婆ぁやの美しき魔法の砦だよ!うっふん!
俺は全てを話した。
死んだこと。この体に魂が入ってしまったこと。
字が全然読めないこと!!!!!
マナカ
「あうあう…。」
ウィーク
「…て事だ。」
店の人(婆ぁや)
「ほうほう…あんだって?」
耳元に手をあてるおばあさん。
ウィーク
「え!!聞こえてなかったんかーー!!!」
店の人(婆ぁや)
「はよ話なはれ!!」
ウィーク
「くっ!!結構長いこと話したのに!!
あ…後で!!!また来るから!!!!!その時話しますねー!!!」
店の人(婆ぁや)
「ぎゃー大声出してどうしたのさ!!あたしゃつんんぼじゃないよ!!」
ウィーク
「(つんぼだよ!!)で…では!!」
マナカ
「あ…待ってください!!」
ウィークとマナカは店の外に出る。
マナカ
「あ…あの…ウィークさん…」
ウィーク
「武内で大丈夫ですよ。」
マナカ
「た…武内さん…。大丈夫…なのですか?」
ウィーク
「ん~…。まぁ…しょうがないですよね。まさか俺もこうなるとは…。て、いうか信じてくれるんですか?こんな話…。」
マナカ
「嘘をつくような人ではない気がします…。」
ウィーク
「(いい子だな~)信じてくれてありがとう!嬉しいよ!」
マナカ
「いえいえ!あ…あの!
文字が読めないって言ってましたよね!」
ウィーク
「そうなんだよね…。だからサインする時もつい俺の世界の文字で書いちゃって…。」
マナカ
「なら!私の魔法で読めるように出来ますよ!!」
ウィーク
「本当かい!!お願いしていい!?」
マナカ
「はい!では、いきます!」
マナカは魔法陣を空中に描く。
マナカ
「はっ!」
ウィーク
「うお?」
その魔法陣は発光しながらウィークの体を上から下に突き抜ける。
やがてその魔法陣は消える。
マナカ
「はいおしまいです!」
ウィーク
「もう終わり?」
マナカ
「これで文字が読めるはずですよ!」
ウィークは先程の婆ぁやの店の看板を見ると、
ウィーク
「よ…読める!!読めるぞ~!!!
"婆ぁやの美しき魔法の砦だよ!うっふん!"
どんな看板だ!!とにかく…。文字が読める!!
ありがとー!!マナカさん!!」
ウィークはマナカの手を握る。
マナカ
「そそそそんな!!お礼なんて!!」
顔を赤くしながら照れるマナカ。
ウィーク
「ありがとう!!本当ありがとう!!」
こうして武内は文字が読めるようになった。