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お前ら!武器屋に感謝しろ!  作者: ポロニア
第二章 眼鏡の女錬金術師
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第16話 お前ら!ウチをひのきの棒屋にするつもりか!

 お前ら! 頼むから、これ以上ひのきの棒を持ってくるな!

 お前らさあ、絶対ふざけてんだろ? あれから毎日毎日、学院の生徒がひのきの棒を売りにきやがるんだ。

 こっちだって武器屋だ。武器取り扱いのプロフェッショナルだ。スペシャリストだってんだ! 

 売られた喧嘩とひのきの棒は買ってやるぜ! 舐めるなよ、小僧ども!


 と、先日までは思っておりました。すいません。僕の負けです。


 何なのお前ら? 伝説の宝物庫でも持ってるの? ひのきの棒が満載の。

 号令と共に空から無数のひのきの棒が雨あられ……いや、こっちの話だ。

 とにかく、お前らがひのきの棒が大好きで、しこたま溜め込んでいるのは良く分かりました。だからもう、やめて下さい。お願いします。


 だいたいお前らさあ、新聞読んでる? 森林伐採問題が紙面を賑わしてるんだぞ。

 新聞社にリークするぞ。「学院に環境テロリストが多数潜伏してます!」って。「ひのきの棒団って言うんですよ!」ってタレ込むぞ。分かったらやめて下さい。


 そう言えば、お前ら「眼鏡の錬金術師」って知ってるか? メガレン? すまん、聞き方が悪かったな。

 錬金術科の眼鏡の女錬金術師。涙ボクロの女の子。

 知ってる? おぉ、そうか。なに? あいつ、男子生徒に人気あんの? お前ら、女を見た目で判断すると酷い目に遭うぞ。あいつは呪いよりも性質(タチ)が悪い。

 あいつを例えるなら……そうだな、ダマスカスナイフ+2だ。確かに綺麗だ。でも、なんか変だ。どう扱って良いのか分からない。そして、やたら斬れ味が良い。そんな女だ。

 そのメガネのダマスカスナイフ+2に、ひのきの棒を活用する良い方法は無いか? って聞いたんだよ。そしたらさ、


「家具でも作れば?」


 だってさ。笑っちゃったよ。「それだ!」って思ったもん。

 名前? 何だっけ? 「ル」の字が多いんだよ。ルルルルだっけ? いや、ルールルルー? 何か、そんな感じだ。


 そうだな。あいつとの出会いは……

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