運命の歯車
いよいよ戦争編です。実際は戦闘が多くなるだけですけど、読んで頂けると幸いです。
「どうゆうことだ?俺の未来と違う………はぁー……まったく仕方ない方ですね」
モニターの前に立っていた瑛太はため息をついて後悔していた。瑛太は零二をつれてあの場を離れた後に鉄に零二を預けていたのだ。
「仕方ない。僕の最後の仕事だ。最終計画発動。高斗………戦争を始めよう」
その頃、高斗は鉄にたずねた。
「何故俺たちの前に現れたんだ?」
「気まぐれさ。君のお兄さんと同じだよ」
彼は落ち着いて言った。これから命の削りあいをするには妙に落ち着きすぎだった。
「出来れば君とは一戦交えたかったけど、時間のようだ。帰るよ、零二」
零二は零刀を納めて鉄の横についた。そして、鉄は最後に言い残した。
「君は大切な人のためにその人を殺すことが出来るかい?」
不思議な一言だった。大切な人のためにその人を殺すことの意味をこのときの俺はまだ知らなかった。二人はワープして目の前から消えた。
「大丈夫ですか?高斗くん」
「零二さんは手加減してくれたから軽症だよ。そういえば、澪野は彼に会ったことがあるのかい?」
「ありますよ。あの人は私のすべてを変えたかたです。私に力を与えてくれた人です」
「ふーん………」
「よくわからない人です。ですが、それよりも気になります」
「時間って………いくらでもあるのに」
ピーピー、ピーピー。
久しぶりのアースリングの信号にとても驚いた。
「誰からの………兄さんからだと!?」
「みたいですね。内容は………戦争!?」
生き残っている方へ
これからあなた方には辛い戦いをしていただきます。その名も『人類終結戦争』と私は呼びます。これはこのゲームのクリアのためには必要不可欠なものなので、確認用のメールです。すぐに続きを送ります。
神風瑛太
俺たちは驚いた。兄の考えは俺の想像を遥かに超えていた。
「人類終結戦争………どうゆうことだ?」
その後すぐにメールがきた。
生き残っている(ry
これより人類終結戦争の説明をします。
この戦争は人類の運命を託す人間を選びためのものです。
その選ばれた者は無条件で最終下層に行くことが出来ます。
その権利を得ている者は、神風瑛太、吉良澪野、零二晴哉の三名です。
次に選ばれた者の決め方ですが、この三名に私を含む四人で四勢力を作り、この四人のうち三人が死んだときこの戦争は終わりを告げます。
最後に、これから皆様には別のマップにワープしてもらいます。それがしたくないかたは今ここで自害するように。3分後、生きてるものを戦争に誘いましょう。
神風瑛太
俺は目の前の澪野を見て思った。鉄の言っていた言葉の本当の意味を。そして戦争が始まるのであった。