覚醒の兆し1
俺の意識はだんだんと離れていく。
「俺は、このまま死ぬのか?」
心のなかで呟くと誰かの声がした
「おまえはこれで終わりか?」
どこかで聞いたような声だった
「誰なんだよ、おまえは」
「おまえはこれで終わりか?」
「だからおまえは誰なんだよ!」
「わすれちまったのか?高斗」
俺は、なんとなく誰なのかわかった。
「ああ、俺はもう死ぬんだよ。父と母に裏切られて殺されるんだ」
「それならそれでいいが………後悔はないのか」
「あるさ、いくらでもある」
「だったらこのままでいいのか?この状況でどうすればいいのかわかるだろ」
「兄さんだったらどうするの………瑛太兄さんだったらどうするだよ!」
「おまえらしくないな!死ぬのがそんなにこわいか?」
「こわいに決まってんだろう」
「だったら、こわいとも思えず死んだ人々はどうなんだろうな?」
「どうゆう意味だ!」
「このままだったら、貴様はあの父と母と同じだと言いたいんだ」
「だったら………だったら………だったらどうすればいいんだよ?」
俺は、今にも泣きそうな声で聞いた。
「戦うだけさ、父と母に戦って勝つ。それだけのことだ。どうやって勝つかって。それはおまえがおまえだったらいいんだよ。その意味はわかるだろ。中二病の高斗くん」
「兄さん…………」
「そうだ、もしおまえが生きていたらいいものをやるよ。おまえが生きてたらの話だか」
俺の意識はゆっくりと戻っていった。
「あそこに女がいますよ、殺ってしまいましょうあなた」
「そうだな、あと1人で20人だからな」
父は銃を構えて、その女うった。女はかろうじてよけたが、足を怪我してしまい動けない。父はもう1発うった。俺は意識を取り戻し、その女にむかう弾丸を斬った。
「滅ぼす!覚悟しろ!このクズが~~」
「弱い犬ほどよく吠える。そういうだろ、高斗くん。よく生きてたね」
俺は、ステータス画面からスキル画面を開き、適当にスキルを解放させた。
「貴様は何も殺してないだろ。スキルが解放できるわけないだろう。まぁいいそそれでも貴様は死ぬんだからな」
父は銃を構えた。
「こんどこそ死………」
父の言葉が止まった。
「さよなら、哀れな父よgo to hell 」
俺は、父の心臓を剣で貫いた。俺はこの日、初めて人を殺した………
「高斗くん……わ、私は殺さないよね……だってパーティーメンバーの1人が死んだんだもの。これから頑張ろうね♪2人で」
俺の目はまだだれかを殺し足りない目をしていた。
「2人だって。ああ2人だな、死んでいくパーティーメンバーの数が………」
「高斗しじょ、冗談だよね」
「死ね………ガンバースト」
母をまず、銃でうち、斬りつけて、自分の剣を母の顔に突き刺した。
「地獄で後悔しろ。このグズ親が………」