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10 試験!!がんばるよ!!

「試験…がんばる!!」

「いってらっしゃい。大丈夫。いつも通りやれば受かるわよ」

「うん!!頑張ってくるね!!」


僕はリュックを背負うと試験会場へ走った。


やっと…やっとにぃにの学校に入れる!!今日まで頑張ったもん!!



試験終了後…


「優。試験はどうだったの?」

「すっごく簡単だった。ママ。ボクいっぱい時間余っちゃってね…でもみんなはすっごく悩んでて…どうしてかな」

「ふふ。それは優が優秀だからよ」


優秀?ボク…そんなに優れてないよ。にぃにの方がすごいもん。にぃにならあの問題見ただけで解けるんじゃないかな。


「それとね。今日はプレゼントがあるのよ」

「プレゼント?今日は誕生日じゃないよ?」

「えぇ。分かっているわ」


ママは目を閉じて10数えるように僕に言った。


1…2…3…4…5…6…7…8…9…10!!


目を開けると…目の前にパパがいた。


「ただいま。優」

「パパ!!」


僕がパパに飛びつくとパパは笑顔で僕をだっこしてくれた。


「しばらく見ない間に大きくなったな」

「パパ!!あのね!!ボク試験頑張ったよ!!」

「うんうん」

「にぃにと同じ学校に入るの!!」

「…大丈夫か?あそこは全寮制だぞ?パパもママもそばにいてやれないんだぞ?」

「大丈夫!!」


ボク1人でおつかいも行けるし掃除も出来るもん!!勉強だって頑張るし。


「秋は寮か?」

「そうよ。さすがに外出許可はおりなかったみたいね」


がいしゅつきょか?そういえば…にぃにが言ってた気がする。お出かけする時は誰かに言わないといけないって…。


「ほら。ケーキもあるからみんなで食べような」

「ケーキ!!パパありがと!!」

「どういたしまして。いつも一緒にいられなくてごめんな?これからはなるべく日本にいるようにするからな」

「ううん。ボクお仕事してるパパ大好き!!ボクもね。いつかパパみたいなえりーとになるの!!」

「そうか。だが勉強大変だぞ?」

「…秋にあれだけ教わってれば十分でしょ」


ん?にぃにはまだまだ教えてくれるって言ってたよ?まだ優には中学生内容までしか教えてないから今度はもっと難しいのにしようねって。


「ふふ。みんな。ご飯ができたわよ」

「わぁい!!」


その日は家族みんな(にぃにを除く)でご飯を食べた。


ボクの大好きなものばかりですっごく美味しかったの!!

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