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3 にぃにとご飯♪

優とにぃにのほのぼのです

BLなしです

「うわぁ〜!!」


僕はお弁当を開けて中身を見た瞬間にそう言ってしまった。


「にぃに!!ご飯とっても美味しそうだね!!」

「そうだね。でも落ち着いて座ろうか」


あれ?ボクいつのまに立ってたんだろう?


僕は椅子にちょこんと座った。


「「いただきます」」


まずは〜あ。このたまご焼きにしよ〜。あむっ。ふぁぁ〜。甘くて美味しいよ〜。


「…たまご焼きが甘い…寧子が作ったのか」


あれれ?にぃには甘いたまご焼き好きじゃないの?ねぇねの作るたまご焼き美味しいよ?


「にぃに。食べないならちょうだい?ボクのニンジンあげるから」

「…優。好き嫌いはダメだよっていつも言ってるでしょ?にぃにが出てった後もそうやって他の人に食べさせてたの?」


う…だって…変な味がするんだもん。


「にぃにも甘いたまご焼き嫌いでしょ!!」

「にぃには食べれるよ?優は食べられないんでしょ?」

「食べれるもん!!」


僕はニンジンを口に放り込んだ。

そしていつもよりも早く咀嚼し、飲み込んだ。


「ほら!!食べれるもん!!」

「優。えらいね。ちゃんとニンジン食べられるようになったんだね」


にぃにはよしよしと僕の頭を撫でてくれた。


あれ?…ボク…にぃににニンジン食べてもらってたまご焼き貰おうとしてたんだよね…?自分でニンジン食べちゃったよ…?


「…たまご焼き…」

「欲しいの?」

「うん!!」

「じゃああげるよ。口開けて」


あ〜む。もぐもぐ…美味しい!!ねぇねは料理上手だね!!


「…優。優はこの学校に来たい?」

「う〜」


…案内してくれた人は優しかったしにぃにの話を聞く限り楽しそうだし…。


「行きたい…かも?」

「かもって何?…まぁここに来たいのならそうしてもいいけど…母さんが許すかな。全寮制なんだけど…」


あ。そうだったね。にぃにの学校はぜんりょーせーだからお家帰れないよって言ってたもんね。


「にぃにがいるって言えば大丈夫だと思うよ」

「…そうだね。あとさりげなくピーマンをにぃにの方に入れようとしない」

「ぴっ!?」


…なんでバレたの〜?にぃにがお話してる間に入れようとしてたのに…。ぐすん。


「にぃに…食べて?」


僕がそう言うとにぃにはニコっと笑って後ろを見た。


…なんで後ろ?にぃにの後ろに誰かいるの?


僕はこてんと首を傾げてにぃにの後ろを覗き込んだ。


「にぃに」

「ん?」

「あの人体調悪いのかな?顔が真っ青だよ?」

「そうだね。保健室に行ったほうがいいね」


にぃに…ニコニコ笑ってるね。あの人連れていかなくていいの?自分で行けるの?


「にぃに」

「ん?」

「あの人保健室に連れてっちゃダメ?」

「優が?分かるの?」

「わかんない。だからにぃにも一緒に来て?」


僕は椅子を降りてにぃにの袖を引っ張った。


「行こ?」

「…しょうがないな」


あれ?あの人また青くなっちゃったよ?…ボク…『よけいなおせわ』だったのかな?

優…可愛い

そして騙されやすい…

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