第8話 〜奇襲〜
上映ビデオをアユミとのセッション・ビデオに差し替え、アニメサークルの"無個性型"を30匹も葬った俺。
村の英雄として称えられた俺は、ついにアユミとの結婚が決まる!
しかし、祝宴の最中、何者かに族長の首が吹き飛ばされる――――!!
陰チャの大量殺戮会場。
積み重なる死体の中、座りながらディスプレイを見続ける姿が、二人……
「アンアンアンアンアン♡♡♡♡♡」
「人体構造学、第32章64ページ……僕のデータによるとこれは”生サックス”……ごく自然な営みにすぎないね」カチャカチャ、ッターーーン!!!!
四角い眼鏡を掛けたオタクは、足を組みながら、ラップトップのエンターキーを強く叩きつける。
その横に座るは、巨大な丸いフォルムのデブ……しかし、管理人のデブさ加減とは、一線を画す大きさだ。
「オデ……ヌキタリナイ……ヒト……シンデナイ……」
巨デブは、焦点の定まらない目で、女のセッションを見続ける。
「やれやれ、君のスナッフ・フィルム趣味にはつくづく落胆するよ……」
「マ……"MathGeek"殿……お助けを……」
四角眼鏡に助けを乞う、生き残りの無個性型オタク。
「なんだ、まだ生きてるやつが……僕のデータ収集を邪魔しないでもらえるかな……?」
「目が……見えない……かと……どうか……部屋から出して……かと……」
「……良いだろう。"巨ナラード"。彼を救ってやれ。」
「チッ……オデに命令するのガ……」
巨大なデブは、無個性に近付く。
「あ……ありがとうかと……」
「ホラ、コッチヲミロ」
「あ……」
グシャァ!!!!!!!!!!!
巨大なデブは、無個性の頭蓋を踏み潰す。
「ああ、これで静かになったね。」
「オデ……オトコ……コロシテモ……ウレシクナイヨ……」
巨大なデブは、オタクの肉片を口に運び、咀嚼する。
「はぁ……、全く、君の趣味は理解できないな……」
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パアンッッッッッッッッ!!
族長の首が、弾け飛ぶ。
その背後に立つのは、巨大な丸いデブ姿。頭は集落の家より高い位置にある。
そしてその横には、2本の足で直立する、目の四角い細身の陰チャ。
見た目は、まるで紫色の溶けた蝋人形のようだ。その皮膚の凹凸は、とめどなく波打っている。
「なっ………――――――――――!!」
「キ、キャアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
「族長オオオオオオオオオオオオ!!!!」
パニックに包まれる会場
「よ、良くも族長をっ……!!!!」
集落の民の一人が、バットを片手に巨デブに立ち向かう。
パァンッ!!!!!!!!!!!!
その巨デブの質量に触れた村民は、瞬間、ただの肉塊となった。
クソ、攻撃が効かないだと……!??
そもそもどうやって集落に入り込んだ!?あの集団の中、こんなに大きい陰チャは居なかったハズ……!
巨大なデブは、その死体を貪り食う
「モグ……モグ……」
咀嚼した巨大なデブの姿は、また一回り大きくなる。
まさか……!!
俺は、群れの方向を見る
死体が――――――無い―――――――!?
まさか、アイツが全部食ったのか!??
クソ、道理で気配がなかったわけだ……
ヤツは、味方の死体を食べることで、 ”この村に近付いた後に大きくなった”――――!!!
「ド、ドノタク殿、一体我らは……どうすれば!!!」
「クソッ、関係無え!!俺が二人共蹴散らしてやるッッ……!!!!」
「ウ、ウオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!」
あのデブに攻撃は効かない!!その上、あの質量で反撃される……!!!
となると狙いはあの右の陰チャ……!!!さっきからまるで身動きをしていないが、デブほどの攻撃力は持っていないハズだ……!!!!!フェイントで意表を突いてやる……!!!
俺は、ダッシュで陰チャに近づく。
「……」
何だ……?あの陰チャ、口をパクパクと開けていやがる……
「……」
「3. 14159……」
な……円周率!??
この俺が3桁までしか知らない円周率を、コイツ、倍の6桁まで……!!
"この陰チャには、知性がある"――――――――!!!!
俺は、急ブレーキで止まり、思わず叫ぶ。
「テメェ!!!なんてことしやがる!!!!俺の集落を!!!」
「おっと、キミは陽君だね。」
……!??!???!!!?
陰チャが、喋った――――――!???
し、しかも何故、コイツは何故俺の名前を知っている――――――!???
「やはり僕のデータ通り。奇襲の成功率が最も高いのは、会場の雰囲気が緩む、無個性型共による攻撃の後……」
「テメェ、陰チャの癖に言葉を使いやがって!!!キメエんだよ!!!」
「おっと失礼。驚かせてしまったね。僕は”マスギク”。陰チャの中でも特殊個体と呼ばれていてね。数学のやり過ぎで脳が異常発達したんだ。僕のIQは36000――――――。この発声器官も僕が設計したんだ。やるだろう?」
「今すぐここから下がれ!でないとこの俺がブッ殺してやる!!」
「君の話は知っているよ。あのドノタクと対等に渡り合ったんだって?いやあ、実に素晴らしいよ。僕は倫理観も有していてね。僕としては平和な解決策を提示したい。ドノタクすらも凌駕する君と対立する事で、これ以上の不要な消耗は避けたいんだ―――――――お互いにね。」
「陽殿!どうしますか、集落の民も疲弊し切っております!!」
クソ、陰チャと交渉だと!???
「では、お互いにwin-winな協議といこうじゃないか。僕はこの集落を、陰チャが巣とする"コロニー"としたい。もしも君達が直ぐに退いてくれれば、我々もこれ以上の深追いはしない。」
「陽殿……今ならまだ……最小限の損耗で済みます!!ここで戦っても我々エルフ集落は全滅してしまう……!!」
クソ……巨デブと戦って勝てるかは未知数―――――しかも、マスギクには、知能がある―――――――!
これ以上、村の犠牲を増やさないためには、退くしかないのか!??
「そう。君達が"ア=ユミ"を置いて、この村を残してくれたら、僕は彼女とのサックス・セッションを楽しませて貰うよ。僕はチェリーだが、陽キャ個体とのサックスには興味があってね。」
「な――――――!?」
「ア=ユミ様を差し出せというのか―――――!???」
!????俺のアユミとサックスだと!????コイツ、最初からそれが目的か――――!!!!!
コイツ、冷静に見えるが実のところ超興奮してやがる……!!!現実でアユミとのセッションを見せたのが裏目に出たか!!!!!!!!!
「――――――もし、断ると言ったら?」
「何、簡単だよ。その時は、君たちが僕の仲間にした事をそのままやり返すだけさ。」
「――――――――分かった。」
「ほう、話が早くて助かるよ。では早速―――――」
俺は、マスギクに向かって、中指を立てる
「……!???!??、どういうつもりだ……!????!?」
「そのテメェのご自慢の脳ミソに、チーズ流し込んでブッ殺してやるよ……!!!!!!!!」
俺の女を、陰チャに渡してたまっかよ……!!!!!!!!!!!
つづく
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