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椿姫の憂うつ~貴女の花を咲かせて~  作者: 城咲美月
あらすじ
7/20

勇者が二人

サイクロプスってマジでひとつ目の巨人なんだな。

ゲームじゃサクッと倒しているけど、硬ぇよ!

もう一人の勇者も、汗かいてる

このままじゃ拉致があかないと思った俺は、サイクロプスの弱点、それはひとつ目だ!


よし、そうと決まればやることはひとつだけ!

足を切り崩しし、体制が崩れたらサイクロプスの目に斬りかかってやっつける!


後もう少しで足が崩れそうだから、今だ!


俺は、サイクロプスの弱点の目に向かって

ジャンプした!


うぉおおおぉぉ!ゲーム補整か?

勇者の身体能力が発揮されとる。


ジャンプ力がスゲぇ!高く飛んでその飛距離も稼げば大ダメージが加えられるはずだ!


もう一人の勇者も気づいたらしく

ジャンプして、サイクロプスの目に斬りかかっていた。


俺の打撃ともう一人の勇者の打撃で


サイクロプスは動かなくなった。



「はぁ...はぁ..はぁ~」


サイクロプスが動かなくなったことで、周りから喝采の声があがる。


俺は乱れた息を正しながら、もう一人の勇者に話かけた。


「サイクロプスを一緒に倒してくれてありがとう

俺は、平坂郁人(ひらさか いくと)よろしく」


「は?俺はオッサンと仲良くする気ないね」


プイと向こうを向いたもう一人の勇者。


俺は、もう一人の勇者に自己紹介していたが


ドン!と後ろから集団から押された


「キャアアア!勇者様!とってもカッコ良かったですぅ」

「あん♡こっち向いてぇぇ冷たくしないでぇ」


キャアキャアと群がっている女の子に見向きもしないもう一人の勇者。


女の子たちがイケメンに群がっていくのを

俺は遠目で見ていた。


クソがぁああ!イケメンだと思って調子に乗りやがって!



周りを見ると、結構町並みが崩れていた。

そうだよな。

サイクロプスが暴れたんだ。


家の瓦礫が散乱してる。


「俺も手伝うよ」


俺は、瓦礫を片付けているオッサンに声かけた。


「いや、お前さん勇者だろ?

そんなことする勇者聞いたことなかったがな。」


はは...と笑ってごまかす。

「そうなのか?まぁでも俺は自分がしたいだけだ

自分の家が壊されたら腹立つしな」


そうだ、こんなの理不尽だよな。

突然ひとつ目の巨人が来たんだ。 

それが暴れて家を壊すんだぜ?

たまったもんじゃないだろ。


「なぁ、サイクロプスって前にも来たのか?」

「ん?変なこと聞く兄さんだね。

そうだな、腹が減ったサイクロプスがたまにこうして来てたんだよ」


な!なんだよアイツ腹が減ってただけだったのかよ

「なんか悪いことしちまったな」


知らないこととは言え、殺してしまった。

俺の中で罪悪感が沸き上がってくる。


「とは言え、あのサイクロプスを怖れてた人間のほうが多かった」


「そうなのか..」


サイクロプスを後で葬ってやろう。


俺は、聖人でもなければ偽善者でもない。

ただ、自分を殺した人間から葬られるのも嫌な気分になるだろうが、それでも

葬ってやりたかった、それに後悔はない。


「ありがとうな、兄さん手伝ってくれてよ」


「いや、いいってことよ」



俺がサイクロプスの元へ行こうとした時


「オッサン」


もう一人の勇者のイケメンが話かけてきた。


「なんだよ!俺はオッサンじゃ...!」


俺は癪だが、イケメンのほうに振りかえることにした。

話かけられたんだ!一応な、相手がいけすかないイケメンだがらってスルーするような大人じゃない。大人の対応しないとな。


「サイクロプスのとこ行ってどうすんの?」

「は?そりゃ...『葬ってやろう』と思った?」


お前....なんで?


俺が話続けようと思った時に話を被せてきた。


「やっぱりな...止めといたほうがいいと思うけど。

腹が減った、なんて人間喰う為だろ?」


「!」


そうか、この野郎(イケメン)俺とおっちゃんのさっきの話聞いてたな。


でもそうだな。そう言う見方も出来るな。


「まぁ、葬ってやる義理もないね。」


あ?


思わずイラっとしたが、イケメンが親指で指した方向見ると、

サイクロプスが消えていた。


な!これもゲーム補整と言うやつか?


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