る。


「纏ってる瘴気自体が、腐敗だ」

「近接戦は無理だ」


視線を走らせ、即座に状況を整理する。


「遠距離で削るしかない……」

「でも――」


フェンは、視界を開いた。



【特殊能力:《瘴力転換ミアズマ・コンバージョン》】

魔力を帯びた攻撃を受けた際、

その魔力を自身の力として取り込む。


「……魔力を使えば、使うほど……」

「強くなる……」


瘴樹人の周囲で、瘴気がさらに濃く脈動した。

まるで――こちらを嘲笑うかのように。


フェンは、剣を握り直す。


「……魔法もダメ、近づくのも無理」

「……最悪の相手だ」


そして、吐き捨てるように呟いた。


「これは……化け物だ……」


ミルディアの森は、

この存在を中心に――完全に歪められていた。


          続く


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