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椿姫の憂うつ~貴女の花を咲かせて~  作者: 城咲美月
あらすじ
8/20

結託

「オッサン」


「だから!俺はオッサンじゃ....」


「俺は、榊原(さかきばら) 理人(りひと)

よろしく。」


クソっ俺と仲良くする気ないんじゃなかったのかよ


よろしく。と手を出してきたこのイケメンに


「いいか?俺はオッサンじゃない!

平坂郁人だ、まだ25だ!今度オッサンなんて呼んでみろ!叩き出してやる」


「クスっわかったよ」


クソっイケメンが!爽やかな笑顔で笑いやがって!

どっちが上か思い知らせてやる。


そんなこんなで、俺たちはガッシリと握手を交わしたのだった。


「なぁ、郁人

場所を変えないか?ここじゃ目立つ」


「おう。ってちょっと待て!お前俺のこと呼び捨てしたな?」

「なんだよ、メンドクサイな」

「俺は年上だよ?!」


あれ?言ってて気づいた。

コイツの歳聞いてねーや。



「クスっ俺も同じ25だよ

だから郁人って呼ぶ。いいだろ?」

「なんだよ、タメか....じゃ俺も理人って呼ぶぞ。」

「ああ」


また、コイツ爽やか笑顔かよ!

つか

勝手に高校生くらいだと思ってた。

にしてもモブの俺が老けてるように見えるのは

やっぱりコイツがイケメンだからか?

同じ鎧着ているが何だか俺のほうが古びて見える。


黙ってると青年だもんな。

にしても、コイツ後ろを警戒してるな?


聞きたいことがあるのか?

コイツ、理人が口を開くまで黙っていよう。


数分後。



ようやく、人が途切れてきて雑木林のほうにくると

「で?」


俺は立ち止まり、理人のほうに向く。

俺が立ち止まったもんだから理人も歩くのをやめる。


「ああ、郁人も日本人だろ?」

「ああ」


黙って聞いていた、俺は

理人が次の言葉を聞いてみた。


「もう理解していると思うが、ここはゲームの中だ。

同じ勇者として召喚されたはずだ」


は?俺は死んだぞ。

転生者だ。


俺の目が開くのを見た理人は


「ああ、違うのか

じゃここはゲームの世界って合ってるんだな?」


その言葉に俺は頷く。


「じゃ、このゲームは

【椿姫の憂うつ~貴女の花を咲かせて~】のタイトルで合ってるのか?」


「ああ」


「ハッキリ言え」


少し戸惑いが見える理人。


「実は俺の彼女が意識不明になる前このゲームをやっていた。

だから、俺も彼女が好きなこのゲームをしてたんだ

なんかヒントが欲しくて、目を覚まして欲しくて

その時に頭の中で"貴方を勇者として迎えます"と

俺は、自分がおかしくなったと思ったよ」


そこで俺の登場か。


まぁ、その気持ちは理解できなくもない。


俺も同じ気持ちだからな。


「それで理人の目的は?」

「彼女を探すことだ」


「なるほどな」

「だったら椿姫のとこに行くのが一番だな」


理人の顔が明るくなる。


うお!こういう時のイケメンの破壊力

凄まじいな。


にしても彼女か、クソぉ

やっぱりイケメン嫌いだ!


俺は心の中で静かに泣いた。


「しゃーない、協力するぜ」


「そうか、ありがとう!!」






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