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椿姫の憂うつ~貴女の花を咲かせて~  作者: 城咲美月
あらすじ
6/20

もう一人の主人公は勇者

勇者side

椿姫が嘆げている頃


勇者となったもう一人の主人公はというと...



はぁあああぁぁあ!?


んだよ、俺じゃねーか!どう見ても!

ゲームの中の勇者はもう少しカッコ良かったはずだろ?

んだよ、俺はモブなんだぜ!


こちらもまた同様に嘆いていた。


なぜか、宿屋にいた俺は鏡の写った自分を見て

悟った。


鏡に写った自分の向こう側にいる自分が

死亡しているのを見た俺。


え?何言ってるんだ?って?

自分でもそう思うぜ。だが!

俺は混乱しているわけでも頭が狂っているわけでもない、鏡の世界って言うのか

自分の死んでるとこ見せられてみろ

自分が死んでる。なんて

こんなこと誰かに言ってみろ、一発で病院送りだぜ。


まさか自分がゲームの中に転生するなんて思ってみなかったぜ。

転移されたとかならまだ救いがあったかも知れないんだけどな。


でも、待てよ?俺って勇者なのか?

どう見ても格好は勇者だよな。


この格好ってあのゲームだよな?

俺の記憶が確かなら、【椿姫の憂うつ~貴女の花を咲かせて~】だ。

は?でも勇者版だろ、コレ。

椿姫を救ってください。ってパッケージに書いてあったな...。


ゲームのパッケージを思い出してみる。

アドベンチャー型シミュレーションノベルライズ....

長っ!相変わらず長いぜ。

でも助けるってどうやってだ?

彼女の傍には、もう夫がいるんじゃなかったか?

人妻を助ける義理はないぜ、

ん?それは2の話だったか?


そんなこと考えていると、ドッシーンと揺れた。

宿屋が揺れた。


地震か?

いや、違う...!

この揺れは....!


やっぱり!

宿屋から出た俺が見たのは、


サイクロプス


モンスターだよ!


「勇者様ーー!」

「きゃー!頑張って!勇者様ーー!」


なんだ?黄色い声援もしかして俺にか?


はぁあああぁぁあ!?


目の前にイケメンの勇者がモンスターに向かって斬りかかっていた!


違う!俺じゃない!勇者って他にもいたのかよ!



どうすんの???俺!!


いや、それどころじゃない!

もう一人の勇者は気づいていない。


目の前の小さな女の子がサイクロプスの足の下敷きになりそうだ!


「クソっっ!間に合ってくれよっっ!」


俺は無我夢中で走り、サイクロプスの足の下にいる女の子を助ける!


「ありがとうございます!勇者様!」


涙を流す母娘(おやこ)


「いや、お礼はいいから危ないから下がってくれ

な?」

「うんっ!」


そう言うと、二人は走って下がる

その時、女の子が

「ありがとう!おじちゃん」


お、おじちゃん...俺はまだ二十歳前後だぜ。


俺は、サイクロプスに向かって行った。


剣を出して走って


サイクロプスに斬りかかる!


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