kodomo to otona
●「子供向け」と「大人向け」を共存させ、音楽性に「壁」を作らない。
【収録曲】
1.ありありあり
2.ただそれだけ
3.すきなきもちもち
4.アオイ
5.うちゅうのかいぶつ
6.jellyfish
7.とのさまとファラオ
8.unique
2023年にSAKANAMONのフロントマン・藤森元生が結束バンドに提供した『光の中へ』が話題になりました。個人的には『光の中へ』に対してはベタなギターロック……という印象があったのですが、今作を聴いていくと、そういったものに留まらない楽曲が目立つように思えます。
今作は「子供向けと大人向けの楽曲を交互に収録する」というコンセプトで、コミカルな面やユニークな設定を強調させたものを「子供向け」、比較的真面目なものを「大人向け」としているようなのですが、そういう区別を意識しなくとも様々な楽曲を楽しめる感じでしょうか。『ただそれだけ』は怒りを込めたラップが繰り出されますし、『うちゅうのかいぶつ』は穏やかな曲調と女性ボーカルで可愛らしい雰囲気を演出。『とのさまとファラオ』は「住む国も時代も違う2人が、互いの文化に触れる」という設定が目を引きます。
楽曲ごとのインパクトは充分にあると思いますし、最後にメッセージ性の強い『unique』で締めるという構成も見事。『光の中へ』のような楽曲を求めている方には合わないかもしれませんが、良い意味で音楽性に「壁」を作らない彼らの姿勢を充分に感じ取れる一作と言えるでしょう。
評価:★★★★★




