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賢者伝記 続  作者: ごーぐる
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はじめまして

とある世界

魔力が存在し、朝の国で人々は魔法を使って生活を豊かにしていた。

しかし夜の国では魔物たちの王が現れ、人間たちの朝の国を支配しようとする

圧倒的魔物の強さに人々は恐れた

そんなところに現れた優しき勇者と賢者はその強さで魔王を倒し、世界を救った

勇者と賢者は伝記や物語として人々に語り継がれている…

「オルバさーん!!」

朝の国、西奥の村。

その村に四の時に畑のほうめがけてかける少女一人。

「やぁ、ヨモギちゃん。今日も早いねー。」

オルバと呼ばれた三十代くらいのふくよかな女性は今から畑仕事を始めるところだった。

「おはようございます。今日もよろしくお願いします。」

朝の眠気を吹き飛ばすべく元気よく挨拶するヨモギ。

オルバの畑仕事を手伝ってお給料をもらうのはすでにヨモギの日課になっていた。

「はいよ、今日もよろしくねー。ヨモギちゃんは礼儀正しくていいね。まったく、うちの子たちも見習ってほ しいよ。」

オルバはぐっすりと眠っている自分の子たちがいる家のほうをちらりと見て笑った。

「今日は草抜きからだよ、今日もがんばるよーー!!」

「はい!」

まだ日もあがっていない薄暗い中、二人は黙々と作業を始めた。


 オルバのところで朝のバイトを終えたヨモギはお給料の百銅銭を財布に入れて懐にしまい込み、家のある森の方へと走った。

西奥の村から走って十五分はかかるが、毎日のことにヨモギは慣れ切っていた。

この程度で身体強化を使う必要も感じられないし、軽い運動にはなるのでこの移動に魔法は使わないようにしている。

なんなく家の前について少し息を切らしながら家の玄関を開けた。

「おかえりぃー!!姉さん!」

扉の前で弟のユウリが待ち構えていた。

ユウリは私の二歳下で緑色の瞳をらんらんと輝かせヨモギに抱き着いた。

「ただいまです、ユリィ。」

ユリィとはユウリの愛称だ。

「今日は王都に行く約束でしょ?」

「そうですね。九の時になったら一緒に王都に行って街で買い物しましょう。」

三日ほど前からユウリはこの日を遠足のように楽しみにしていた。

「わーい!!!」

「その前に朝ご飯と朝練ですね。」

ユウリは「今日もやるの…」と言ってテンションを一気に下げた。


八の時と半分ごろ、ヨモギをユウリは王都に向かう準備をしていた。

王都はこの森からまっすぐ東に行くとある。

でもこの森から王都まで、到底子供二人で歩ける距離ではないので、魔法を使って移動する。

「水筒、お金、非常用品、マント…。忘れ物はないですよね?」

「たぶん!!」

「よし、いざ王都へ向けて出発ー!」

ヨモギは異空間収納魔法を使って手荷物の半分以上をしまった。

ユウリはまだ異空間収納ができないのでユウリの荷物も一緒にしまう。

二人はマントを羽織って家から出た。

「「ゲート オープン、昼の都 ピュータンヘ」」




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