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ゲーム開始
椿姫side
目が覚めたら、見知らぬ場所だった。
あれ?私家に帰ってきてゲームしてたんだよね?
途中で眠くなっちゃって....
でも見覚えがある。
これ、ゲームの中の椿姫の部屋だよね。
やだー私夢の中でも椿姫やってんの?
まぁ、いいか、
夢だもんね、ちょっと歩き回ってみよう。
ゲームと同じならば、豪華なシャンデリアに
天蓋付きのベッドにドレッサー
いかにもお姫様って感じの。
ドレスを見てみようと私はドレッサーの前の鏡に立ってみた。
ん....?
あれ?私....?
確か椿姫って美人だったよね。
いかにもスタイル抜群のボインちゃんだったし。
お目目ぱっちりの!少しピンクかかった黒髪のストレート!のお姫様!
ここに写っているのは紛れもなく私!
黒髪でしょぼついた私じゃなくて
儚いイメージの椿姫返してよ!
夢にまで私じゃなくていいんだってば!
嘆くこと数分後。
コンコンとノックする音が聞こえる。
「失礼します、椿姫」
そう言って部屋に入ってきたのは、椿姫の侍女のナディア。
「ナディア...?」
「はい」
首を傾けるナディア。