挑戦
2600年 2月1日
ゲーム開始から1ヶ月が過ぎようとしていた。まだBF1から先に進んでない。俺は、メガロ目当ての奴らにずっと追われていた。そこで、俺はすぐさまある人たちのパーティーに入れてもらうためその人たちのリーダーに会いに行くつもりだ。
「はじめまして、零二さん」
「君が賞金首の高斗くんか……」
俺の用のある人とはあのキル数1位の零二さんだ。
「頼みます、あなたのパーティーに入れてくれ」
「なんの目的だ」
「このゲームをクリアするためだ」
「つまり、賞金首になってしまったため、自由に動けなくなってしまった。だから、キル数が多い人がいるパーティーに入りたいと。」
「タダで入れてほしいなんて言わない。俺の持っているメガロの22メガロのうち、21メガロはあんたにわたす、それでどうか」
「わかったよ、その前に、俺とデュエルをしろ」
デュエルとは、腕試しのことである結界がはられている街のみで行えるものだ。HPが0になるまでできて、0になっても死なない。
「わかりました、あんたとデュエルができるなんて光栄だぜ」
俺らはある街まで移動して、デュエルを開始した。
零二のジョブは俺と同じく剣士。武器は剣が2本、二刀流のようだ。剣の二刀流だからそこまでは強くないが、零二の強さは俺以上だ。
「そんな程度じゃ俺のパーティーにはいらんな」
「…………」
確かに、零二は強い。だけど、何か隠しているようだ。剣の振るスピードは俺のほうが速い。どちらも一進一退の攻防だが、HPはどちらも減らない。
「なかなか面白いよ。ここまでやるとは思ってなかった」
「それはどうも」
「君をパーティーメンバーの誘いをしよう。だが、この勝負が終わってからな」
「つまり…………本気でやるのか………」
「光栄に思いな。『暗き暗黒の殺し屋』と呼ばれている俺の本気が見れるんだから」
先ほどと風の流れが変わった。殺気の風だ。零二の目付きも変わった。本気のデュエル、いや殺し合いが始まる予兆だ。
零二のスピードが格段に上がり、俺は防戦一方だ。
「まだまだぁぁぁ~~」
零二のスピードはさらに上がる。俺の剣は弾かれた。
「これで終わりだ。ツイン・クラッシュ」
「終わり………始まりだろ」
俺の目付きもようやく変わった。
「君には武器はもうないだろ」
「あるさ………ある子からもらった大剣が」
俺はあのときもらった大剣だ。
「楽しいよ………きみと戦っている時間は…」
俺は、零二のツイン・クラッシュを大剣で受け止めた。
「ガンバースト………」
俺は、母を殺したスキルを使った。零二はすべてを見切っていた。
「これでどうだ」
「もっとだ。もっとおれを楽しませろ」
「インフェルノ・ストーム」
俺の最高のスキルだ。だけど、零二はすべてかわした。
「最高の戦いだった。褒美に見せてやるよ。俺のスキルを………カース・レイ」
一瞬の出来事で全く覚えてない。でも、確かに俺は零二には勝てなかった。