私の挨拶事情
ドアを開けてもらい(まだドアを開けられないので)家族団欒の食事部屋へと入る
「失礼します」
「とうしゃま、かあしゃま、おはようごじゃいましゅ!」
ガタッと音を立ててお父様がソワソワしながら立ち上がる
「おはよう、、チヨリ」
精一杯格好つけている風にしてはいるが、顔がだらしないですよ?後わかったのでそんなにそわそわしないでください、、、はぁ、、、分かったから、、、そんな私の心境を知ってかお母様もため息吐いてる、、、
「おはようチヨリ」
そんなお母様は優しい落ち着いた笑顔で挨拶を返してくれる
挨拶が終わったのでわあたしは早足でまずはお父様の足元に向かう(私は早足のつもりだが人から見たらよちよちまだしている、、、みんなハラハラしながらニマニマしているから、、、)
「とうしゃま、、、だっこ!」
そうで私は毎朝抱っこをねだります、、、だって、、、
誰かに抱きしめられるのは小さい頃までの特権だから\\\
「そうか、、、ではほらおいで!」
少し強めに抱きしめられて「ぐえ、、、」と小さくいつも通りの悲鳴をあげると気づいたのか力を緩めてくれる
これはこれで少しクセになっている私がいる\\\
「とうしゃま、、、ちゅ」
これも癖なのか頬にキスをするまでが私の朝の挨拶です、、、始めてした時は数時間くらい意識を失っていました(お父様とお姉様が、、、お母様はいつも嬉しそうにしてくれます)
「今日も元気そうでよかったよ」
いつもの挨拶を終えておろしてもらいお母様のところに向かい抱き上げてもらう
「ふふ、、、今日もあなたの笑顔が見れて嬉しいわ、、チヨリ」
お父様とは違って初めから優しく抱っこをしてくれる、、、お父様は力強い感じだけれどお母様はいつもいい香りがして、、、すごく柔らかいです、、、こんなに細いのになんでだろうか、、、
「かあしゃま、、、」
落ち着くので少しの間、胸に顔をくっつけてから(羨ましそうに私たちを見つめているお父様を無視して)
「んぅ、、、かあしゃま、、、ちゅ」
キスをしてから首にキュッと抱きつく
「ふふ、、、チヨリはいつまで経っても甘えん坊さんね?、、、ちゅ」
お返しにおでこにキスをしてくれる
えへへ\\\(キスを返し忘れたお父様が悔しそうに歯噛みしている)
「かあしゃまのことだいしゅきでしゅ」
「私も大好きよ」
大好きと返してくれる時体が少し暖かくなるのを感じて、、、
名残惜しそうに私をお母様の隣の幼児用の椅子に降ろされる
(その間、お父様は私は?と言わんばかりの視線攻撃を私にしてくるがあえて知らないふりをする)
「ふふ、、、チヨリは意地悪さんね?お父様のことは好きかしら?
苦笑いしながらお父様をフォローする
「あい、、、」
はぁ、、、毎回これだから最近疲れてきちゃうよ、、、
「ああー!私は今日も仕事をがんばーーーーそんなこんなで楽しい食事を終えて、、、
(また色々ありましたが、、)
「さあチヨリ様?今日はどうなさいましょうか?」
両親は今日はどちらともお仕事で外出しています、、、行きたくないと駄々をこねているお父様を無理矢理引っ張りながらセバスに「それでは行きますよ」と言われていました、、、
私の名前を叫ぶのやめてもらえませんかね、、、いやほんとに、、、
お母様はいつも通りなので自分の専属メイドとお仕事に行きました、、、お土産を買って来てくれるって!
楽しみだね!
「きょうは、、、、なにをちよう?」ちらと意見を伺う
「え?私ですか?私に言われましても、、、困ってしまいます」
そういえば私の専属メイドのこの女の子はアンリと言います。アンリは発音が難しいのでアリーです!
昔よりだいぶ落ち着いて専属メイドらしさが身についたけれど、、、まだまだ少しおどおどしたりして可愛いです。
お姉様ともだいぶ打ち解けてきたようだけれど、、、さらにお姉様にご執心のようで、、、
お姉様、、、そういうのにはものすごく疎いから、、、、どうなることやら、、、、
「う〜みゅ、、、、にゃら、きょうはえほんをよみましゅ!アリーよんでくだしゃい!ぼうけんのやちゅ!」
「わかりました!チヨリ様は本当に冒険のお話が好きですね?」
「あい!ちゅよくてかっこいいでしゅ!わたちもぼうけんちゃになってみたいでしゅ!」
「えぇ、、、旦那様がお許しになる気がしないにですが、、、それに」
少しだけアリーが不安そうな顔になる
「どうかちまちたか?アリー?かおいろわるいでしゅ、、、?」
あれ?この感じって、、、生まれた時の、、、雰囲気にーーーーーーー「な!何にもございませんよ?!少し寝不足なだけです!」
ふむ、、、寝不足でしたか、、、、あれ?何を考えてたんだっけ?
「ふみゅ、、、アリーのせいでしゅね」
「えぇ私何かしましたか?!」
「あい、、、ほんのおへやにいきましゅよ」
おろおろしているアリーを放置して書物のある部屋によちよちと向かう
それに気づいたアリーが慌ててついてくる、、、やっぱりすぐに追いつかれるな、、、