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馬車ターミナル1

病欠で時間が取れるって、いいですね!(コラ

「じー……」


 目が覚めると、横にはミクがいた。

やっぱりか……なんかそんな気はしてた。




「おはよう。一応、何してるか聞いていい?」


「おはようございます〜。えっと、カヤさんを見てました!」


 それは見れば分かるわ!

どうせこれ以上は夕べの二の舞だろうしいいやもう。



「まだ時間大丈夫なの?」


「はい。朝食までは1時間以上ありますよ」


 支度に30分として……寝直すには微妙な時間だなぁ。

いいや、もう起きちゃうか。


「あ!まだ大丈夫ですよ?」


 起き上がろうとした俺をミクが手で押さえて止める。

顔が近いのと浴衣の胸元が、その奥が見えそうになってる!?


「いやほら!寝直す時間なさそうだしさ!」


 一応視線はそらすけど……み、見てもいいのかな?いやいや!



「その……お時間を頂けるのなら、隣で寝てもいいですか……?」


 ミクさん、今の格好でそれはあまりよくないんじゃないかなー?

あ、でも別に手を出すわけじゃないし、いいんじゃないかな!?


 くそ……脳内で意見が分かれたか……



 なんて悩んでるうちにミクが俺の右脇へと移動して、自分の膝を抱くようにして丸まってしまった。


 ああ、人型になっても寝る時は猫のままなのね。

胸元見えなくなったのは残念だが、あったかい感じが心を落ち着かせてくれた。


 まぁ、こういうのならちょっとくらいいいか。


 そのまま近くにあった右手でミクの頭を撫でて、朝の時間をゆっくり過ごした。




「では、これから馬車ターミナルへ行って、馬車に乗りますよ!」


 朝ご飯を食べて宿を出て、やっと陽が昇りかけた外に出た。

今日は半日馬車旅の予定なんだよなー。


 馬車ってアトラクションで乗った記憶ある。距離もちょっとだけ。

ミクの話だと、クッションはあるし揺れもそこまではないって言ってたけど……



 ジャポニ橋の中心にあるバス……じゃなくて馬車ターミナルは獣民でごった返していた。

早朝というのに、まるで通勤ラッシュのような喧騒が辺りに響く。


「大きさが色々だけど、あれが全部馬車なのか……」


「はい。獣民の皆さんの体格も様々ですからね!」


 小さい1頭引きから6頭引きまでかなりの差があるんだな。

もっと小さい鼠達だと鳥が籠で運ぶ便もあるって言ってたっけ。


「まずはグンマー行きの馬車を探しましょう!

北カントーは……あった!あっちですね」


 はぐれない様にとミクに手を引かれながら人ごみ……じゃないな、

こういうのはなんて言えばいいんだ?なんて考えながら歩く。



「ここですね!あ、でもカゴハラ行きだとグンマーまで行かないので注意してくださいね!

馬車の乗りかえって時間合わせるの大変ですから」


 この世界にもカゴハラの呪いがあるのか!?

まさかこっちの世界でも味わう事になるなんて……恐ろしいな……


「どうかしましたか?」


「ああいや……なんでカゴハラ止まりの馬車があるのかなって」


「そうでしたか〜。あそこには馬車の修理工場が沢山あるんですよ。

だから修理や点検がてらに向かう馬車がそのついでに乗せていくんです」


 その分料金が少し安いんですよ、とミクが説明しながら通り過ぎる。

うん、この馬車には用が無いからスルーは仕方ないんだ。



「あ、ありました!」


 更に奥の方へ歩いたが、それでも獣民の数は減らずに混雑している。

その中でミクが6頭引きの大きい馬車を指差した。


 そして手を引かれるままに目的の馬車乗り場へと歩いていった。


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