バレた!!
ウィーク
「はぁ…。」
借金返済のサインをした翌日の事だ。
俺は町へ行き、この世界の人がどのような生活で暮らしているのか、見に行ったんだ。
町の人
「あ!ウィーク様!こんにちは!!」
ウィーク
「やぁやぁやぁ皆の衆、おはようおはよう!」
しばらく歩くと武器屋みたいな店を発見する。
その店に入ると、剣!!盾!!弓!!防具!!
ウィーク
「うわー…」
ザ!!冒険!!と言わんばかりのアナログ武器が沢山あったんだ。
そこで俺は聞いてみた。
ウィーク
「あの~…。銃って知ってます?」
店員
「なんですかそりゃ。は!!もしや古に消えた古代の大剣の事かや!!」
ウィーク
「失礼しやした。」
うーむ…なんとなく分かっていたがないか…。銃…。この世界は剣でどうにかしてるようだな…。
さらに町を探索してると魔法の杖みたいな絵の看板を掲げてる店を発見する。
その店に入ってみると…
マナカ
「あれ?ウィーク様!なぜここへ?」
ウィーク
「マナカじゃないか。何してんだここで。」
マナカ
「ちょっとスキルを覚えたいなーと…」
ウィーク
「そうか…。」
その時、魔法もあることを知った。異世界なんだ。それくらいあっても驚きはしなかった。
店内を見回すとヤバそうな薬品やら杖みたいななんかが並んでいた。
店員
「あら?おかしいわね!!!」
マナカ
「どうかしたんですか?」
なんだ?魔女みたいなババァ…。急に叫びやがって。
店員
「ウィーク様!!!なぜあなたのメモリは空っぽなのかえ!?」
ウィーク
「は?」
店員
「どうなってるのかえ!!!!!ウィーク様!!!
いや…武内俊希様!!!」
ウィーク
「(な…何ーー!!!)!!!
はっはっはっ!!何を言うバーサン!!俺はライトニ…!!!」
店員
「婆ぁやと呼びなはれ!!!!!」
ウィーク
「(あまり変わらねぇ!!)す…すまん…婆ぁや…。」
マナカ
「どーゆー…事ですか…」
ウィーク
「うぐ…」
店員(婆ぁや)
「メモリが消えたわけではねぇ…。ウィーク様の生涯のメモリがねぇんだ…。だが!!
武内俊希と言う名のメモリならあるがや。
何者よ…。貴方…。」
ウィーク
「…。見えるのか?婆ぁや。俺に何があったのか。」
店員(婆ぁや)
「ああ見えるとも。だが、納得いかんだがや!!詳しく喋らんかい!!!!!」
バーレちゃったー。バレちゃったー!
俺がウィークでない事を。魔法ってやつか。俺の記憶を読んだってのか…。
ウィーク
「分かった。マナカ。いや…マナカさん。黙っていてごめんなさい…。俺は、ライトニング・T・ウィークではない…。」
マナカ
「何が…いったい…。」
ウィーク
「俺の本当の名は…
武内俊希だ。」