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椿姫の憂うつ~貴女の花を咲かせて~  作者: 城咲美月
あらすじ
4/20

記憶

首を傾けるナディアに向かってもう一度確認してみる。


「ナディア?」

「なんですか?姫様」


「いいえ、少し寝ぼけてしまったみたい

私、おほほ...」


「しっかりしてください!今日は姫様の夫となる方とのパーティーの日ですよ!それも忘れてしまいましたか?私、そのために準備に参りましたのに。」


はっ!そうだこの流れってもしかして

この後


「さあ、姫様今日と言う今日は身体を磨いて差し上げますわ!」


「エステ隊カモン!!」


ひえーー!私に逃げ場がないように侍女たちが

ズラっと部屋に入ってくるんだったわ。


私は、体験したくないのに!


きゃぁああああああぁぁぁあ



ふぅふぅふぅ

これ、夢にしてはリアル過ぎじゃない?


湯船のお湯の温度も熱すぎず温すぎずのちょうどよくて、香油も匂いがいい

肌がつやつや...


本当につやつやになるんだ


しかも、化粧もしてもらって椿姫じゃないけど

これっていい線行ってるかも?


だって、私の夫役の相手が隣国の王子様だよ!

(選んだんだけど)

乙女ゲームに出てくる隣国の王子様は

冷たいんだけど、椿姫の優しさと愛のある

行動が効いてくれて


はう...とにやにやしそうになる。


ってそんなこと考えている場合じゃなかったーー!!



コルセットがくる..........


...........ぐぇ。


やっぱりおかしくない?

こんなにリアルだった?夢に痛みなんかあるわけな......い。



キーーーーーーーーーーーーン


突然の耳鳴り。

「姫様?大丈夫ですか?」

「えぇ大丈夫よ」

「しばらくお待ちくださいませ、お水を持ってきますから。」


コルセットを縛っていた、ナディアの手が止まり

急いで部屋を出た。


ナディアが部屋から出たタイミングで


キーーーーーーーーーーーーン

また、あの耳鳴り。


ゲームしてた私の記憶...?

これはあの日買ったゲーム?


その後、私ゲームが終わってまたこのゲームの勇者版が出てそれから2もやって3も出たとかで買いに行こうとしたら

信号無視したトラックに跳ねられて死亡。


なんて、間抜けなんだろう。

全部思い出した。まさか私がこんな間抜けで

体験するなんて....。


ふぅ...だからどおりで痛みもあるわけなんだ。

しかも乙女ゲーム?


どうせなら、違うゲームが良かったわ。


ナディアがお水を持って戻ってきた。

「姫様、お水です」

「ありがとう、ナディア」


ナディアが水を持ってきてくれたおかげで

スッキリしたわ。


仕方ない、転生したもんは。

ゲームの設定も内容も覚えているんだから

なんとかなるってもんじゃない?


だけど、まんま私じゃなくて本当の椿姫にして欲しかったわね。

はあ.....。


けど、攻略済みの隣国王子様をまた選ぶの?

確かに私好みだけど。

攻略キャラがいたけど。

どうせなら、結婚生活を味わいたいじゃない。


そうだ!シークレットエンドがあったはずよ。

でも自力でフラグ立てるって意地悪過ぎない?


ん?待って2と3があるってことは!

まだ希望が持てるかも....!

しかし勇者版って私やってないのよね。

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